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「越境」をめぐる、答えの出ない葛藤のお話(越境 Advent Calendar 2025|14日目)

おつかれさまです。W2ワクワクナニカソンです!

この記事は【越境 Advent Calendar 2025】の14日目です


気になる雑誌を買わなかった

ハーバート・ビジネス・レビュー「よい対立とは何か」が最近とても話題になっていました。

ハーバート・ビジネス・レビューは、ひところ、何号か連続で購入しては読み漁っていた記憶があります。その後、自身の関心が更に多方面に広がり深まるにつれて、相対的に手を取る時間は減ってきていました。

でも。今回のテーマは「よい対立とは何か」です。

じつは人事図書館さんでの関連イベントに参加して以来、「対立の炎にとどまる」が気になっておりまして。

ただ、数多の積読と複雑に見つめ合う中で、ちょっと手を伸ばしそびれていたところでした。

そこに、「よい対立とは何か」です。ちょうどよいコンパクトさ。欲しいエッセンスに触れられるかも……と久しぶりに関心、期待値が上がりました。

リアル書店で購入派の私。発売されてすぐに、チェックしに行きました。しかし見ているうちに、なぜかぐるぐると葛藤が渦巻いてしまい、結局買えなかったのです。(で、まったく別の本を購入して帰ってきたんですけど)

買えなかった理由

読んだら、たぶん読まないよりも学びになるでしょう。だれかとこの雑誌について語る機会も今後あるかもしれない。それはそれで考えればそれなりにワクワクもします。だけど、余計なことがよぎってしまいました。

対立を越えるとか、その手段としての越境とか。私にとっても重要な領域です。それは、ある意味「世界」を踏み越える視点を手に入れる、視点を拡張するためのアプローチです。

にもかかわらず、学んで深めてしまうことで「それを学ばない人」との間に新しい溝がよりくっきり浮かび上がってしまう。そんな実感に基づくモヤモヤがずっとありました。その矛盾は意識するたびに無視できなくなっていって、息苦しさを感じることも増えてゆきました。

読めば、知見としては「踏み越える力」をさらにひとつ、手にするかもしれない。けれど、より一層、なぜか会話が通じなくなってしまう相手もいるのです。伝えるために足りない視点を補おうと、学ぶ姿勢を強化するほど、離れていく一群があるのです。

学びが生む新しい溝

別テーマですが、比較的多くの方に読んでいただいた記事がありました。

読んでの通り、本質的には「ふりかえりの解像度の高い方」と「そうではない方」の間に流れる川のことを語っています。

あることに解像度が高くなれば高くなるほど、「そうではない方」の世界とかけ離れた世界ができあがる。そこに集まる人は、どれだけ気を付けても解像度の似た人が集まるようになる。そこに、この頃から強い違和感を感じていたのでしょう。昨今では「エコーチェンバー」「フィルターバブル」という言葉もよく使われるようになってきました。「越境」「対立を受け入れる」「分断を越える」のような分野においてすら、この構造の裂け目が生まれてしまう事実に「じゃあどうすればええねん」と感じるのです。

ものすごく象徴的なことを言えば、越境を学び始めてから出会う方からは、「越境ってなにそれおいしいの?」という根源的な問いは、まず出てこなくなります。でも、多くの「そうではない方」にとっては、じつは今この瞬間もなお「越境ってなにそれおいしいの?」……そんなものです。

「『異業種交流』のように言い換えれば、一部の文脈では伝わるよ」と指摘されたりもします。つまり、翻訳したほうがよいよ、と。たしかに必要な場面では必要ですね。でも、この翻訳をしてしまうことで、損なわれてしまうものもあります。

「HOMEとはなにか?」

越境に関する学びは、まさに現在進行形で深めさせていただいております。

しかし、大事なテーマとして一つぶちあたっていることがあります。

  • HOMEとはなにか?

私はもともと、この部分の葛藤がとても強いところからの越境スタートでした。そのことと、今回起きた「雑誌購入できない事案」と、根っこには同じものがあるように思っています。

私の場合は、新規事業の取り組みも、まごうことなき越境体験の一つです。ですが、元々いた「場所」や「人」をHOMEであると定義すると、正直なんだかそぐわない感覚はあります。

「HOMEあってこその越境」という考え方もきいたことがあります。しかし私の場合、その捉え方には少ししんどさも感じます。背水の陣のような、簡単に割り切れない、よりどころのない立ち位置から、あえて危うい越境を模索している人も、それなりに多いのではないでしょうか。

手に取りたいものが手に取れない葛藤と、答えの出ない旅。そこに横たわる弱さも脆さも、こうあるべきと断じず、ただ見つめる。越境はそんな世界であってほしいなと、モヤモヤ考えた2025年の師走でありました。

というわけで、今日が【越境 Advent Calendar 2025】の14日目でした。

ステキな機会をありがとうございました!

(W2ワクワクナニカソン・ワクワク魔人S)


さあ、ワクワクしようぜ!

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