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栽培管理スタート(2022年4〜7月)

最初の植え付けが終わり、栽培管理がスタートしました。

オリーブは5月中旬〜6月初旬にかけて花が咲きます。開花期間は大凡10日間くらいです。
きちんと受粉できれば、6月中旬くらいから幼果がつき、梅雨を経て夏にどんどん成長し、9月下旬〜11月初旬くらいが収穫期となります(緑果)。

オリーブ農家は秋の収穫に向けて管理していくことになります。
一年のサイクルでは、
春の開花→夏の成長(オリーブの実)→秋の収穫→冬の農閑期
となります。

オリーブを収穫できるように管理していくことになりますが、そもそも木が実をつけてくれる大きさ(樹齢)にならないとなりません。
一般的には、3年生苗を植え付けて早くて3年、通常5年で少しずつ収穫できるようになると教わりました。

差があるのは、品種であったり、栽培方法(慣行、有機など)、その土地(土壌)などで変わるとのこと。
いずれにせよ、一年目から収穫が期待できる作物ではないので、まずは木を大きく元気に育てることが重要です。

植え付け一ヶ月後の1号圃場遠景
雑草が少しずつ生え始めている。

大きく元気に育てるためには、まずは何はともあれ植え付けが成功してなければなりません。
植え付けの成功とは、根が活着したかどうか。
根が活着できていれば、新芽が出てきます。

新たに出た新芽(深緑の葉の付け根から出ている黄緑色の芽)
ちなみに花芽も出ている。

新芽が出れば、まずは植え付け成功。
ここからが管理となっていくわけですが、何か大層なことをするわけではありません。
基本的には、草刈りと害虫駆除です。
水遣りは露地植えなので基本的には行いません。
オリーブは乾燥を好むので、むしろ水が要らないくらい。ただ、植え付け一年目の真夏に日照りが続いた場合(1ヶ月間程度)、さすがのオリーブも枯れる可能性はあると聞きました。

なので、毎日オリーブの様子を見て、葉が巻いている、葉色が悪いなどの変化があった場合には、水遣りを検討します。

草刈りは、慣行栽培なら地際で刈り裸地にして管理するかと思いますが、僕らは有機栽培なので草生栽培とし、草を全て刈らずに残します。

常に草が地面を覆っている状況を保つということになりますが、生えてきた雑草をそのままにしておくのではなく、必要な草は残し不要な草を刈る、必要な草でも草丈を管理する、といった管理を行います。

害虫駆除は、オリーブ栽培の場合、3大害虫があります。
それは、
オリーブアナアキゾウムシ、ハマキムシ、スズメガの幼虫
の3つです。

詳しくはまた別の記事に挙げますが、概ね4〜11月の間、これらの害虫被害の可能性があります。
ただ、オリーブアナアキゾウムシに関しては、ある程度木が成長してから被害に遭い、幼木のうちは被害はないと教わりました。

オリーブアナアキゾウムシの幼虫が木の内部を食い荒らすことで被害を受けますが、木が若い(幹が細い)と食べる部分がほとんどないため、オリーブアナアキゾウムシは来ないとのことでした。

具体的には、栽培管理一年目はゾウムシは来ないと考えてよいとのことで、植え付けた今年に限りゾウムシのことは考えなくてよいとのこと。

ハマキムシは、春先と初秋に主にオリーブの新芽や新葉を食い荒らします。
葉を食べるだけなので木が枯れるようなダメージは受けませんが、木が若いうちは葉を全て食べられかねないので注意が必要です。

スズメガの幼虫は、主に真夏に出現します。
一匹の大きさが大きく大食漢なので、枝についている葉を全て食い尽くし丸坊主にします。
ただ、数はそれ程出ませんので、ハマキムシ同様に木が枯れるようなダメージを負うことはまずありません。

整理すると、一年目の栽培管理は
草刈り、ハマキムシ、スズメガ幼虫駆除
となります。


オリーブ初めての開花(5月20日)
品種はアルベキーナ

根が活着し、新芽が出てきて、元々苗木の段階でついていた花芽も大きくなっていき、5月20日に0号圃場のアルベキーナで一番花が咲きました。

そこから10日程度で次々と咲いていき、5月30日頃に満開となりました。
白い花びらに黄色の花弁の小さな花。可愛い花です。
植物を育てたことなどなかったので、花が咲くとはこんなに嬉しいことなんだと実感しました。

0号圃場の幼果(6月初旬)
1号圃場の幼果(6月下旬)

花が終わると、何やら緑色の種みたいなものがついてました。
最初は何かわからず「何だこれ?」って感じでメンバーと見てました。
その種みたいなものが、日に日に、一雨ごとに大きくなっていくにつれ、オリーブの実だとわかりました。

開花後の花があったところにできているのだから、受粉できて実がついたということですが、そんな当たり前のことも最初はわかりませんでした。

ていうか、一年目から実がついてるじゃん!
僕含めたメンバー一同テンションが上がり、これはイケるんじゃないかみたいな雰囲気にもなりました。
今思えば、苗木についてた花からついた実なので、うちの圃場でついた実ではありません。
具体的にいうと、鉢植えという根域制限された中で生殖成長に傾いた苗木が実をつけたということ。露地植えで生殖成長となり実がついたわけではありません。
でも、最初はそんなこと何にもわからないから、ただただ嬉しかったのを記憶しています。

草刈りを終え株元をきれいにした0号圃場(7月下旬)

7月に入ると草の伸びが一段と激しくなっていきました。
草刈りしても、一週間くらいでまた元通りくらいに伸びてきました。

オリーブの株元だけは草を全て抜いて綺麗に整えていますが、これはオリーブアナアキゾウムシ対策です。
ゾウムシはオリーブの株元の地際に産卵しますので、一年目は来ないとはいえ万が一産卵された場合でも、すぐにオガクズが見えるように株元だけは整えます。
また、草を生やしておくとゾウムシの隠れ場所にもなってしまうので、ゾウムシが株元に近づきにくいような環境にしているということです。

これが初年度の栽培管理スタートの様子です。
オリーブが活着して花が咲き実がついて、本当に嬉しかったです。
また、なんとしても育てていくという気合も入ってましたので、梅雨明けの急に気温が上がった頃の草刈りは地獄ですが頑張れました。

次回は初年度の真夏から秋頃の栽培管理のことを書きたいと思います。

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