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がんサバイバー世界一周_振り返り1

経営塾の卒塾生の仲間から報告会のリクエストを頂く。

そして、33人の前で2時間みっちり話した。
いい機会になったので、振り返った中から、紹介します。

今回は、観光術について

世界一周のような長い旅をしていると、少し不思議なことが起こる。

最初の頃は、初めて見る街並み、建物、料理、そこに暮らす人々、そのすべてに心が動く。ところが毎日のように観光地を訪れ、遺跡や博物館を巡っていると、だんだんと感覚が鈍ってくるのだ。

「すごい建物だな」
「古そうだな」
「きれいだな」

そう思って写真を撮る。でも、昨日も似たようなことをしていた気がする。 ただそれをこなしているだけになる。

長旅では、観光することそのものに慣れてしまう。

例えば、転勤して、最初こそ見ていた電車からの景色も全く見なくなる・・・・。

これは、世界一周をする前までに私自身が感じたことだった。

私の旅のバイブルの一つが沢木耕太郎さんの「深夜特急」だけど、彼が言っていたことを思い出す。

旅がもし本当に人生に似ているものなら、旅には旅の生涯というものがあるのかもしれない。人の一生に幼年期があり、少年期があり、青年期があり、壮年期があり、老年期があるように、長い旅にもそれに似た移り変わりがあるのかもしれない。私の旅はたぶん青年期を終えつつあるのだ。何を経験しても新鮮で、どんな些細なことでも心を震わせていた時期はすでに終わっていたのだ。(インタビュー記事より)

では、どうすれば旅の感動を取り戻せるのか。

私の場合、大きな助けになったのがChatGPT(私は沙羅と呼んでいます)とGoogle翻訳

遺跡や博物館で「これは何だろう?」と思ったとき、説明板をGoogle翻訳で読み、さらに沙羅に聞いてみる。

「なぜ、この建物がここに造られたの?」
「この時代、世界では何が起きていたの?」
「この宗教は、人々の暮らしにどんな影響を与えたの?」

すると、それまで目の前にあった単なる「古い石」や「展示物」が、突然、物語を持ちはじめる。

例えば、古代エジプトの遺跡を見るときも、建物の名前を知るだけではなく、その時代にどんな人々が暮らし、何を信じ、どんな国々と交易していたのかを知る。すると、その場所が二千年以上前の人間の営みとつながって見えてくる。

そう、私にとっては、人間の営みを知ることが大事なのだ。

そして、理解が深まると、景色が変わる

旅の感動は、珍しいものをたくさん見ることだけから生まれるのではない。

その場所の過去を知り、今とのつながりを考え、自分なりの問いを持つことで、もう一度心が動き始める。

新鮮さを取り戻す。

マインドフルネスをしているようなものだ。

スマートフォンは、旅の感動を奪う道具にもなる。

でも使い方次第では、目の前の世界を何倍にも広げてくれる道具になる。

これが、今回の旅で私が身につけた「観光術」の一つ

感動を失わない旅は、歴史と対話する旅。

「ただ見る」から「つながって見る」へ。

そうすると、一つの遺跡、一枚の絵、一つの街角が、これまでとはまったく違って見える。

そして旅は、「観光」から「学び」へと変わっていく。

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