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そばがき日記:多少暑さが緩んだ今週やったこと

8/11は、U-zhaan × 環ROY × 鎮座DOPENESS in BUoYへ。

読書はあまり進まず──これは夏バテのせいか?──代わりに夏目房之介教授の最終講義「マンガ研究はなぜ面白いのか」ダイジェスト版を聴く。八分あたりで目を引く図が現れた。『写真の哲学のために: テクノロジーとヴィジュアルカルチャー』でフルッサーが語る〈歴史的な線形〉と、構造に区別される〈画像に固有な魔術の世界〉の融合。それは組み写真や写真集の時空そのものだった。しかもフルッサーからわずか三年後の出版という先進性。80年代マンガ批評の記号論的迫力を改めて感じた。

最近は戦後日本思想史を掘り下げていて、やればやるほど「面倒なオジジ」化している気がする。近代や哲学は世界に均等に広がっているわけではなく、地域ごとのブロック化が見えてくる。たとえばアメリカはプラグマティズムの土壌があり、ポストモダンは学術・アートには浸透したが社会全体には根づかなかった。一方、日本はいまだに憲法9条の解釈が重要争点だ。つまり「テクストをテクストとして読む」という記号論的態度は広く浸透していないのではないか──そんな考えから、国語教育を改めて調べ始めた。写真家として作品をつくる際にも、思想としての国語教育の影響は避けられない。自分なりの写真史を語り直そうとしたら、思いもよらぬ場所に行き着いた。矢野利裕『「国語」と出会いなおす』を読むつもりだ。

〈複数形の歴史〉を志向する自分から見ると、「唯一絶対の正しい歴史論者」と「歴史修正主義者」はあまり変わらない。

歴史家とは地元の歴史を語るインフォーマント自身のことでは、と考える保苅さんが、グリンジの古老ジミー・マンガヤリの語りに耳を傾ける。  すると世界は変貌し、西洋近代に礎をおく世俗的(セキュラー)な歴史観では、ありえないことが起こる。
<中略>
これらはメタファーではない、かれらの歴史だ、と保苅さんはいう。  しかもグリンジの人々は複数バージョンの歴史を「共奏」する。  ある人の死因が多数提出され、唯一の正解はない。  それらは歴史修正主義などとはまるで違う、すべて事実に即した、真正な話なのだ。  「史実」と衝突するこのような「歴史」を、歴史学者はどう考えるのか、と彼は問う。  これらを神話としてアカデミックな歴史記述の史料にするのでなく、「歴史の多元化を本気で推進するつもりがあるのかどうか」。

名著再読/保苅 実『ラディカル・オーラル・ヒストリー』 評=中村和恵

2006年には押井守のIF小説『雷轟rolling thunder PAX JAPONICA』を読んだ。太平洋戦争に勝ち、北爆中の日本。その後のベトナム戦争を引き受け、クメール・ルージュまで続く戦争を描いた歴史観。

好きな写真集の一つ。2014年刊行。
ロチェスター≒米国の荒廃が語られる。
再びのニュースを受けて。
創業133年の米コダック、事業停止の危機か

AEONが進出して地場の商店街をつぶしたのちに生まれた〈郊外〉だったが、今はそのAEONも撤退し、何もない空白地帯が生まれている気がする。

美術手帖炎上の件、どうも「都会VS田舎」みたいな構図になってるけど、これ実際にはもっと複雑で、都会と田舎の間には「地方都市」「郊外」みたいなものがあって、マジで文化もなんもないのは「郊外」のベッドタウンですね。郊外で生まれ育ったおれが言うのだから間違いない

美術手帖の編集長のポスト「田舎に文化がない」について「都会マウントなんかじゃない」「文化資本の話では」会田誠ほか、美術関係者などによる感想

東京中野在住、生まれも育ちも中野ブロードウェイのそばです。
・文化資本論は子育てや教育に通じる、これからホットな政治的なトピックになると思う。
・いわゆる〈郊外〉は10年代辺りから廃れている印象。逆に都心が〈郊外化〉している感じがする。
・1980-2010年代に消費社会を区切ることが可能に思える。ポップカルチャーやポストモダンも質的に区切られていると語りたい。
・忘れちゃならないのは、Z世代には〈サブスク〉という見放題聴き放題調べ放題という文化資本があること。

「写真」をやる以上、〈アーカイブ〉という考えから逃れることはできない。 なぜ撮るか? まず第一義に、撮らないと消えてしまう、からだ。

例えば日本でも80年前の敗戦時、大量の資料が焼却されました。現代の政治家が「アーカイブに記録がない」というのは、既に権力作用が働いた結果だからなのです。

記憶めぐる選択と解釈、残されなかったものにも意識を 高橋哲哉・東大名誉教授に聞く

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