「ナポリは一人で歩くな」は本当か?
結論から先に書く。
ナポリは一人で歩かない方がいい。
少なくとも、何も知らずに一人で歩く街ではない。
イタリアには、もっと素敵な街がある。
私はもう10年以上前になるが、ナポリを一人で街巡りした。
地元の人に、やめとけと言われていたのに。
まず、危険。
日本の“危ない”とは種類が違う。
ガイドブックに載っていると思うが、本当に行ってはいけない場所がある。
ナポリ中央駅も、移民者がたむろしていて怖いが、その危険地帯は本当に行ったらダメで、観光客で入ってしまって帰らぬ人になった人もいるらしい。
スパッカナポリは、昔は危険地帯と言われていたが、今は観光地化している。
ただ、並んでいる店に、値札がついていない。
そう、観光客は絶対ぼったくられるようになっている。
次に、皆、英語ができない。
街の表示もイタリア語でしか書いてない。
私は、散歩中に道に迷った。
仕方ないから、太陽の日差しで出来る影から方学を推測して、地図を見ながら歩いて行った。
こんな事やってたら、観光客だと丸わかりだ。
その場所は住宅地で、危険な人達がいないのが幸いだった。
そんな困っている私に、同情してくれたお爺さんがいた。
なんとかしてあげよう、としてくれるのだが、お爺さんはイタリア語で話すばかりだ。
一生懸命イタリア語で話しかけるお爺さんに、私はグラッチェとしか言えなかった。
楽しいこともあった。
ケーブルカーに乗ったのだ。
坂を登るのはしんどいけど、ケーブルカーでカラフルな街並みを見るのは楽しい。
建物を眺めても、スリはいないから、見物に堪能できる。
ケーブルカーはいい、とわかった私は、降りる時もケーブルカーを使った。
しかし、イタリアの列車だから、案内の放送はない。
この駅には、嫌に長く止まるなぁ、と思っていたら、そのケーブルカーは、元来た線路を登り始めた。
この列車、上下往復するんかい、と日本語で言っても仕方がない。
私は、結局そのケーブルカーを2往復した。
それでもナポリに行くなら、“一人で歩かない”という選択は間違っていないと思う。
そう、ナポリは、美しい街であると同時に、油断すると足元をすくわれる街でもある
