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裏側の色

宮澤伊織先生の〝裏世界ピクニック〟の二次創作です。
AI生成を使っています。
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「ねえ、ソラオ。これ、どう思う?」

トリコが机の上に並べた絵の具のチューブを指さす。
裏世界から持ち帰ったそれらは、
どれもくすんだ色合いで、
見た目はなんの変哲もないものに見えた。


「ただの絵の具じゃないのか?
まあ、裏世界に落ちてる時点で怪しいけどな。」
ソラオは鼻をすすりながら、一つ手に取った。
ラベルも何もない、妙に重い絵の具だ。


「いやいや、ほら。」
トリコは紙に絵の具を絞り出すと、にやりと笑った。
チューブから出てきたのは、明らかな「青」。
だが、トリコが筆で線を引いた瞬間、
それは「赤」に変わった。


「……なんだこれ。」
ソラオが思わず呟く。


「面白いでしょ!
小桜に見せたら、高く買い取ってくれるかも。」
トリコが得意げにもう一色試す。
今度は緑が飛び出し、紙の上ではオレンジに変わる。


「裏世界の遺物、確定だな。」
ソラオは目を細めながら、興味津々に絵の具を試し始めた。
何色を使っても、描いた瞬間にまったく違う色に変わる。
「まるで、色が嘘をついているみたいだ。」


「ねえ、どうせなら絵を描いてみない?」
トリコが筆を持ちながら、嬉しそうに提案する。
「これ、普通の絵じゃ絶対出せない色だよ。」


「……まあ、いいか。」
ソラオは少し考えたが、ため息混じりに筆を取った。
「どうせ暇だしな。」


2人は次々と紙に筆を走らせ始めた。
トリコは大胆に線を引き、花や動物のような形を描き出す。
一方、ソラオは黙々と風景を描き始める。
しかし、筆が動くたび、現れる色は想像の斜め上を行った。


「トリコ、お前の花、ピンクじゃなくて真っ黒になってるぞ。」


「ソラオの空も緑だよ! でも、なんか綺麗じゃない?」
トリコは笑いながらさらに色を重ねる。
描くたびに、ありえない色合いの絵が浮かび上がってくるのに、なぜか美しかった。


「普通の絵の具じゃ絶対こうはならないな。」
ソラオもつい夢中になってしまう。
気が付けば、2人の手元には奇妙な色彩で埋め尽くされた紙が山のように積まれていた。


「これ……小桜、買い取るかな。」
ソラオが少し不安げに言うと、トリコが笑った。


「ううん。買い取られなくてもいいかなって思えてきた。」


「は?」


「だって、楽しいじゃん。」
トリコが笑顔で言う。
ソラオは一瞬呆れた顔をしたが、すぐに肩をすくめて笑った。


窓の外は少しずつ夕暮れが近づいている。
いつもの裏世界とは違い、そこにはほんのひとときの平和と、不思議な色彩が広がっていた。


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