クロマニヨンズ JAMBO JAPAN TOUR 2/23 都城市総合文化ホール 【ライブレポート】
前回のあらすじ
急に決めた遠征だったが故に、問題があった。3連休ということもあり、筆者の交通手段は限られている状態だった。
そう、車で行くしかないのだ。福岡から都城まで。
果たして都城に辿り着けるのか?
福岡から都城は、到底車で行く距離じゃない。ほぼ九州横断みたいなものである。
筆者だって正直躊躇していた。運転しろと言われても、普通なら断るところだ。ザ・クロマニヨンズのライブがあると言われなければ。

とはいえ、片道250㎞は中々に試されている。東京から新潟くらいまでの距離だ。しかも平坦な道ではなく、山を切り拓いたルートなので起伏もそれなりにある。弱小会社員の中古落ちオンボロ車は果たして、耐えうるのだろうか。
というか、連休最終日である。
大渋滞に巻き込まれた場合、間に合うのかは怪しい。そもそも、どこかで事故があったりすれば、高速の区間が封鎖されてしまう可能性だって十分にある。そうなった時点で、計画は全てパーだ。
しかしながら、クロマニヨンズのライブが見られるというそのあまりにも大きすぎる目的には、変えられない。

何回言うねんという感じだが、本当にこのツアーはチケットが取れなかった。それがなんと、都城のチケットは余っているというではないか。何はともあれ、乗るしかない。このビッグチャンスに。
どうか無事に着きますように。
福岡→都城、片道250kmの大移動
着いた。

ライブレポから脱線するので省くが、事故なく無事に都城に到着した。ロックンロールの神様ありがとう。もうこれだけで今日は優勝だ。
都城市総合文化ホールは、初めて来る場所だ。というか、駐車場。福岡ナンバーに佐賀ナンバーに長崎ナンバーの車がいるわいるわ…。九州の猛者たちが、はるばる来ているのか?片道250km超えを…?

ホール内は既に、なんとも言えない熱気でいっぱいだった。
人がめちゃくちゃ多い。子ども、おじいちゃんおばあちゃん、多種多様な層の人がホールの周りを行き交っていた。今日は約1600人ほどお客さんがいるらしく、中津の倍である。
同じホール公演でも、キャパによって多様な雰囲気が楽しめるのが、クロマニヨンズのツアーの醍醐味だといえよう。
「この人たちみんなクロマニヨンズを見にきてるのか〜」と考えると、いつも現実感が湧かないような、不思議な気持ちになる。
都城で、クロマニヨンズを見る
前説の間も無く、ステージが始まる。
筆者は片道250kmをぶっ飛ばして来た疲労など、どこへやらで、大変にブチ上がっていた。一昨日も見ただろと言われそうだが、最初に4人が出てくるところというのは、何回見てもブチ上がる。1600人ともあってか、メンバーが登場するなり、ものすごい歓声が上がっていた。
九州各地から集まってきているのだろうか。観客の熱量がとにかくすごかった。まだ冒頭なのに、すでに会場はアチアチに盛り上がっている。この熱気は、ただのライブの盛り上がりというより、長年このバンドを追いかけてきた人たちの「待ってたぞ〜!」という気持ちが溢れているようにも感じられた。
そして、中津公演のときにも思ったが、ヒロトとマーシー。どう足掻いてもホールライブが上手すぎる。単にバンドの話じゃない。ステージングも含めて、ホールという空間の使い方そのものが巧みなのだ。
そんな様子など、普段おくびにも出さないが、さすが百戦錬磨。40年キャリアのロックスター。これは小手先のテクニックではなく、積み重ねてきた年数そのものが成す技なんだろう。
そして改めて感じたのは、ホールで聴くクロマニヨンズの圧倒的な迫力だ。ライブハウスとはまた違うスケールの音が、バッチバチに飛んでくる。都城のホールの深さもあってか、音の響きがまた違っていい。
個人的にとてつもなかったのは「あいのロックンロール」。あれはクロマニヨンズ、そしてカツジの真骨頂だと思う。あのスピード、あのリズムで叩き続けながら、音がまったく崩れて聞こえない。ホールで聴くとその凄まじさに絶句する。
高速で突っ走るそのビートに、頭をブン殴られ続けているような衝撃だ。凄すぎる。ぜひホールライブでじっくり聴いてほしい。じっくり聴く余裕のある曲ではないのだが。
都城では「神様シクヨロ」が始まると、曲の合間に自然と合いの手というか、歓声が上がった。これがまたいい。マーシーボーカルを聴けて嬉しいという気持ちが、会場全体に満ちているような一体感があった。さらに印象的だったのが照明だ。まるで天から光が差してきたかのように、マーシーだけにスポットライトが落ちていた。見事なライティングだった。
クロマニヨンズのライブにおいて、過度なライティングは不要だという意見もある。けれど、ホールツアーに関しては、大変素晴らしいと感じた。
「ひどい目にあいながら下北沢」の空の演出も良かった。ライブが終わってしまう寂しさと、演出のノスタルジックさが相まって、当時の下北沢にタイムスリップしているかのような気持ちになった。
ラストはみんな大好き「ナンバーワン野郎」。
後方からの光がカッ!と指す瞬間のかっこよさと来たら。
大満足のホールライブだった。
JAMBO JAPAN TOUR 2/23 都城 セットリスト
1. キャブレターにひとしずく
2. グルグル
3. 違う Part3
4. チャンバラ
5. どんちゃんの歌
6. フルスイング
7. グリセリン・クイーン
8. イノチノマーチ
9. 生きる
10. ロックンロールエレキギター
11. シカト100万%
12. 空腹と俺
13. 顔ネズミ
14. 神様シクヨロ
15. ごくつぶし
16. エルビス(仮)
17. あいのロックンロール
18. エイトビート
19. ギリギリガガンガン
20.ひどい目にあいながら下北沢
〜アンコール〜
1. 弾丸ロック
2. タリホー
3. ナンバーワン野郎!
日替わりアンコール曲はなんと「弾丸ロック」。
100年ぶりくらいに聴けて泣いた。
「泣いてるのか 打つぞ」
改めてこの歌詞に心が打たれた都城でした。
総括

行く前に散々「行くのか行かないのか」を悩んでいたが、全くもって後悔はない。片道250kmをぶっ飛ばす価値は大アリだった。本当に本当に本当に来て良かった。大満足のホールライブだった。
もう残り少なくなってしまったJAMBO JAPANツアーだが、もし、あなたが行くのを迷っている公演があるとすれば、迷わず行くべきだ。片道250kmを走ったやつが言うんだから、間違いない。
おまけ
この流れでぶっ飛ばしながら、深夜高速を帰るのもありかと思ったが、1泊することにしました。さすがにちょっと疲れすぎた。

ライブが終わって、とんぼ返りをされている遠征ニキネキもいらっしゃったようだ。尊敬しかない。みなさま、無事にお着きになられますように。

近くの温泉に寄って、コンテナホテルで仮眠をとることにした。祝日後だからか、5000円くらいだった。安すぎる。ネカフェもいいけど、やっぱベッドには変えられない。

ライブの終わりはいつも、余韻と寂しさが混ざって、上手く言えない気持ちになる。 でも、自分はこの気持ちを味わうために生まれてきたのだ、と心から思った。
素晴らしい都城の夜だった。都城の観光の様子もちょっと書くつもりなので、読みたい人はどうぞ。
次回、JAMBO JAPAN TOUR「佐賀編」でお会いしましょう!

