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舞台『ピグマリオン』が可視化した“リアル・ピグマリオン効果”──なぜ“感じのいいハリボテ”ばかりが残るのか

舞台を観たあと、記事を書き、
それに付随する反応や言葉を眺めていて、
ふと笑ってしまった。

ああ、これ。
リアル・ピグマリオン効果だ。

誰かを教育しようとした話でも、
誰かが成長する物語でもない。

「こう振る舞えば評価される」
「ここに立てば安全」
その期待配置が先に置かれ、
人も言葉も、きれいにそこへ吸い寄せられていく。

舞台の上で起きていたことより、
舞台が終わったあとの反応の方が、
よほどピグマリオン的だった。

「ヒギンズは態度を改めるべき」
「イライザ、かわいかった」

内容は違うのに、
着地している場所は同じ。

問いは残らず、評価だけが回収される。

原作を知っているかどうかは、正直どうでもいい。
私自身、原作は読んでいないし、
舞台の細部を“理解”しようともしていない。

ただ、
装置がどう動いたかを見ただけだ。

そしてその装置は、
舞台の上ではなく、
観客と口コミの中で、
あまりにも忠実に再現されていた。

このあと書くのは、
批評でも、断罪でもない。

「こうなるよね」という、
現象の記録だ。


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「なぜ舞台『ピグマリオン』で笑えなかったのか?──“眠くなる”構造と誠実が浮く社会の正体」

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