永遠の秋「曼殊沙華は恋する」
暑い夏のおわり、幼い曼殊沙華は土の中から目を覚ます。
彼女の周りには、まだ残る暑さと、色を変えはじめた葉っぱたち。
誰に話しかけることもなく、ただ風に揺られて、彼女は、憧れの人を待ち焦がれる。
ひんやりとした風、高くなる空、澄んだ日差し。そう、彼の名は…秋。
優しく頬を撫でる風、朝露の冷たさ、夜空の月明かり。
まだ少女の曼殊沙華にとって、彼は大人でありすぎた。
もっと美しくなれたら、彼に想いを伝えよう。
花が咲く時期には葉がなく、葉が出ている時期には花が咲かないという、
彼女は、緑の葉っぱたちが落ちていくのを数えながら、時を過ごした。
赤く、幻想的に、この世のものとも思えぬほど美しくなった曼殊沙華。
しかし、秋はすでに遠くの地へ去っていた。
わたしも連れて行ってほしいという想いが、散りゆく花びらとなって、
秋に届く。
来年もまた、会いに来るよと、秋の声が遠くで聞こえた。
曼殊沙華は、この恋は永遠につづくと確信し、一段と美しく咲いていた。
(410字)
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まったく役に立てていないですけど…。
みなさま、幸手権現堂秋祭り、よろしくお願い致しますね~!!
