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気象兵器をお作りします

『誰だって自分の無価値さと闘っている』(モジャムサ)を見終わりました。

いやあ面白かったです。
線状降水帯のような韓流スラップスティック的熱気を、しっとりした情緒的ウェットで包み込むような感じで、ハチャメチャ展開の中に優しさと癒しがありました。

ホント、ちょうど今の時期のお天気みたいな作品でした。

というわけで、作品の中に出てきたキャラクターを、天候に例えて紹介しようと思います。

ちゃんと作品のことを知りたい場合は下記サイトとかを参考にしてください。というより気になるならいっそご覧になれ。


主人公はゲリラ豪雨

ファン・ドンマンは40歳を超えても未だに映画監督を目指しているが、すでに何かしらを成した友人たちに死ぬほどのウザ絡みをして、遠慮なく悪口を言い、そのくせ自分が言われるといっちょ前に傷つき、粗暴で常に騒がしく、人の店に出禁になっても勝手に不法侵入し、深夜早朝に自分の名前を大声で叫んで近所に迷惑で、大飯喰らいで無駄に突然走ったり、もうおじさんなのに若い子を好きになったり、とにかく情緒が極めて不安定ではた迷惑な主人公です。

そんな激情型メンヘラはまるでゲリラ豪雨だ。

めっちゃ激しいけど局所的
人を突き刺すレーザービームのような豪雨だ

ヒロインは鉛のような梅雨曇

ピョン・ウナはせっかくカワイイ見た目なのに、常に覆い隠せないほどの不安やトラウマで表情が鈍曇りの仏頂面で、職場と人の脚本を斧でずたずたに引き裂いて、職場のボスと元カノには漏れ出る呪言を食らわせ、満杯になった血の池のような感情を抑えつけるあまり鼻血が滴るという症状があるため精神科に通っている、とにかくメンタルと脳神経が心配なヒロインです。

でも、ドンマンといることで取り戻す笑顔はとってもスイートだぞ。
まるで天使の梯子だ。

はー心が洗われるわ💖
天国行きてえー

先輩はいつも低気圧で天気痛

パク・ギョンセはドンマンの先輩で、学生時代は仲良く一緒に住んで同じ映画で感動して、悪口を言い、酒を飲み、夢を見て、そして一歩先に監督デビューをして十分なキャリアを積んでいるのに、未だに悪口を言ってくる後輩にいつまでも執着して、後輩の悪口じゃないと作品が作れなくなり、愛の栓抜きから始まって、ついには国民的ストレス管理デストピア作品を描くことになります。

お天気をおつくりするヤツからの強烈なストレスから、いつでも低気圧の頭痛でお悩みだ。

あの後輩はいつでも頭痛の種
ろくでもない天気を作りやがって

姐さんは冷静と情熱の両極で現実的な酷暑

コ・ヘジンはこの作品の中で一番の男前で、現実を追う仕事に精神が引き裂かれそうになったから夢の創作業界に舞い戻り、その夢の業界の現実を最も直視して激務をこなし、だからこそ夢幻に惑わず冷静に、しかし情念とビジネスに折り合いをつけ、旦那を何とか奮起させ、会社を大いに繫栄させることができます。

焦げ付くような灼熱の眼差しで睨みつけるが、ピコピコハンマーは彼女の優しさと気遣いとお茶目を象徴する。
酷暑の中にも冷機あり。

韓国オンナは苛烈にして情が深い
その上姐さんは度胸があって賢くて商機にも敏いから最強だ

兄さんは絶望を吟ずる春の嵐

ファン・ジンマンは春嵐の如く人生に翻弄され、烈日の中でも黙して労働し、豊秋には静かに酒を嗜み、厳冬に死に臨むが挫けて命脈を保ちます。

ドンマンの余りの馬鹿馬鹿しさに、死ぬのも馬鹿らしくなる。
春夏秋冬を深甚に詩吟する詩人だが、弟のハチャメチャな陽気さには思わず破顔する。

男は黙って春の嵐
物語など言葉の無駄使いだ


ちなみにワタシは兄さんが一番好きなキャラクターです。
身内の恥は暴力で解決し、恩義には黙ってキャベツを押し付けるぞ。


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