中学生が援助交際を選んだ理由は、お金じゃなかった
中学生の娘が、援助交際をしていた。
そんな投稿を目にした。
理由は、お金ではなかったらしい。
部活や日常のストレスかもしれない、と書かれていた。
先に言っておく。
これは加害を正当化する話ではない。
未成年と大人の関係には、明確に守られるべきラインがあると思っている。
相手の大人に対しては、普通に気持ち悪いしムカつく。
ただ、それとは別のレイヤーで、
「なぜそれが起きたのか」は見ておきたいと思った。
この話をどう捉えるかは、人によって違うと思う。
「ダメなことだ」
「親として止めるべきだ」
「相手の大人が悪い」
そういう反応も自然だと思う。
でも、少しだけ引っかかった。
もしお金じゃないとしたら、
その子は何を求めて、その行動を選んだんだろう。
善悪ではなく、なぜそれを選んだのか
この手の話は、多くの場合、「良いか悪いか」で終わる。
もちろん、未成年と大人の関係には明確なリスクがあるし、
構造的にも対等ではない。
そこは前提として外せない。
ただ、それだけで説明が終わるとも思えなかった。
ここで多くの親がやる失敗がある。
「ダメ!やめなさい!」で終わる。
私も、子どもにそういった対応をしたことが何度もある。
ただ、これをやると、地下に潜るだけ。
よりリスクの高い状況に陥ることもある。
本質は「なぜそれを選んだか」。
ここを見ないと何も変わらない。
なぜなら、行動の奥には必ず「それを選ぶ理由」があるから。
セックスや風俗など性に関して、善悪の前提を一度外した記事をいくつも書いてきた。
だからこそ、行動そのものではなく「状態」で見る癖がある。
同じ行動でも、構造は違う
今回の話は、同じ“体を使う行動”でも、
そこにある構造が違う。
結論からいくと、
人は「体」を使うのが一番“早く・確実に”満たされる。
これが土台にある。
触れられる。
求められる。
それだけで、「自分に価値がある」という感覚が立ち上がる。
言葉や思考よりも、ずっと早く、強く。
触れられる → 安心ホルモン(オキシトシン)
求められる → 承認・価値の実感
性的刺激 → 強いドーパミン
一瞬で「満たされた感覚」が手に入る。
ループになる落とし穴
この満たされ方は、 “構造的に持続しない”。
理由はシンプルで、外から供給されてるから。
①しんどい(孤独・不安・ストレス)
②体を使う(性・接触)
③一瞬満たされる
④でも戻る
⑤また求める
その瞬間は満たされても、
ベースの前提が変わらなければ、また戻る。
そしてまた、同じ方法で埋めにいく。
依存というより、“機能している対処法”だから抜けにくい。
問題は行動ではなく、価値の感じ方
ここで見ているのは、行動の良し悪しではない。
「どこで、自分の価値を感じているか」
という構造だ。
もし、
認められたい
存在を感じたい
自分に価値があると確かめたい
そういう感覚を満たす手段がそれしかなかったとしたら。
その行動は、本人にとって何かを埋める手段として機能してしまっていた可能性がある。
だからといって、それを肯定する話ではない。
未成年の関係性には、
どうしても力の非対称が生まれるし、
そこには守られるべきラインがある。
むしろ、未成年が性を通して自分の価値を確かめに行く状況そのものが、すでに危険なサインだと思う。
だから同時に、
その行動だけを切り取って止めても、
根本は変わらない。
本当に変わるポイントはどこか
本質は、その子が
「それ以外の方法で、自分の価値を感じられるかどうか」
にある。
これは特別な話ではないと思う。
形が違うだけで、
多くの人が似た構造を持っている。
仕事で評価されることで価値を感じる人もいれば、
誰かに必要とされることで安心する人もいる。
やり方が違うだけで、
やっていることは同じかもしれない。
あなたへ
だから問いはシンプルになる。
あなたは、どこで自分の価値を感じているだろうか。
それがないとき、自分はどう感じるだろうか。
行動を変える前に、見た方がいいものがある。
それは、
その行動を必要としている“前提”。
人によって、抱えている悩みはさまざまであると思う。
誰にも言えない孤独や、
自分に価値があるのか分からなくなる感覚や、
満たされないまま、何かで埋めようとしてしまう瞬間。
その行動は、何を必要としているのか。
そこが変わったとき、
選択そのものが変わることがある。
