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“Many Miles Away” No.5ー②     遡上、雪辱、心中漆黒の四国!

年齢:31歳
バイク:BMW R100R Roadster

<No.5-①の続き>

1997年4月29日(火)

ロングツーリングへの想い!

久し振りのロングツーリングである。仕事は多忙を極め、それを理由にするのは責任転嫁のようでどうかと思うが、実際問題、機会が作れなかった。心の余裕も無かった。

俺の場合、事情で26歳の時、一か八か転職、新たな会社に入り約5年が経過、同年代の人と同レベルの仕事がようやく出来るようになった。

常に焦燥感や劣等感と戦ってきた自分であるが、「ロングツーリングに行きたいなぁ…。」等と思えるようになったのは、多少なりとも心の余裕が出て来た証しか?


痛恨の岬!

心の片隅に常にこびり付いている後悔の念があった。話は11年前に遡るが、日本一周した際の目標の一つに「数多くの岬に立つ」というものがあったが、行くのを忘れた痛恨の岬がある。

ひょろ長く海に突き出た、言ってみれば「岬の中の岬」である愛媛県・佐田岬。よりによって、何故あの時、ここに行くのを忘れて素通りしてしまったのか…。

佐田岬。半島付け根の八幡浜から約50Km.もある。   出典:瀬戸内海汽船トラベルサービス

ここに出来るだけ速やかに行く積りでいた。11年越しにはなるが、それを今回実現したい…。


日本最後の清流!

それから何故か俺は「きれいな水」を見ると落ち着き、心が洗われる思いがする。皆同じかも知れないが、目的地や休憩場所は湖や川の見える場所になることが多い。

そんな男なのだが、「日本最後の清流」と呼ばれる四万十川にも改めて行ってみたい。

四万十川。「しまんとがわ」という響きにも何故か惹かれるものがある。
出典:四万十黒潮旅館組合公式HP

日本一周の際も出くわしてはいるが、もっと深く関わってみたい。河口から源流まで遡り、行けるところまで行ってみて、どんな所なのか見てみたい。


いざ、旅立ち!

そんな思いを胸に妻と交渉、承諾を得る。感謝。俺の事情など何も分からない2歳の娘には大いに後ろ髪を引かれたが、出発当日を迎える。

日本民族大移動のGWであり渋滞必至、常に疲れ切っていた体への労り、タイヤの溝の残が若干心許ない(過去、こんなことは無かった。事前にちゃんと交換していた)等から、フェリーで四国を目指す選択をした。

15:30、いつも通り手帳にバイクのオドメーターの距離と時間を記入、エンジンスタート。BMW R100R Roadsterの水平対向エンジンが目を覚ます。

BMWの水平対向エンジン。シリンダーが水平に左右に張り出す。
BMWの二輪車とSUBARUの四輪車での採用は有名。   出典:グーバイク


「久々の出番じゃねぇかよ~。」

とドイツ語で不満を言ってそう。

R20を都心方面に、高井戸ICから首都高で台場ICまで、有明埠頭に到着。僅か36Km.の移動。

小学校時代からの親友であるWが見送りに来てくれ、Wの勧めもあり、免許を取得、購入したアマチュア無線機を使い、海岸線を車で陸走するWと俺の乗るフェリーとで交信しよう、ということになった。

親友のWと。見送りに来てくれた。暇つぶしに…と文庫本を貸してくれた。

船でユラユラ、いざ四国へ!

ほぼ定刻に出航、荷物やヘルメットを広い船室の一角に置き、寝る場所を確保、直ぐにデッキに。

Wと無線で交信。当たり前だが、陸地が近いとクリアに聞こえるが、状況により雑音の強弱が変わる。余り安定していない。
暫時「今、どの辺?」等と電波に声を乗せ、会話する。

最後の交信でWは横須賀辺りまで来てくれたようだが、俺のハンディ機の電池が切れ、交信不能となってしまった。

その後は、Wが貸してくれた文庫本を読んだり、必要なこと(メシ、風呂)をし、デッキに出ると上空に巨大な北斗七星が。
<参考>↓北斗七星

<イメージ>こんな感じで見えた。夜空に際立つ7つの星。   出典:暦生活

京浜エリアの適当に汚れた空気で余計な?暗い星は見えず、周りが真っ暗なため、レリーフのように際立って見える。

北斗七星に誓って無事帰還、そして楽しむぞ!

■本日の記録
〇本日の走行距離 36.0Km.
〇燃費 給油無し
○宿泊地 さんふらわあ とさ(船中泊)

<No.5-③に続く>

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