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できるだけ優しい人、優しすぎるような人にこそ読んでほしい。情緒がやられるビジネス系新書!『締切と闘え!』

このnoteは、新規事業ユニットの中の人が、どうしても個人ではなく、この枠組みで語り伝えたくなってしまった震える記録です。


はじめに

情緒がやられるビジネス系新書ってなんだよ……出会ったことないですよ。
そんな本が、ありました。
島本和彦『締切と闘え!』(ちくまプリマー新書)です。

「島本派」でも、そうでなくても!

これを読んでいるあなたが、こちらのnoteを読み終えた後、結果的にこの本を読んでも読まなくてもよいのですが(それは自由意志であるから尊重するという意味であって、読んでほしいかほしくないかで言えば、ぜひ読んでほしい!)、読まない方にも、何かの形で回り回って「なんかこのわけのわからない優しい世界」が届けばいいと思います。

実際、読み始めてすぐに、グワッとした集中線を背負い、

おおいに期待はしていましたが、期待以上にやばいくらい地に足がついているので(知ってた気もする!)、これで本気勉強会やりたいけど、なんかもうそれすら無粋だ、読めばわかる! よくわからなくても読め!

……というポストをした数分後、舌の根も乾かぬうちに、

タイトルからは想像もつかないぐらい「えっ、その話」という感じになるので、もう手に余るというか、私如きではとても勉強会なんかできないし、してはいけない、ただ読むしかない、そういう本もある

と次のポストをしてしまうような、衝撃的な本です。

著者(いうまでもなくとても著名な漫画家である島本和彦氏)の作品を元々よくご存じの方は、この本の内容自体はおそらくまったく意外ではないと想像します。が、それでもさらにタマシイを貫かれると思うのです。

他方で、もし一度も島本和彦氏の作品を読んだことがなくて、どこかで見かけた絵の雰囲気(あるいはそれはまさにこの本の表紙や帯かもしれないが)だけ知っているという方は、そこからイメージする一見ステレオタイプの熱血(に見えなくもない)ビジュアルから、この内容はまったく予想できないのでは? という、総じて「とにかく読んで」としか伝えられないタイプの本です。

優しすぎるような人にこそ

……ここまで語りたくなる「仕事本」(むしろ「人生本」?)は、たぶん、なかなかないです。

とくに、134頁、134頁、134頁! からの、140頁、140頁、140頁!

第八章はタイトルのパンチラインがそもそも強いのに、内容がそれ以上というか、とにかく『そんなもんじゃない』から、ぜひ読んでください。できるだけ優しい人、優しすぎるような人にこそ読んでほしいとも思いました……なんだこれ。

さらに145頁読んで完全に討ち死にしました、骨は拾ってください。なんで最新作(今まさに週刊少年サンデー〔小学館〕連載中の)『ヴァンパイドル滾』にあんなに説得力があるのか、これ以上の説得力がないぐらい討ち死にしました。

いつだって現実は正しい、そして厳しい!

今後何があっても、自分も大事に、でも極限まで頑張る。たぶんまた数秒後には弱音も吐くけど、それも愉しんでがんばる。

「心理的安全性」とは、はうっ!!

少し違う視点での衝撃も語ると、「心理的安全性」とか、ありますね。この概念、これまで一応経験ベースで腹落ちもして、さすがに全部じゃなくても少し理解した気になっていたりもしたのですが、読んでいるうちにその領域まで痛快に吹き飛ばされました。

エピソードとして語られている外周のメタ部分でも、天地がひっくり返る衝撃。

あ、ご本人がここまでオープンで他者をリスペクトしている方であると、どれほど押しも押されぬ大ベテランになっても、周りが本気で「全然つまんないです」ってぶっ叩いてくれるんだ……。

「心理的安全性」とは、はうっ!! ……ってなりました。

最後までたどり着いてほしい

その後ラストまで勢いが収まらず感情の波がすごかったので、新書のこのタイプの本の感想としてかなり奇妙なことかもしれないけれど、私はもうこれ以上何も語りません。語れません。たとえ私一人の感じ方すら、その体験をネタバレしたり、変に行儀いいきれいな言葉に変えてしまって損ないたくないんだ。

伝え方の教科書的には自分が0点もらってもいいから、それでも、

  • これを読んでなるほどためになりました

  • ちょっと興味わきました

とか、ましてや、

  • わかりやすい感想文ですね、読みやすかったです!

とかじゃなくて、たとえ何割かの人には、

  • なんだこの変な文章…投稿前にAIにでも添削させろよ、ハッ!

としか伝わらないとしても、いにしえのツヅリカタで叱られて廊下に立たされても、ただの一人でもいいからできるだけ本質に近いところに変な風に刺ささって、そのままうかつにも手に取って直接読んでほしいんだ。

そう、私はこの本の衝撃の本質をネタバレしたくないんだ!

「新書ってそういう本じゃないのでは?」とか誰かに言われても、私にはこれはラストを語れない、新書の概念も打ち壊す、不思議な不思議な本でした。

おわりに

もう一度一つだけ繰り返すなら、できるだけ優しい人、優しすぎるような人にこそ読んでほしい。そして最後までたどり着いてほしいし、人生の中で何度も読み返してほしい。

(戯言)この本は、追い込まれた時に一度だけ輝いて砕け散る身代わり系アイテムなので、ラスボス・裏ボス戦で全員装備したほうがいいです。

ああ、それから。私のように、右も左もわからないところから新規事業にチャレンジすることになってしまった、そんな方にも。

このnoteが、何かのかたちで届けばうれしいです。

(追記)投稿後しか書けないオマケ

馬鹿な…まだnoteでこのタグが使われてないなんて!

はっ! これはまさに…46頁と124頁じゃないのか!?
早く行くとその場を支配できる!

(さらに追記)社内のLT会で…

社内のLT会で紹介させていただきました。

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