「デッド・ゾーン」
ご無沙汰しております。
間が空いたのは、アメリカに行って野球見物などしていたせいです。
しかし世界情勢が不穏なので、時事にまつわることは、もっぱらアメブロに投稿しているから…ということもあります。
僕は初期のスティーヴン・キングに嵌っていました。
「キャリー」「呪われた町」「シャイニング」そして、「デッド・ゾーン」です。
キングは世の中のいろんなことに芯からさまざまな恐怖を本気で嗅ぎつけて怯えるひとらしい。この点は、泉鏡花と似てないこともない。
でなければ、「シャイニング」の主人公のようにアルコール性障がいにはならなかったでしょう。
キングが恐れている最大のものは、人間そのものです。
たとえば、ポピュリストの独裁者。
「デッド・ゾーン」の主人公は、予知能力を備えています。
ある日、キワモノとみんなから莫迦にされている政治家の演説会に立ち会わせます。
観衆は、いつもどおり野次を飛ばしています。
主人公は、なぜか、その場を立ち去れない。
で、最後の握手までします。
と、この泡沫政治家の未来が映像として眼前にありありと浮かびます。
この泡沫政治家候補は、近未来で大統領に上り詰めています。
そのときのアメリカ社会と世界は…
ペーパーバックの作家、キングが世界で読まれたのは彼の抱く恐怖が近未来を予知しているようなリアリティを湛えているためでしょう。
その点では、いま世界中で再読されているジョージ・オーウェルに似てないこともありません。
小説家って、シェイクスピア「リア王」の道化師、「マクベス」の魔女、そんな存在なのだと夢想する昨今です。
次は、ジョゼフ・ヘラーの「キャッチ=22」のお話を…
ではでは👋
