教室の「うるさい音」で困っている人がいる。テニスボール対策と、イス脚カバーの話
教室の中にある「つらい音」
教室で椅子を引いたときの「ゴゴゴーーッ」という音。
普段は気にも留めない音で、どちらかというと教室の定番的な音ですが、これがつらい人がいます。
小学校・中学校・高校には、耳の不自由な生徒や、音に敏感な生徒がいます。
机や椅子を動かすときの大きな音は、強いストレスになり、場合によってはパニックにつながることもあります。
このため、多くの学校で音の対策として行われているのが、椅子や机の脚にテニスボールをつける方法です。
テニスボールが使われてきた理由
テニスボールは中が空洞で、表面がフェルトに覆われています。
この構造がクッションになり、床との摩擦音をやわらげてくれます。
取り付けるだけで音が軽減されるため、現場では長く使われてきました。

実は「みんな」に関係する話
ただ、この方法は特定の生徒のためだけのものではありません。
最近は、耳の不自由な生徒がいない学校でも、できるだけ静かな環境で学ばせたいという声が増えています。
特に小学校では、発表のために立ち上がるときなどに椅子を動かす音が重なり、周りの児童の集中が途切れてしまうという場面がよくあります。
一つひとつは小さな音でも、授業の中で繰り返されると意外と気になるものです。
そのため、教室全体の環境づくりとして静音対策を考える学校も増えています。
テニスボールの課題
とはいえ、テニスボールにもいくつか課題があります。
まず、数を揃えるのが簡単ではありません。
使い古しのボールを集める必要があり、安定して確保するのが難しい場合があります。
また、椅子の脚にはめるためにカッターなどで切れ目を入れる作業が必要で、手間がかかるうえに危険も伴います。

素材について気にする声もあります。
テニスボールはゴムと化学繊維でできており、製品によっては化学物質が使われていることもあります。
長期間、教室で使い続けることに不安を感じる人もいます。
小学生の場合は、外して遊んでしまうこともあります。
転がしたり投げたりして、結局元に戻らないということも起こりがちです。
見た目や衛生面も気になるところです。
ホコリや汚れを吸いやすく、水分を含むと劣化もしやすい素材です。
さらに、椅子の脚の形状によっては、うまくフィットしないこともあります。
現場の声から見えてくること
実際に椅子脚カバーを導入した現場では、
「音が気にならなくなって授業に集中しやすくなった」
「椅子を引く動作そのものに気を使わなくてよくなった」
といった声もあります。
導入前は気づかなかった「小さなストレス」が、
対策することで初めて減ったと実感されるケースも少なくありません。
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専用カバーという選択肢
こうした背景から、最近は専用の椅子脚カバーを選ぶ学校が増えています。
和気産業の「イス脚フィット」は、学校で使われる固定式の椅子に合うように設計された製品です。

色は2種類
底面にはフェルト素材が使われており、テニスボールと同じように音をやわらげることができます。
また、2種類のゴムで固定する構造になっているため、使用中に外れにくいのも特徴です。

使用環境に合わせたタイプも
外靴で教室内もすごす「二足制」の学校の場合は、底面がフェルトの椅子脚フィットでは、靴についた砂粒などがフェルトに絡んで、床を傷つけてしまう懸念があります。
その場合は、底面が樹脂でできた「イス脚フィット ハード」というタイプも用意されています。

まとめ
テニスボールは、手軽で効果のある方法です。
ただ、実際に使い続けるとなると、いくつかの課題が見えてきます。
今は、特定の誰かのためだけでなく、教室全体の環境を整えるという意味でも、こうした対策が見直されているように感じます。
ほんの少し音が減るだけでも、集中しやすい空間に変わることがあります。
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