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11月のおうちビストロ 〜日本の秋を味わう〜

すっかり肌寒くなって、冬が間近ですね。
残り短い秋ですが、秋の味覚や風景などを楽しみたいです。

先日、gingamomさんにご紹介いただいた「三光院」へ行って精進料理と紅葉を楽しんできました。

今月は和風なおうちビストロです!



三光院 精進料理

武蔵小金井駅を降りて、尼寺「三光院」へ向かう。
徒歩10分以上かけて到着。
思ったより時間がかかった。

三光院の入口

境内には人気ひとけがない。ここでいいのだろうか。

「精進料理」の矢印を見つけて本堂の横の小道を行くと、洋風の建物に人が入っていく様子が見えて、後に続く。

靴を脱いで中に入ると、既に説明が始まっている。
名前を告げて席に案内してもらって見渡すと、畳のテーブルと椅子が並ぶ大きな広間に20人程が着席している。

広間には薪ストーブもある
(この日は使用されていなかった)

西井香春先生のご挨拶で、お食事スタート。
まず、薄茶にあわせる最中から。

三光院のササリンドウ紋最中
パリっと薄い最中の後、お抹茶をいただく
お煮しめ(大和芋の海苔巻き、高野豆腐の含め煮、ごぼうの胡麻和え、南瓜の煮物、南天の葉添え)
お箸と箸置きは西井香春先生がセットしてくださった
ごぼうは3時間半煮てあって柔らかく、海苔巻きには山葵も入っている
ごま豆腐のあんかけ
すりこ木でなめらかにしたごま豆腐は白く上品な味わい
上に生姜がのっている
吹き寄せ(ごぼう、しめじ、人参、麩、銀杏、栗)
その日の朝、庭を掃除した方が盛り付けを担当するそう
落ち葉が山になった様子は言語化しづらく、掃除した人にしかできない表現があるはずだから
香栄とう富 (豆腐の燻製)
「木枯らし」茄子のおでん(田楽、白味噌のせ、お茶の葉)
一口吸物
粟麩のおでん(田楽、山椒味噌のせ)
にゃくてん(こんにゃくの天ぷら)
銀杏ご飯、香の物、ほうじ茶
皇室はこのように中央に配膳して召し上がるそう
竹之御所流伝統のすすり茶
最後の10滴までいただいた後、玉露の葉も楊枝で食べる

心静かに「淡味たんみ」を味わった。
手間暇かけて、素材そのものの味を引き出してある。
食前のお薄、食中のほうじ茶、食後の煎茶のおもてなしも特徴的。

この日は説明してくださる方がいらして、お寺の由来や精進料理のことについてお話を伺うことができた。

京都・嵯峨野に竹之御所と称される尼門跡寺院「曇華院」で、代々ご門跡になられた天皇家の皇女様が日々召しあがる尼寺料理として室町時代から600年余にわたり受け継がれてまいりました。

公式サイト「竹之御所流精進料理とは」より

かつて皇女達に捧げられてきた精進料理。
簡素だが気品があって、それぞれの料理に由来や謂われがあり、宮中の言葉も使われている。

長い時代の流れと、西と東の距離感、武蔵野の地で3代続いてきた尼寺の精神性をひしひしと感じた。
とても貴重な体験で、端的な言葉にはならない。

食事の途中に「徳」とは何か、「禅」とは何かという問いかけもあった。

余韻のなか、境内を見てまわる。

すり寄ってきてくれた「看板娘」の美猫さんと
スロープの青瓦
毛並みがいい
「にゃ~ん」「にゃ~ん」と甘えてくれた
紅葉した樹もある
竹と紅葉
小さな紅葉の葉が空に透けてレースのよう
合掌



おでんと安心院の白

ここからは、いつもの「おうちビストロ」へ戻る。

先月、フランスとイタリアの煮込み料理にチャレンジした。
今月は、日本の煮込み料理の定番「おでん」から。

大根を下茹でして、ゆで玉子を作って、昆布出汁をとって煮込む。

大根、ゆで玉子、餅入り巾着、蒲鉾屋のおでん種、
最後に肉屋のソーセージ
おでん盛り付け

あつあつおでんに合わせるのは、GWに行った安心院葡萄酒工房のアルバリーニョ。

安心院葡萄酒工房 アルバリーニョ 下毛 2023

柑橘類、桃の香り、ミネラリーで爽やか、ドライでボディは程よい。
アルバリーニョでつくられるワインは「海のワイン」とも言われ、魚介と相性がいい。
出汁のしみたおでんにもよく合った。


すき焼きと山形の赤

おでんの次はすき焼き。
割り下は以下のレシピの比率で、やや砂糖を少なめに。

割り下をつくって、平茸、長ネギ、春菊の茎の部分、焼き豆腐を入れる。
ぐつぐつとして火が通ったところに、しゃぶしゃぶ用の牛肉、春菊の葉、生玉子を加えて、蓋をして少し煮る。
牛肉はすき焼き用よりもしゃぶしゃぶ用の方が、食べやすく見た目にボリュームがある。

簡単すき焼き盛り付け

合わせるのは、ウッディファームのカベルネ・フラン。

ウッディファーム&ワイナリー カベルネ・フラン 2021

品種は、カベルネ・フラン87%、メルロ10%、ピノ・ノワール3%の3種類。
色調はややレンガ色っぽくオレンジがかっており、カシス、ブラックベリー、プラムの香り、ややラズベリーのような赤い果実の香り、わずかに針葉樹のような香り、果実味は程よく、タンニンは滑らか、アルコール度12%でやや軽いが、熟成感もあって飲みごたえあり。
ちなみに、山形県かみのやまにあるウッディファームには、昨年のGWに行っている。

このカベルネ・フランはすき焼きと相性抜群で、サイドメニューの玉こんにゃくとも合った。

▼鰻と合わせたことも


にしん蕎麦

最後に、今月も蕎麦活のご報告を。

▼蕎麦食推進中

秋になると、にしんが食べたくなる。
2年前もにしんを煮ていた。

身欠きにしん(ソフト)を買ってきて、水洗いしてから半分にして、エラや腹の骨をカットし、ほうじ茶で25分煮る。

にしんを洗ったところ

にしんの臭みがとれたところで、別の鍋に酒、砂糖、しょう油を入れ、にしんを加えて落し蓋をして20分煮る。

味付け開始、このあと落し蓋をした

にしんが煮えてから、蕎麦を茹でて、切った小ネギと盛り付ける。

にしん蕎麦

にしん甘露煮に山椒をパラリとかけていただく。
安曇野蕎麦に自家製で甘み抑えめのにしんが合って美味しい。

秋冬らしいお蕎麦を堪能。
この日は休肝日なので、ワインはなし。
また作って、次はワインと合わせよう。

▼今回参考にしたレシピ


🍁     🍁     🍁


今回のおうちビストロいかがでしたか?
尼寺でお姫様達の精進料理をいただいたり、おでんやすき焼きと日本ワインを合わたりしました。
秋の風情を感じていただけたでしょうか。

改めて、日本ワインには出汁や醤油の味付けがよく合うなと、再確認もしました。

実は、今月、ショックなことがありました。
何年間もワインを記録してきたアプリ「vinica」が10/31にサービス終了となり、私の1700種類のワイン記録データがなくなってしまったのです。

「vinica」は、過去ワインを振り返るのに使用していましたが、今月中旬に気づいた時には記録が見られなくなっていました。
以前から不具合が多くて心配はしていたのですが、まさか終了してしまうとは…。

サービス終了前にはデータのダウンロードを受け付けていたようなので、問い合わせをしましたが、「全てのサービスの提供を終了いたしました」「全ての対応を終了しております」という返事でした。

なお、現在は新しいアプリ「vivino」の方を使用しています。
ここ2年程の500種類については、新アプリの方に記録データがあります。
(vivinoは国際的なアプリのため、英字表記が基本で、日本ワインの産地等が正しくないものがあったりします)

また、1700種類のなかで印象に残っているワインも一部記録してありましたし、noteにも3~4年前の記事があるので、振り返りにはこれらを活用していこうと思います。

プロフィールに書いているとおり、これら2200種類の経験をもとに、今後もワインをご紹介していきたいと思います。

日本でワインは少数派です。
よって、今回のように利用していたサービスが使えなくなることもありますが、気軽にワインを楽しむ方が増えるといいなという想いは変わりませんので、引き続きよろしくお願いします!

今回もお読みいただきありがとうございました🍷

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