物書堂の辞書がおすすめです!
インターネット黎明期から存在していた「goo辞書」のサ終が、ニュースとなっています。
というわけで今回は、辞書の話です。
※6/28 一部追記しました
辞書を引く機会が、増えた
そもそもの話、日常生活で辞書を使う機会は減っているのではないでしょうか。
知らない言葉があれば、冒頭のgoo辞書のようなサービスをはじめ、検索すればすぐにわかる時代になりました。
わざわざ辞書を取り出してきて引くという機会は、めっきりなくなったように感じます。
ところが私の場合、逆に辞書を使う機会が、近年増えています。
視覚障害者の読む点字図書の作製に携わる「点訳ボランティア」に、関わるようになったからです。
このボランティアは、文字で書かれた原本から点字へ“翻訳”していく作業です。内容的にも著作権的にも、原本に忠実に行う必要があります。
その作業において、どうしても辞書が必須なのです。
代表的な物に、漢字の読み方や地名人名の読み方などがあります。
しかし、ネットで“なんとなく”検索した情報では、典拠(頼りにされる信用される根拠のこと)が不明な物も数多く存在します。
原本などと付き合わせて誤りを正していく校正作業では、そういったものは不確実な物として扱われます。
そこで、少しでもわからないことがあれば、ちゃんとした「辞書」を引く必要がでてきます。
私は自宅よりも外出先などで、この作業を進めたいと考えていました。そこで辞書を、日常的に持ち歩く必要がありました。
しかし、あんなに分厚い重たい物を毎日バッグに入れてなど、到底無理な話です。
電子辞書という選択肢もありましたが、持ち物を増やさずにiPhoneで完結できるのが理想でした。
そこでアプリ的な物で、何か良いものがないか、探していました。
物書堂(ものかきどう)の辞書が、便利すぎる!
そこで目に止まったのが、「物書堂」という辞書アプリです。
4~5年使ってきましたが、とても便利だと感じています。
そのメリットを、紹介していきます。
メリットの数々
まず、アプリはこのような画面です。
ことばを検索した結果を表示する、非常にシンプルな画面構成です。紙の辞書を引いている感覚です。
もちろん文字の大きさは、見やすいサイズに変更することが出来ます。ダークモード対応です。
いわゆる電子辞書のアプリ版と、捉えてもらうとわかりやすいと思います。
しかしiPhone上で動いているので、操作性など、とてもサクサク、快適です。

多種多様な辞書そのものを、利用できる
このアプリは、辞書ビューワ的な役割をするので、別途「辞書データ」を、アプリ内で購入する必要があります。
そのラインナップは、非常にバラエティに富んでいます。
各種言語から、アクセント辞典など、ニッチなジャンルのものも並んでいます。


辞書データ自体は、紙の辞書に近い価格がします(数千円前後)。
しかし、ここがメリットでもあります。
辞書データそのものに、アクセスできるからです。
ネット検索した場合は、要約だけが簡単に表示されるだけだったりします。このアプリであれば、辞書そのものが入っています。細かな説明もすべて読むことが出来ます。
そして、このデータに逐次アップデートがかかります。もちろん原則無料です。
※ご指摘いただきまして、改版など大型アップデートとなる場合は有償になるそうです。
紙の辞書であれば、一度購入すると中々買い換えることはしないと思います。新語、流行語などを収める大辞泉など、常に最新のデータを利用出来ます。
辞書データ自体は大きいですが、一度購入すれば再ダウンロードも可能です。
オフラインで、どこでも引ける
辞書データは手元にあるので、ネット環境も不要です。また通常のネット検索のように広告も表示されません。
集中して調べることが出来ます。
アプリなので、常に持ち歩くことが出来ます。重くありません。
iPad版やMac版も、あります。辞書データはアカウントに紐付いているので、様々なデバイスから共有可能です。
iPad版であればSplitViewなどと併用すれば、便利だと思います。
私はマルチスクリーンとして、iPadやMacのそばに、iPhoneのアプリを開いておく使い方が便利で気に入っています。
履歴が残る
このように辞書を引いた履歴が残ります。他デバイスとも共有されます。ブックマーク機能もあります。
もちろん、iCloudにより同期されます。

手書き検索
読み方がわからない文字などは、手書き検索が出来ます。
電子辞書にもこの機能はありますが、レスポンスの良いiPhoneを使って行えるのでストレスがありません。

串刺し検索
複数の辞書から、同じ検索ワードで引くことが出来ます。
辞書により読み方が違ったり、優先順位、説明が違ったりします。比較するのに、とても便利です。
また、多言語に渡って調べたりといった使い方もできます。
なぞって検索
調べた単語の説明の中に、わからない言葉があれば、その言葉をなぞると、そこからそのまま検索画面へ移行します。
わからない言葉を、入れ子にしてどんどん調べていけます。
クリップボード検索
ここから、このアプリの特徴的な機能に入っていきます。
まずは、クリップボード検索です。
クリップボード内を常に監視させ、テキストがコピーされると自動的に辞書で検索することが出来ます。
これは、デバイス間でクリップボードが共有される、ユニバーサルクリップボードにも対応しています。
そこで例えば、
MacやiPadで文章を読みながら、わからない言葉が出てくる
↓
その言葉をコピーする
↓
テーブルで開いているiPhoneの辞書アプリで自動的に検索される
といった芸当が出来ます。
これは一度使うと、手放すことが出来ない機能です。
iPadのSplitViewで、コンテンツと辞書を並べて開く使い方もおすすめです。
パターン検索(ワイルドカード)
もうひとつ、特徴的な機能です。
いわゆる、ワイルドカードが利用出来ます。
例えば、
「○○末」みたいな言葉だったけど、ほうまつ、てんまつ、何だっけ?
というときに
「*末」と検索できます。
そうすると、あ!「泡沫」だった、と目的の単語に到達できるわけです。
こちらも、使い始めると手放せない機能です。
もちろん、前一致、後一致、完全一致、なども使えます。

辞書を「読み物」として、楽しめる!
最後に、変わった(?)楽しみ方を。
辞書がお好きな方は、ただパラパラとめくって眺める経験がある方がいらっしゃると思います。
まさに私も、大好きです。
そこでこのアプリには、そうやって辞書そのものを読み物として楽しめる機能があります。
「その他→コンテンツの付録一覧」とメニューを進むと、このような画面に到達します。

ここからたとえば「重要語」を開くと、見出し語がマトリックスに並んだ画面になります。
これは上下左右にスクロールすることが出来ます。気になった見出し語があれば、開いてみる。そこからさらに次の見出し語、と眺めて楽しむことが出来ます。

また、辞書の巻頭や巻末に付いている、こういった付録もしっかりと収録されています。

改めて、おすすめです!
以上、物書堂の辞書アプリのご紹介でした。
とてもおすすめです。
最初に辞書データを買うときに、それなりのお値段がするので、ぐぬぬとならないことはありませんが、期間限定でセールも行われたりしています。
買ってしまえば、とても便利に末永く使えるので、とてもおすすめです。
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