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先生は独裁者

B園に異動し、疎外感を感じながらも、
黒幕はお局様事務!と感情を無理矢理すり替え、何とか辞めずに続けた。

YouTubeに子守させる保育。
外遊びは職員の長時間のおしゃべり会。
不適切保育とは断言出来ないものの、適切とは言い難い保育のあり方にも、目がいくようになり、日に日に園への不信感が募る。

ゴールデンウィーク前の5月。
その日のおやつは、スナック菓子で、
一人一人袋に小分けして、テラスでピクニックのように食べることになった。
いつもと違う食べ方に、子ども達は心躍っていた。
その後、私の顔が固まる出来事が起きる。
いただきますをして、15分後、
「Aちゃん、Bちゃんが食べるの遅い!取り上げて!」
と、ベテラン先生は、Aちゃんに指示した。
Bちゃんは、いやだーと泣き、袋をぎゅっと握る。それを取ろうとするAちゃん。
取り上げたお菓子は、早く食べた子へと勝手に配られた。
私の目が泳ぐ。これは、容認されていいのか?
ベテラン先生は、
食べ終えた先生のお菓子袋を、Cちゃんにゴミ箱に捨てるよう、お手伝いを頼んだ。
2歳児にとって、先生からの頼まれ事は心がワクワクすることだ。
Cちゃんは張り切って、ゴミ箱を探すが、いつもの指定場所にない。ソワソワし、先生の表情を見るCちゃん。
ベテラン先生が小さな声で
「あー、遅い。Aちゃん捨ててきて」
というと、Aちゃんは指示通り行った。Cちゃんは泣いた。
すると、ベテラン先生は、
「Cちゃん、おいで。抱っこしよう。Aちゃん、嫌なことしたね」と抱っこした。
この保育の意図は何だ?
私の思考が高速回転し、固まった。
私には、Bちゃんの意思と楽しみを奪い、CちゃんとAちゃんの友達関係を壊したにしか見えない。

子ども達は、ひとつひとつに時間が必要で、それぞれのペースも存在する。
だから、保育は時間がない。
丁寧に接してあげられない時だってある。
それにイライラする時だってある。
でも、子どもの楽しみを奪っていいのか?
友達関係を壊していいのか?

その日は、帰るまで頭がぼーっとしていた。
私の頭が固いのか?私が理想を求めすぎてるのか?
異動してから、心身ともに疲労していて、
家事が疎かだった。
育児も雑になり、不必要に我が子を怒ることが増えていた。
ダメだ…家にも侵食してきてる。

「おかあさん、ぼくのほいくえんにきていいよ」

我が子には、異動した時に、言葉を選びながら、全てを相談していた。
前の園にいられなくなったこと。
以前より登園時間を早めないと、出勤が間に合わないこと。
素直に、異動したくなかったという気持ち。
我が子は、私をよく見ていて、私を助けたかったのだろう。
僕の通う楽しい園においでと、誘ってくれた。
我が子が楽しいと思える園に預けられた事に、喜びと感謝の気持ちでいっぱいになった。

《寄り添いメモ》
子どもの人権に関する項目の一つに、参加する権利(意見表明の権利)があります。
・自分に関係のある事柄について意見を述べ、その意見が尊重される権利。
・家庭、学校、地域社会など、子どもが関わるあらゆる場面で、子どもの意見を聞き、適切に考慮されることが求められます。

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