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前回までの『気分は韓ドラ』みどりは、翔が政治家の令嬢との婚約を知り、翔から距離を置こうとするのだが...

【ショートドラマ】25: 『気分は韓ドラ』⑩


【登場人物】

西園寺 翔(22) 男性
《キャラ》
有名な同族グループ会社社長の息子。
ナルシスト、勉強・スポーツ万能。
自他ともに認めるイケメン。ブランド
ものしか身に着けないモデル並みの
スタイル。所有車はフェラーリのみ。

中島みどり(22) 女性
一般人の両親の一人娘。他人に気遣いが出
来る接客業向きで、誰からも好かれる素直
で真面目。きれいよりかわいいタイプ。
だが、曲がったことは嫌いでダメなことは
ダメというタイプ。化粧や着るものに無頓
着でユヌクロを好んできている。
夢は、幸せな家庭を築くこと。

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第10章:選んだ二つの未来


西園寺ホテル・会長室

翔は父と向き合っていた。
「婚約話、断る」
会長は静かに目を閉じた。

「理由は?」
「俺が選びたいのは“企業”じゃない。
             “人”だ」
中島くんか」は頷いた。

「彼女は、俺に“人間らしさ”をくれた。
       俺が生きる意味をくれた」
「ならばお前、責任を持って守れ。お前の
守るものは彼女だけじゃないホテルもだ

わかったよ、父さん

かつて、父・会長も会社よりも一人の女性
を選んで会社を危機に陥れた経験があった。

若き日の会長は、翔の母と結婚の直前で
令嬢を選び結婚した。
母はの親権を会長にとられたのだった。
その後、令嬢と会長は翔をめぐり離婚した。

その夜。みどりは一人、ホテルのロビーで資料
をまとめていた。そこへやってきた
「専務、婚約の件、どうなったんですか?」

は静かに、みどりの隣に座った。
「破棄した。俺が選びたいのは、君だから」
「えっ?」

「君が俺に“夢”を語った日から、俺の夢は
君の夢になった。
俺は必ず君とこのホテルの“未来”を守る」
みどりは目を潤ませながら、に思わず
抱きついた。

「私、専務のそばにいたい。秘書として
     じゃなく、“パートナー”として」
はそっとみどりの手を握った。
「じゃあ、これからは専務じゃなくて“
              って呼べ」
翔さん
は微笑んだ。
「君、俺がほかの女と結婚すると思ったのか」
「だって…」

「やきもち焼いてくれたのか」
「知りません、ホント嫌なヤツ」
「あっははは、かわいい」

つづく