半導体の株価は戻るのに、なぜ怖いのか
半導体株が上がると、乗り遅れた気がする。
でも米国半導体が急落すると、今度は一気に怖くなる。
昨日は、この激しいボラの中で資金がどこに向かっているのかを整理したい相場でした。
半導体に資金が戻り始めている
昨日、私が確認した中で気になったのは、太陽誘電、東京エレクトロン、パナソニックでした。
すべてを網羅するものではありません。
ただ、資金の向きを考える材料として見ると、半導体そのものだけでなく、電子部品やAIインフラ周辺にも、少しずつ資金が戻り始めているように見えました。
でも、米国半導体は大きく崩れた
一方で、夜の米国市場では半導体株が大きく下落。
SOX指数は7月1日に6%以上下げ、構成銘柄の多くが下落しました。
ここが、昨日の一番の違和感です。
日本株では、半導体・電子部品に資金が戻っているように見える。
でも米国では、雇用統計前に半導体が大きく売られている。
期待は残っているのに、強気になりきれない。
このズレが、今の相場の難しさだと思います。
長期テーマは消えていない
半導体は、今でも長期テーマとしては強いです。
AI、データセンター、電源、電子部品、半導体製造装置。
需要のストーリーは、簡単には消えません。
だからこそ、資金は完全には抜けない。
少し下がると、また買いが入る。
強い銘柄には資金が戻る。
ただし、今の相場は一直線ではありません。
雇用統計前の警戒感
米雇用統計を前に、金利の見方が変わるリスクがあります。
そのため、利益確定やポジション調整が出るのは自然です。
さらに、米ADP雇用者数は市場予想を下回りました。
労働市場の強弱を見極めたい空気もあります。
つまり、昨日の半導体相場は、単純なリスクオンではありませんでした。
強いテーマに資金は戻っている。
でも、マクロイベント前で全力では買えない。
この2つが同時に起きていたように見えます。
ボラが大きいと判断がブレる
こういう相場で一番しんどいのは、値動きの速さです。
上がると、置いていかれた気がする。
下がると、やっぱり危なかったと思う。
翌日にまた上がると、何を信じればいいか分からなくなる。
会社員投資家にとって、このボラはかなりきついです。
日中ずっと板を見られるわけではありません。
仕事の合間に株価を見る。
昼休みに確認する。
夜に米国株を見て、また気持ちが揺れる。
私自身、張り付いてみることもできないので、こういう局面ほど「全部追いかけようとしないこと」が大事だと感じます。
見るべきは、資金がどこに残るか
大事なのは、上がった銘柄を見て焦ることではありません。
下がった米国株を見て、すぐ弱気になることでもありません。
いつも繰り返し言っていることではありますが、
見るべきは、資金がどこに残っているかです。
太陽誘電のような電子部品。
東京エレクトロンのような半導体製造装置。
パナソニックのようなAIインフラ周辺にも関わる大型株。
こうした銘柄に資金が向かうなら、半導体テーマはまだ終わっていない可能性があります。
高値圏の強さは、市場心理の鏡
ただし、ここで気をつけたいのは、高値圏の強さをそのまま買い材料にしないことです。
高値圏の銘柄は、市場心理の鏡です。
期待が強いから上がる。
でも、期待が強いからこそ、少しの不安で大きく揺れる。
強いテーマほど、買いにくさも強くなります。
だから昨日の相場は、強い銘柄を見つける日というより、強さの裏にある警戒感を読む日だったと思います。
次に見ること
では、次に何を見るか。
まずは、米雇用統計後に半導体株がどう反応するか。
下げた後にすぐ買いが戻るのか。
それとも戻りが弱いのか。
次に、日本株で資金の広がりが出るか。
太陽誘電や東京エレクトロンだけでなく、電子部品、データセンター、電源、AI周辺へ広がるかを見たいです。
そして、指数だけではなく値上がり銘柄数も確認したいです。
指数が強くても、一部の大型株だけなら選別相場です。
幅広く買われるなら、相場の温度は変わります。
まとめ
まとめると、昨日の半導体相場は「戻ってきた」と「怖い」が同時に存在する相場でした。
資金は戻り始めている。
でも、雇用統計前で警戒も強い。
だからボラが大きい。
この局面で大事なのは、感情で追いかけないことです。
置いていかれる不安がある時ほど、資金の行き先を冷静に見る。
怖さがある時ほど、なぜ売られているのかを分解する。
強い相場ほど、買う理由より「買いにくさの正体」を確認したいです。
今の半導体相場、乗りたい気持ちと怖さのどちらが強いですか?
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
※本記事は投資対象を推奨するものではありません。投資は自己責任でお願いします。

