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🌟 なぜプライマル・スクリーム『XTRMNTR』はUKロック史に残る名盤なのか? 🌟

🎧 まずはこの一曲!『XTRMNTR』を象徴する、高速の破壊衝動 🎧


BPM160を超える高速ビート、戦闘機のようなノイズ、そしてボビー・ギレスピーの扇動的なボーカル。 2000年代の幕開けに彼らが叩きつけた、あまりにも暴力的で、あまりにもカッコいいインダストリアル・テクノ・ロックです。


「Swastika Eyes」


プライマル・スクリームとは?:愛と平和の夢から覚め、武装蜂起したロック・スター


以前の記事でも触れましたが、プライマル・スクリームは常に姿を変えるカメレオン・バンドです。 90年代初頭に『Screamadelica』で「愛と平和」を、中盤に『Give Out But Don't Give Up』で「ロックンロールの伝統」を歌った彼らが、新世紀(2000年)を迎えて提示したのは、「システムへの怒り」と「徹底的な破壊」でした。

フロントマンのボビー・ギレスピーは、軍服のような衣装に身を包み、現代社会の欺瞞や政治への不満を、極限まで歪んだサウンドに乗せて攻撃的に叫びました。それは、かつての快楽主義者たちの姿とは完全に別物でした。


1. 「UKロック・オールスターズ」による最強の布陣


本作のサウンドを決定づけたのは、あまりにも豪華で過激な参加メンバーたちです。 バンドのベーシストには元ストーン・ローゼズのマニが在籍。さらに、マイ・ブラッディ・ヴァレンタインのケヴィン・シールズがギターとミックスで全面的に参加し、ニュー・オーダーのバーナード・サムナーまでもがゲスト参加しています。 UKロックのレジェンドたちが集結し、その才能を「ノイズ」と「攻撃性」のために全投入した、奇跡のようなアルバムです。


2. ロックとテクノの「最も凶暴な」融合


『Screamadelica』が「踊れるロック(融合)」の陽サイドだとしたら、本作『XTRMNTR(エクスターミネーター=駆除者)』は、その陰サイド、あるいは「殺傷能力のあるロック」です。 ケミカル・ブラザーズがリミックスを手掛けた曲があるように、ビートは強烈にダンサブルですが、そこに重なるのはケヴィン・シールズによる轟音ノイズ・ギターと、冷徹なインダストリアル・サウンド。この「凶暴な融合」は、レディオヘッドの『Kid A』(同2000年)と並び、2000年代のロックが向かうべき一つの極北を示しました。


3. アルバム全編を彩る、アジテーションとノイズ


本作は、聴く者の闘争本能を刺激するキラーチューンで埋め尽くされています。

  • 「Swastika Eyes」 前述の、ジャガー・リチャーズ(ケミカル・ブラザーズのリミックス名義)によるミックスが有名な、高速インダストリアル・アンセム。

  • 「Kill All Hippies」 「ヒッピーを皆殺しにしろ」という挑発的なタイトルと、冷たいサンプリング・ビートが印象的なオープニング曲。

  • 「Accelerator」 ケヴィン・シールズのノイズ・ギターが全面的に炸裂する、バンド史上最もパンキッシュで凶悪なロック・ナンバー。

  • 「Shoot Speed/Kill Light」 バーナード・サムナーが参加した楽曲。ニュー・オーダー的なベースラインと、ドイツのクラウト・ロックのような無機質な疾走感が融合した名曲。


結論


プライマル・スクリームの『XTRMNTR』は、ロック・バンドが持ちうる「攻撃性」を、エレクトロニクスとノイズを駆使して極限まで高めた名盤です。豪華メンバーによる化学反応と、時代に対する鋭い嗅覚が生み出したこの怪物は、リリースから20年以上経った今でも、UKロック史上で最も危険で、スリリングな輝きを放ち続けています。


本記事で紹介したアルバム

バンド名: プライマル・スクリーム (Primal Scream) アルバム名: XTRMNTR

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