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【もらい事故のリアル】なぜ私が過失15%?味方の保険会社に裏切られた過酷な記録④


これまでのあらすじ(【序章】〜【第2部】)

優先道路をまっすぐ走っていた家族の車の「側面後方(真後ろ)」に、一時停止を無視した車が急加速で突っ込んできた。物理的に回避不可能、完全なる「もらい事故」。当然、過失割合は「0:100」だと確信していた。

しかし、味方であるはずの保険会社「損保ジャパン」は、こちらが無過失を主張した途端に「非弁行為になるからこれ以上交渉できない」と丸投げ。最初は親身だったディーラーも、相手方が「15:85」を提示してきた途端に手のひらを返し、早期解決(妥協)を迫ってきた。

怒る私たちに対し、損保ジャパンの担当者は「たとえ後続車に追突される危険があっても止まるべきだった」「クラクションを鳴らせ」と耳を疑う暴論を連発。さらに、社内弁護士を使って加害者側よりも重い「30:70」という過失割合を突きつけ、身内の背中を撃ち抜いてきたのだ。

相手の嘘、味方の裏切り、全員が敵に回った四面楚歌の絶望。しかし、この理不尽な丸め込みに泣き寝入りするつもりは毛頭ない。私たちは巨大損保の牙城を崩す「たった一つの突破口」を手に、自力での大反撃を決意する――。

【第3部】私が掴んだ「高裁判例の盾」と、白線が消えた交差点での孤独な証拠集め

1. 私が掴んだ、過失ゼロを証明する「最高裁判例の盾」

家族は法律や過去の裁判を徹底的に調べる中で、この理不尽を粉砕する高等裁判所の重要判例(名古屋高裁 H22.3.31)を見つけました。高裁の判断ロジックは、驚くほどシンプルで明快です。

  • 信頼の原則: 優先道路を走行する側は、交差道路の車が一時停止の規制に従って道を譲るだろうと信頼して走ってよい。

  • 凝視義務の否定: 「相手が突然突っ込んでこないか」と疑って、交差側の車を凝視する義務まではドライバーにはない。

  • 過失の否定: 急ブレーキをかけなければ衝突を避けられないようなタイミングで飛び出された場合、優先車に過失はない。

今回の事故は、まさにこの高裁判例そのものです。

こちらはすでに減速し、相手は一度徐行したため、「止まる」と信頼するのが当然でした。そこから相手が安全確認を怠って急加速し、こちらの車の「後輪の後ろ」に突っ込んできたのです。急ブレーキを踏む猶予すら与えられなかった家族に、過失が認められる余地はどこにもありません。

しかし、相手方保険会社や損保ジャパンは、古い地裁レベルの「優先道路側であっても、一律で1割の過失を引く」という思考停止の知識(基本過失10:90)を盾に、話を強引に終わらせようとします。

2. 「白線が消えているから優先道路じゃない」という大手の言い訳

損保ジャパンがここまで私たちに過失を押し付けようとした最大の理由は、現場の環境にありました。

「現場の交差点は、センターライン(白線)が摩耗して消えかかっている。ラインが交差点を貫通していることが目視できない以上、優先道路としての主張は通らない」

これが損保ジャパンの言い訳でした。白線が薄いことをいいことに、加害者側の一時停止無視を棚に上げて、「優先道路ではない=だからあなたにも過失がある」と、まるで相手の保険会社のような身内撃ちをしてきたのです。

身内にそこまで言われて、黙って引き下がるわけにはいきません。納得のいかない家族は、友人たちの知恵や力も借りながら、自らの足で泥臭く証拠を集めることにしました。

近隣住民の方々に何度も頭を下げ、事故の瞬間が映った貴重な防犯カメラの映像を確保。さらに現場を何度も通行して検証動画を作成しました。

そして決定打となったのが、道路を管轄している市役所への直接調査でした。

市役所で道路認定路線網図を確認してもらったところ、家族が走っていた市道は、行政上で明確に認定された「法的な優先道路」であることが判明したのです。

過去(2013年)のGoogleストリートビューのデータまで遡って調べると、そこには交差点をまっすぐ貫通するセンターラインがはっきりと写っていました。経年劣化で現状の白線が薄くなっていようとも、行政上の道路の構造や優先関係が1ミリも変わるわけがありません。

何より、相手側の道路には、今でも誰の目にも明らかな「一時停止の標識」と「停止線」が厳然と残っているのです。

極めつけは11月12日、私たちが損保ジャパンを通じて相手の運転手に直接確認させた、事故当時の状況です。相手ドライバーは、自身の過失をこう自白しました。

「交差点に進入する前に左右の確認をしたが、見誤って(見落として)そのまま前進してしまった」

  • 行政が認定した「法的な優先道路」である事実

  • 過去のストリートビューに残る、明確なセンターラインの歴史

  • 相手自身の「見落として突っ込んだ」という自白の証言

  • 直前の赤信号に向けて、こちらはすでに減速していた事実

  • 衝突位置が「後輪の少し後ろ」という、物理的に回避不可能な客観的証拠

ぐうの音も出ないほどの「完璧な材料」が揃いました。

普通ならここで保険会社が折れるはずです。しかし、損保ジャパンの態度は変わりませんでした。11月後半になると、これらの客観的証拠に対するまともな反論は一切放棄したまま、まるで私たちを諦めさせて示談へ追い込むための「督促」のような連絡を何度も送りつけてきたのです。

証拠を無視し、対話を拒否し、ただただ組織の力で踏み潰そうとしてくる巨大損保。

「もういい。話し合いのステージは終わりだ」

私たちは、彼らが最も恐れる「最終手段」を執行することに決めました。

(第4部へつづく)

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