見出し画像

行く前が、いちばんしんどい。酒なしだと雑談できない僕が見つけた突破口

人と関わるのが嫌いなわけではない。

むしろ、本当はちゃんと関わりたい。 自然に声をかけたい。 雑談も楽しみたい。 その場にいる人たちと、ほどよい距離でつながっていたい。

でも、僕の場合はいつも少しだけややこしい。

行く前に疲れる。 会う前に緊張する。 話す前に考えすぎる。 予定が近づいてくると、頭の中で勝手にシミュレーションが始まる。

何を話そう。 変に気を遣わせないかな。 うまく入っていけるかな。 顔見知りに会ったら、何て声をかけよう。 無視されたらどうしよう。

まだ何も起きていないのに、もう疲れている。

めんどくさいな、自分。。

4月は「人との距離」に揺れた月だった。外向型の妻に嫉妬したり、飲み会に目的を持って参加したり、息子の小さな行動に教えられたりした。

5月は、その続きだった。

テーマは、始まる前の緊張だ。

飲み会。野球。運動会。出社。顧客訪問。異動前の引き継ぎ。初めて話す人との打ち合わせ。

場面は違っても、毎回ざわつく。

でも5月、そのざわつきの中で少し大事なことに気づいた。


運動会の朝に気づいたこと

運動会の朝もそうだった。

子どもたちの成長を見るのが目的なのに、頭の中では顔見知りの保護者に会うことばかり気になっていた。

「何を話したらいいんだろう」 「変な空気にならないかな」 「無理に話さなくてもいいよな」

そんなことを考えているうちに、ふと思った。

いや、目的はそこじゃない。

今日は子どもたちの成長した姿を見届ける日だ。保護者同士でうまく話すことがゴールではない。

そうやって自分の中で対話したら、少し落ち着いてきた。

これは仕事でも同じだった。

尊敬する人や実績のある人と話す時、僕は萎縮しやすい。「この人すごいな」と思った瞬間、緊張スイッチが入る。ちゃんと話さなきゃ。期待に応えなきゃ。そう思えば思うほど、身体が固くなる。

でも5月に気づいた。

緊張している自分に気づけているなら、対処のしようはある。

準備する。一呼吸おく。目的を確認する。相手の評価ではなく、場のゴールを見る。

それだけで、少し自分のペースに戻れる。

緊張は、なくさなくていいのかもしれない。

大事なのは、緊張した時に戻れる場所を持っておくことだ。


家飲みの帰り道で気づいたこと

5月、自分でも笑ってしまうくらい何度も思ったことがある。

酒なしだと、雑談できない。

挨拶はできる。仕事の話もできる。でも、何でもない雑談になると急に難しくなる。声をかけるのが気恥ずかしい。自分から入っていくのをためらう。

なのに、飲むと話せる。

家飲みに誘われた時も、行く前はかなり緊張していた。2回目なのに緊張する。ノリが合わないのかな。うまく話せるかな。でも、実際に飲むと自分を出せるようになる。話せる。笑える。少しラフになれる。

その夜、帰り道に考えた。

お酒が入った時の自分は、ガードが少し下がっている。「うまく話さなきゃ」が薄くなっている。相手にどう見られるかを気にしすぎていない。その場を少し面白がれている。

つまり、お酒そのものが大事なのではなく、お酒がある時の自分の状態にヒントがあるのだと思う。

普段の僕は、雑談を「うまく話すこと」だと思いすぎているのかもしれない。

そこで、一つのことが頭に浮かんだ。

僕の突破口は、承認なのかもしれない。

ナイスプレーだったね。 今日、声出てたね。 さっきの対応、助かったよ。 それ、いいですね。 元気そうでよかったです。

そういう一言なら、自分にもできる気がする。

無理に面白い話をしなくていい。無理に場を回さなくていい。無理に陽キャにならなくていい。

相手の良いところや変化を見つけて、ひとこと伝える。それだけでいい。

これは実は、コーチとして普段やっていることと同じだ。相手を引き出す。興味関心にアンテナを張る。言葉や表情を観察する。仕事で使っているスキルを、日常の関わりに少し転用するだけでいい。

翌週、試してみた。

週末の野球で、久しぶりに会った保護者に「今日の息子さん、声出てましたね」と言った。

それだけだ。

相手は少し顔をほころばせて、「ほんとですか、嬉しいな」と返してくれた。

そこから少し話が続いた。

大したことは言っていない。でも、何も言えなかった先月より、確かに前進していた。

雑談が苦手な人は、盛り上げ役を目指さなくていい。まずは、承認から入ればいい。

5月の僕にとって、これは大きな発見だった。


準備しすぎるくらいで、ようやく自分のペースに戻れる

5月は仕事でも、緊張する場面が多かった。

初めて話す人。実績のある人。顧客先への訪問。異動前の引き継ぎ。

特に、自分よりも場数がある人の前では萎縮しやすい。でも、そういう時ほど準備が大事だと改めて思った。

準備しても緊張はする。

でも、準備していると、緊張の中でも戻れる場所ができる。

何度も準備した上で、その場で一呼吸おく。すると、自分のペースが少し戻ってくる感覚があった。

緊張しない人になる必要はない。

緊張しても戻れる人になればいい。

内向型の強みは、勢いではなく準備にある。その場のノリで突破するより、事前に整えて、目的を確認して、場に入る。僕には、その方が合っている。


弱さを見せたら、少し近くなれた

5月、痛風が来た。

痛くて歩けない。情けない。恥ずかしい。

翌日の研修を休むかもしれないと連絡を入れた時、正直恥ずかしかった。

「痛風で休むかもしれません」

そう言うのは、何とも言えない情けなさがある。

でも同時に、少し思った。

普段クールに見られがちな自分が、こういう弱さを晒すことで、少し親近感が生まれることもあるのかもしれない。

野球で言えば、ストレートとチェンジアップの緩急みたいなものだ。いつもきっちり。いつも冷静。それだけだと、近寄りにくいこともある。少し抜けている。少し情けない。そういう部分が見えることで、人との距離が近づくこともある。

完璧に見せようとするほど、人との距離は少し遠くなる。少し抜けているところが見えた時、人は安心して近づけるのかもしれない。

弱さは、関係性のチェンジアップになる。

強くいるためには、弱さを隠しすぎないことも必要なのかもしれない。


父として、子どもたちから教えられたこと

5月は子どもたちとの時間も多かった。

プールの送迎。映画2連チャン。野球の試合。運動会。そして、次男と2人でぶらり旅。

普段の週末は長男の野球中心になることが多い。きっと次男は我慢していることもある。だから、たまには2人で次男のやりたいことをひたすら実現させていく旅にした。満足そうでよかった。

野球では、子どもたちの試合に励まされる感覚があった。

負けていても最後まであきらめない。流れが悪い時こそ、声を出す。調子が悪い時こそ、元気でいる。

チームの流れが悪い時、本当に大事なのは、その場でどんな姿勢を見せられるかだ。ピンチの時。負けている時。流れが悪い時。

父としても、仕事人としても、その姿勢を見せ続けたいと思った。

子どもたちに、背中を押された1ヶ月だった。


5月の結論:整えてから、関わる

5月を振り返って、改めて思う。

僕は、始まる前に疲れやすい。

行く前に緊張する。会う前に構える。顔見知りに会う予定だけで、頭が動き出す。

でも、実際に行ってみると、何とかなることも多い。何度も会えば、緊張は少しずつ減っていく。一度経験すれば、次の自分が少し助かる。

向いていないわけではない。慣れるまでに時間がかかるだけなのかもしれない。

内向型は、一気に距離を縮めるのが苦手だ。でも、整えてからなら近づける。

5月の結論は、これだ。

整えてから、関わる。

準備する。一呼吸おく。目的を見る。承認から入る。弱さも少し見せる。

4月に見つけた言葉に、5月でひとつ加わった。

小さく関わる。静かに関わる。でも、ちゃんと関わる。そして、整えてから関わる。

この言葉を、しばらく自分の中で持っておきたい。

そういえば、冒頭で「めんどくさいな、自分」と書いた。

今もそう思う。たぶん、これからもそう思う。

でも、行く前にざわついて、シミュレーションして、疲れている自分に気づけているということは、少しだけ自分のことがわかっているということでもある。

そのめんどくさい自分と、うまくやっていく方法を少しずつ見つけていけばいい。

それで、十分だと思う。


6月は「整えてから関わる」を実験してみる

6月は、新しい環境や役割がさらに動き出す。

きっとまた緊張する。また構える。また行く前に疲れる。

でも、それでいい。

緊張する自分を責めるより、整え方を増やしていきたい。

行く前にざわつく人。雑談の入口で止まってしまう人。初対面や上司の前で萎縮してしまう人。でも、本当は人と関わりたい人。

そんな人は、きっと少なくないと思う。

これからも、内向型の僕が人と関わる中で感じたこと、つまずいたこと、少し楽になった工夫を言葉にしていきたい。

無理に明るくならなくていい。無理に外向型にならなくていい。でも、自分の可能性まで閉じなくていい。

同じようなざわつきを抱えている人たちと、いつか静かに本音を話せる場所をつくりたいと思っています。

もし同じような感覚がある方は、ぜひコメントで教えてください。

あなたが「行く前がいちばんしんどい」と感じるのは、どんな場面ですか。

いいなと思ったら応援しよう!