『庭の話』について

『庭の話』、おかげさまでAmazonも紀伊國屋も丸善ジュンク堂もブックファーストも軒並み売り切れています。

すでに3刷になっているのですが、「3000円する批評の本は数千部しか売れない」と最初から決めてかかられてしまい、初版5000部がすぐになくなってしまいました(ありがたい話ですが……)。

本当はもっと早く重版していれば間に合ったのですが、いちばん話題になっているこのタイミングで在庫がなくなってしまい、大きな機会損失になっています。

明日あたり2刷分が入荷するはずですが、増刷は1000部だけなので、そこまで行き渡らないと思われます。そして3刷の刷り上がりはだいぶ先なので、また品切れするリスクがあります。僕は講談社に、余ったら僕が買い取るから更に1000部積み増して欲しいとお願いしたのだけど、門前払いでした。

いままで我慢していたけど、ずっと不満だったのは出版時に打ち合わせして決めた講談社側が手配するはずのプロモーションがまったく動かず、進捗報告もないことです。仕事なんだから、決めたことはちゃんとやって欲しいし、難しいなら難しいという状況すらシェアしないのは、さすがにないんじゃないかと思います。そのため、いま表に出ているプロモーションはほぼすべて僕が費用を負担して制作しているものか、先方からの取材依頼があったものです。

少しでも状況をマシにしようと、いろいろ僕から提案しても、ことごとく「面倒なことはしたくない」といった鈍い反応です。たとえばせめて都内でまだ買える書店のリストをつくって僕のほうでXにシェアしたいと言ったら、それは出版社からやめるように言われました。理由は「宇野さんの投稿を見て、実際に足を運んだ読者がタイミングが合わず先に売り切れていて買えなかったら、書店さんにクレームが来るから」だそうです。さすがに、バカにしていると思ったのでこの介入は無視しました。しかし、真剣に仕事をしている相手によくこんなことが言えるな……といまだに驚いています。

他にも編集さんか営業さんかは分からないですが、書店などへの対応がザルで、僕に直接クレームが来たりしています。さすがにこんなことまで著者が自分でフォローしたり、謝罪メールをするのはおかしいと思います。いくらなんでももう少しちゃんとして欲しいとメールしても、ロクに返信も来ません。

ストレスが重なり、昨日の夕方から起き上がれなくなりました。3年近くかけて、命懸けで書いた本が雑に扱われているのが、本当に耐えられません。そしてどうして良いか、分かりません。

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宇野常寛 僕と僕のメディア「PLANETS」は読者のみなさんの直接的なサポートで支えられています。このノートもそのうちの一つです。面白かったなと思ってくれた分だけサポートしてもらえるとより長く、続けられるしそれ以上にちゃんと読者に届いているんだなと思えて、なんというかやる気がでます。