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レンタカー試乗記 : 027 ダイハツ ムーヴ 0.66 カスタムXリミテッド (L175S)

"目力"をまとった革新のムーヴ

ご覧いただきありがとうございます。

今回は、お世話になっている車屋さんよりクルマの点検代車でお借りした、ムーヴカスタムの試乗記でございます。


さて、ここでちょこっと車屋さんの話を。
今回、代車としてこのムーヴを貸して下さったのは ペイントワークフロック さん。

本業は修理/カスタム屋さんですが、中古車販売もされています。

ちなみに最近はミラココア屋さんと化しています (笑)

ミラココア、初期モデルだと早いもので17年落ち。綺麗なミラココアって、見かける機会が段々と少なくなってきてるような気がします。

・・・が、ここの店主さんは板金塗装のプロフェッショナル。
かなり綺麗な状態のミラココアが揃っています。(もちろん他の在庫車も綺麗な状態の個体ばかりです)
よかったらカーセンサーを覗いてみてください。

ペイントワークフロック様のカーセンサー
https://www.carsensor.net/shop/chiba/330078001



当時のグレード一覧

この個体と一番年式が近い、2006年10月発売当時のグレード一覧から引用。※4WDは12万750円高

ムーヴ

トレッサ横浜にて。ノーマルの前期は柔和な雰囲気。

・L…1,018,500円 (4AT/5MT)
・X…1,165,500円 (4AT)
・Xリミテッド…1,239,000円 (CVT)

ムーヴカスタム
・カスタムL…1,165,500円 (4AT)
・カスタムX…1,281,000円 (4AT)
・カスタムXリミテッド…1,365,000円 (CVT) (←今回の個体)
・カスタムR…1,449,000円 (4ATターボ)
・カスタムRS…1,554,000円 (CVTターボ)

MTはノーマルのLグレードのみ選択可能。
この頃はまだ4ATが主流だったが、後期になると段々とCVTがメインになっていき、この次の代のLA100Sで4ATは完全に消滅する。
時代の過渡期を生きているのがこのL175Sである。

今回の"カスタムXリミテッド"は、ノンターボ車の最上級グレード。


外観・内装・デザイン

見事なまでのワンモーションフォルム。
カスタムのインナーブラックのヘッドライトは、白い車体も相まってかなんだか濃い化粧をまとったギャルの目力のようだ。

縦長、そしてかなり細めのテールランプが際立つ。
最初上からガーニッシュというかカバーが被さっているのかなと思ったのだが、ユニットごとこの細さだった。

サイドビュー。ホイールベースは普通車コンパクトカー並みの2490mm。

エンジンはKF-VE型。58馬力のノンターボ。
2006年発売のムーヴに載っているこのエンジンが、細かい仕様は違えど今でも現役なのだから驚きである。

リアハッチはムーヴ伝統の横開き。
先代では跳ね上げ式(ハッチバック)の設定があったが、この代では消滅している。

ドアミラーウィンカーが装備されている。LEDの光り方が良い感じ。

この個体は1世代前のムーヴとかのホイールが流用されていたが、純正も同じ155/65R14のホイールである。

ちなみに純正のホイールはこちら。
2代目タントカスタム(L375S)と共通のホイールである。


内装。横基調に広がるデザインが印象的。
遠目から見ると、50エスティマみたいな内装にも見える。

メーターの周りには大きな橋が架かっている(実際に隙間も空いている)なかなか思い切ったデザイン。

メーターは自発光式となっておりとても見やすい。(X/カスタムX以上のグレードに設定)
ただし真正面を向いているので、運転席からは若干斜めに見える。

ステアリングの奥には小さい収納がある。
ミニカーとか入れると楽しそうだ。

ドリンクホルダーのロゴマークが光るギミックも健在。
プッシュしてホルダーを引き出すと消えるので、電気接点が内側に仕込まれている模様。よく分からないところにコストがかかっている。

青LEDが目立つオーバーヘッドコンソール。
こちらはカスタムXリミテッドに標準で装備されている模様。

ルームランプのスイッチもこのコンソールに移植されている。
ただこの点灯の制御がいまいちよくわからず、この青LEDだけ常時点灯にさせる設定にはできなかった。勉強すればできるのかな。
光量はそこまで強くないので、運転の邪魔にはならない。

ちなみに暗くなるとこんな感じ。エモい。

また、グローブボックス内の照明やフットランプなどが装備されていたりと、この"カスタムXリミテッド"はかなり上位グレード寄りの装備が標準装備となっている。

フロントシートはベンチシート。
長距離乗ったが、疲れ知らずの良いシートだった。

シートリフターはオプション。チルトステアリング(ハンドルの高さ調整機構)とセットオプションだったみたい。

後席。前後スライドおよびリクライニング可能。
写真は一番後ろに下げている状態である。


それにしてもこの思い切ったデザイン。見るたびに好きになる。

そしてこのほっそいテールも素晴らしい。
(後期になると太くなってしまう)

内側のレンズの処理がまた妙で良い感じに光るのも一興。


乗ってみての感想とか

軽らしからぬデカい窓ガラスに若干ビビりつつハンドルを握る。
視界はとてもいい。どことなく大きいクルマに乗ってる感がある。

運転席からボンネットは見えない。まぁ、このフロント形状的にボンネットが見えたらおかしいのだが。

若干出足は重いが(これは正直同じエンジン搭載車だと大抵そう感じる)速度が乗れば一定のアクセル開度のまま低回転を維持して走ることができる。

メーターの平均燃費計は、下道だと15~17km/Lを行ったりしている。
驚いたのが高速。90~100km/h巡航だと平均燃費が悪化せず、むしろ燃費が伸びていき、20km/L近くをマーク。

100km/hでの巡航回転数は3500rpmくらい。そこそこ回ってしまうのだが、ロードノイズや風切り音もあってか、エンジン音はそこまでうるさく感じなかった。

ただし合流や料金所、一時的な渋滞で一旦速度が下がってしまうと、そこからの再加速はちょっと頑張らないと厳しい。下道だと気にならないのだが、この辺りはノンターボの限界だと思う。むしろ踏めば走ってくれるだけ素直な性格でよろしいと思った。

視界というか室内空間の造りがいいので、個人的には疲れを感じにくいクルマだと思う。けっこう開発には気合が入っていると感じられる。


いいところ

デザインに目が行きがちだが、ちゃんと実用性も兼ね備えていること。
先代よりも空間というかミニバン感は強くなっている。

燃費は街乗りで12.0km/L、高速含む遠出ではなんと20.9km/Lを満タン法で記録した。途中渋滞もあったのだが、この燃費は凄まじい。

ちなみに、アイドリングストップが存在しないのはこの代まで。


わるいところ・微妙なところ

搭載されているエンジンが初期型のKFエンジンなので、中古で買う際には過去のオイル管理がしっかりされていたか確認したいところ。
エンジンはオイル管理を怠ると調子が悪くなるものだが、KFエンジン(特に初期)はその傾向が顕著な気がする。

日々の点検に無頓着なお方は、この世代のダイハツ車は買わないほうが良いと思う。三菱の3G83搭載車を買ってください。

あとこの個体はサス(ショック?)がだいぶお疲れだったのか段差でのギシギシ感が強かった。でもこれは個体差だと思う。

総じて特に不満が見当たらない、良いクルマだった。

ただ強いて言うのなら、このグレードに標準装備であるフットランプがアクセルペダルの奥を照らしていたので、あんまり意味なさそうと思ったくらいである。

あとはこの世代のダイハツ車によく装備されているキーフリーシステムが厄介。キーを操作しなくてもクルマの近くにいるだけでドアを開錠/施錠してくれる便利なシステムなのだが、近くをうろうろしてるだけで頻繁に開いたり閉まったりしてしまうし、車内にいる状態でも勝手に開いたり閉まったりしてしまう。インキー誘引システムである。


停滞から革新は生まれない

今までの箱形なスタイルから一変、ラウンドを描くワンモーションデザインをまとったL175ムーヴ。

個人的にたまらないのは前期カスタムの細いテール。
今となっては風前の灯だが、テールランプにガーニッシュ(カバー)を被せて細く見せるカスタムが存在した覚えがある。

※写真はグーネットのカタログより引用

思い出されるのはS-MX。
ボディサイズこそ違うものの、妙に強い目力、妖艶な縦長テール、室内の装飾、座り心地の良いベンチシート。

まさしく、これは進化したS-MXなのではないか。

さて、カローラツーリングの試乗記でも似たような事を書いた気がするが、モデルチェンジごとに雰囲気が変わっていくその様はカローラと似ている気がする。
乗る前までは特に気にも留めていなかったのだが、乗ってみて分かる"良さ"がこのムーヴにはある。お前どのクルマに乗っても同じこと言ってんな、と言われればそれまでなのだが。

※写真はダイハツ公式サイトより引用

そんなムーヴは今、横開きのリアハッチなんか過去の遠い歴史となり、ついにはスライドドアが付いた。

ムーヴの進む道は、この先どんな未来を辿るのだろうか?


乗車個体のデータ:

年式…2007年2月
型式…DBA-L175S
車体番号…L175S-002****
グレード…カスタムXリミテッド
排気量…660cc
ボディカラー…パールホワイトⅢ (W24)
ミッション…CVT
走行距離…100286km (返却時)
車体寸法(全長×全幅×全高)…3395×1475×1630mm
タイヤサイズ…155/65R14 (前後)
車体重量…850kg
最小回転半径…5.2m
エンジン…KF-VE 水冷直列3気筒DOHC12バルブ
最大出力&トルク…58ps(43kW)/7200rpm & 6.6kg・m(65N・m)/4000rpm

乗車日…2025/11/16
現在の状況…代車(レンタカー)として現役

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

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