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【事前知識用】ギリシャ神話ってどんな話だっけ?

2026年4月16日ネタバレ部分削除有料記事廃止
 追記と更新しました。

こんにちは飯綱いづなです。
現在「ギリシャ神話」がモチーフになっている漫画を、連載しております。

創作大賞2026応募特設ページ

こちらで全章全話お読みいただけます。

連載当時の記事もあります。
こちらは裏話なども読むことができます。

ギリシャ神話はヨーロッパ諸国と比べて、日本ではあまりなじみが薄いのが難点。
「ギリシャ神話」ってなんだっけ?だと、面白くない部分が出てくると思い「事前知識用」の、【簡易版】用語辞典を作成いたしました。

また、事前知識用なので、一般的な「相関関係」と「漫画に関係あるもの」をに焦点を当てました。

名前が登場するだけで、本編のネタバレにつながりそうなものは、「有料記事」にて公開といたします。
有料記事の中には、作画にあたって、私の「考察的なモノ」「参考にした文献」などのリストも、忍ばせております。

2026年4月16日:ネタバレ部分を削除し、有料記事を廃止しました


※名前の前に★印がついていると、漫画に登場します。

オリュンポス十二神

ギリシャ北部にある、最高峰の山「オリュンポス山」に住まう神々。
特に中心を担う「一二柱」のことを指す。
独特な神々の社会を作り、各々に役割分担があり、不老不死の存在。

十二神が誕生する前の神々

天空の神ウラノスと大地の神ガイアの間に、男女6神づつティタン神族と、一眼巨人(キュクロプス)たちと、百腕巨人(ヘカトンケイル)が誕生する。
父神ウラノスは、奇怪な姿をした一眼巨人キュクロプスたちと、百腕巨人ヘカトンケイルを忌み嫌い、大地に埋め戻してしまう。
ガイアは夫の仕打ちに、復讐をすることを決意する。
その計略に唯一加担すると申し出たのが、ウラノスガイアの末の息子クロノスだった。

世代交代をする神々

ガイアの復讐がクロノスの手によって達成され、ウラノスが握っていた世界の支配権が、末の息子クロノスの手中に収まる。
しかし、父ウラノスから「お前も我が子に、世界の支配権を奪われるであろう」という予言を受ける。
恐れたクロノスは、妻レアとの間に生まれた子供たち(ヘスティアデメテルヘラハデスポセイドン)を、次々と飲み込んでは幽閉していった。

末の息子ゼウス

レアは何とか末の子ゼウスだけは、夫クロノスから守らなくてはならないと、母ガイアに助けを求める。
そしてひそかにクレタ島へかくまってもらい、難を逃れたゼウスは、兄弟を救うべく、父クロノスに薬を飲ませ、兄姉たちを吐き戻させた。

飲み込まれた兄姉たちを救うと、ゼウスは父クロノスクロノスの兄姉たちティタン親族と、世界の支配権をめぐって戦いをすることになる。

現在主要な神々

ゼウス

主神。天候(とくに雷の力)を操る。
「クロノス」と「レア」の三男。
父神「クロノス」に飲み込まれた兄姉を救い、ティタノマキア(ティタン神族との闘い)に勝利したことから、その力を認められ、神々の王の座につく。
ローマ神話では「ユピテル」と同一視される。

日本のサブカルチャーでも、モチーフにされたキャラクターがよく登場しており、ご多分に漏れず、好色漢である。
漫画には出てこないが、名前は出てくる。
存在感が大きい。

★ポセイドン

海神・大地の神。
「ゼウス」の兄で、「クロノス」と「レア」の次男。
オリュンポス十二神のナンバー2。
ローマ神話では「ネプトゥヌス」と同一視される。

漫画によく出てきます。むしろ主人公!?

ヘスティア

炉の神。
「ゼウス」の姉で、「クロノス」と「レア」の長女。
12柱の中に入るが、のちに「ディオニュソス」と入れ替わる。
ローマ神話では「ウェスタ」と同一視される。

デメテル

豊穣と収穫の神。
「ゼウス」の姉で、「クロノス」と「レア」の次女。
「ハデス」の妻「ペルセポネ」の母。
ローマ神話では「ケレス」と同一視される。

ヘラ

結婚の守護神。
「ゼウス」の姉にして正妻。「クロノス」と「レア」の三女。
12柱「アレス」の母。
また単身で「ヘパイストス」を生む。
ローマ神話では「ユノ」と同一視される。

★アテナ

知恵の神・戦略の神。
「ゼウス」と「メティス」の子。
メドゥーサを怪物に変えた本神とされている。
ローマ神話では「ミネルウァ」と同一視される。

※★ディオニュソス

酒(主に葡萄酒)と演劇の神。
「ゼウス」と「セメレ」の子。
十二神の中に入っていることもある。
ローマ神話では「バックス」と同一視される。

ヘルメス

伝令・商業の神。冥界への案内役。
「ゼウス」と「マイア」の子。
ローマ神話では「メルクリウス」と同一視される。

アポロン

光と信託の神。
「ゼウス」と「レト」の子。アルテミスの双子の兄。
医神の父でもある。
ローマ神話では「アポロ」と同一視される。

アルテミス

狩猟と純潔の神。
「ゼウス」と「レト」の子。アポロンの双子の妹。
ローマ神話では「ディアナ」と同一視される。

アレス

軍神。
「ゼウス」と「ヘラ」の子。
ローマ神話では「マルス」と同一視される。

★ヘパイストス

鍛冶の神。
「ヘラ」の子。
「パンドラの甕(かめ)」で有名な、「原初の人間女性」を作った神。
ローマ神話では「ウゥルカヌス」と同一視される。

アプロディテ

愛と美の神。
大地の神「ガイア」の夫「ウラノス」単身から誕生した神。
十二神のなかでは、原初の神々に一番近い。
ローマ神話では「ウェヌス」と同一視される。

★ハデス

冥界の王・死者の国の管理人
ゼウスとポセイドンの兄で、「クロノス」と「レア」の長男。
ティタノマキア後、冥界の管理を任されたため、地上に上がってくることは無く、オリュンポス十二神の中には数えられない。
ローマ神話では「プルトー」と同一視される。

★ペルセポネ

冥界の女王
「ゼウス」と「デメテル」の娘。
「ハデス」が見初めて、冥界へ連れて行ったお話は有名。
夫とは違い、毎年8か月ほど地上に滞在できる。
ローマ神話では「プロセルピナ」と同一視される。

クロノス

大地の神「ガイア」と天空神「ウラノス」の子。
「ゼウス」「ポセイドン」「ハデス」「ヘスティア」「デメテル」「ヘラ」の父。
「わが子に王位を奪われる」という予言を恐れて、「ゼウス」以外の子を飲み込んだ。
ローマ神話では「サトゥルヌス」と同一視される。

レア

大地の神「ガイア」と天空神「ウラノス」の子。
「ゼウス」「ポセイドン」「ハデス」「ヘスティア」「デメテル」「ヘラ」の母。
夫「クロノス」に我が子を飲み込まれるも、末男の「ゼウス」を母「ガイア」に託し、洞窟へかくまってもらい、ニンフたちに育てさせた。
ローマ神話では「オプス」と同一視される。

★パンドラの甕(かめ)

「パンドラの箱」ともいわれるが、本来は「かめ」。
「ヘパイストス」に作られた、原初の人間女性「パンドラ」が、「絶対に開けてはならない」と、神々から言われて贈られたもの。

「パンドラ」は好奇心を抑えられずフタを開け、かめの中にあったわざわいが、世界中に飛び散ったため、人間たちは苦難を強いられるようになった。
また、慌ててかめのフタを閉めたとき、最後に「希望」が残っていたため、人間はどんな困難に陥っても、希望を持ち続けられるようになった、という。

漫画は、この話が軸にあります。

★メドゥーサ

「ポルキュス」と「ケト」の娘。大地の神「ガイア」の孫にあたる。
「ゴルゴン(ゴルゴネス)」三姉妹の三女。

アテナに不敬を働いた罪により、おぞましい怪物の姿に変えられた。
髪の毛は蛇、顔を見たものを石に変える(のちに瞳)、という設定は定番で、数々のサブカルチャーのモチーフにもなっている。
また、2人の姉と違って不死身ではないという。

漫画の主人公の一人。

★スキュラ

魔女「キルケ」の呪いによって、化け物に変えられたニンフ。
上半身が人間の姿で、下半身が魚の尾、6頭犬がついている。
文献によって姿や親が異なり、人間だった、ニンフだった、といろいろある。
また、「ポセイドン」と浅からぬ縁がある。

漫画にも登場する、が、ちょっと事情が異なる模様…。

★アスクレピオス

 「アポロン」と「コロニス」の子。
 人間と神との半神で、のちに医療の神になる。
 
 
漫画では、何やら様子がおかしいようです。

★アリスタイオス

 「アポロン」と「キュレネ」の子。
 アスクレピオスと異母兄弟にあたる。
 彼もまた医術に心得がある。

 登場はしませんが、会話に名前が出てきます。

★クリュサオル

 「ポセイドン」と「メドゥーサ」の子。
 「黄金の剣」という異名を持っているが、特殊能力はまだ不明。
 「ペガソース」は双子の弟。

 漫画では父親に似ており、ヤンチャ。
 しかし、内面は母親に似ていて、とても情に厚く繊細な心を持つ。

★ペガソース

「ポセイドン」と「メドゥーサ」の子。
 英語でいうところの「ペガサス」。
 双子の兄がいる。

 漫画では、普段人のような姿をしており、時折、羽の生えた馬になる。
 母親に似ていて、おっとりタイプ。
 しかしそれは表面上だけで、内面は父に似て激しいものを持っている。


ギリシャ神話とローマ神話

10年以上前、漫画を描き始めるにあたり、本をいろいろと調べていました。
ただ、本によって内容が違うものが多くあり、統一させる、もしくは参考にする説を選ぶ、という選択を迫られました。

さすが紀元前から語られてきた「ギリシャ神話」。
その一つに「ローマ神話」との同一視がありました。

名前は「ローマ神話」の神々なのに、「ギリシャ神話」として世に出ている。
全てではないにせよ、「ローマ神話」の逆輸入が混ざっているのではないかと、飯綱は考えました…。

本当の説は、紀元前の人々に聞いてみるしかないのですが…。

ギリシャ神話前の背景

紀元前2000年ころ、「ミノス文明」が興った頃に、この時代の英雄たちが語り継がれるために、神話が誕生したようです。
でも、その前はいったいどんな神々がいたのでしょう。
突然「ゼウス」や「ポセイドン」といった、神々が誕生したのでしょうか?

なんて疑問を持ちながら、参考資料を読み漁ってみます。

はっきりと「宗教」というものがあったかどうか、わからない時代の神々は、実りの大地を「地母神」としてあがめていた経緯があるようです。

いろんな民族が移動、争い、征服、混和などを繰り返していたといいます。
そして、もともとその土地で信仰されていた神が、征服をした民族の神に吸収された、あるいは多神教として融合した、と考えられているようです。

ということは、様々な地域で、いろんな「地母神」様がいらっしゃったかもしれませんね。
そして、悲しいことに、征服された土地の神様が、再び神様としてあがめられることは、ほとんど無かったのかもしれません。


ギリシャ神話おすすめ本の紹介

漫画を描くにあたり、飯綱が参考にした文献をご紹介いたします。
10年以上前に購入したもので、既に、在庫なしや廃盤になっている場合があるかもしれません。
もしかしたら図書館にあるかもしれないので、気になったらさがしてみてください('ω')ノ

原典

『ヘシオドス 全作品』 ヘシオドス著 中務哲郎訳 京都大学学術出版会
『イリアス(上・下)』 ホメロス著 松平千秋訳 岩波文庫
『オデュッセイア(上・下)』 ホメロス著 松平千秋訳 岩波文庫
『変身物語(上・下)』 オウィディウス著 中村善也訳 岩波文庫
『バッカイ』 エウリーピデース作 逸身喜一郎訳 岩波文庫
『アガメムノーン』 アイキュロス作 久保正彰訳 岩波文庫
『オイディプス王』 ソポクレス作 藤沢令夫訳 岩波文庫
『コロノスのオイディプス』 ソポクレス作 高津春繁訳 岩波文庫
『アンティゴネー』 ソポクレース作 呉茂一訳 岩波文庫

一般書

『オデュッセウスの世界』 M・I・フィンリー著 下田立行訳 岩波文庫
『古代への情熱』 シュリーマン著 村田数之助訳 岩波文庫
『ギリシア神話を知っていますか』 阿刀田高著 新潮文庫
『古代ギリシアの歴史』 伊藤貞夫著 講談社学術文庫
『医学の歴史』 梶田昭著 講談社学術文庫
『ギリシアの神話 英雄の時代』 カール・ケレーニイ著 植田兼義訳 中公文庫
『図解ギリシア神話』 松村一男監修 西東社
『図解雑学ギリシア神話』 豊田和二監修 ナツメ社
『ギリシャ・ローマの神話がよくわかる本』 島崎晋著 総合法令出版
『面白いほどよくわかる ギリシャ神話』 吉田敦彦著 日本文芸社
『死ぬ前に一度は読んでおきたい ギリシャ神話入門』 長尾剛著 かんき出版
『図解水の神と精霊』 山北篤著 新紀元社


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