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黒部峡谷をたずねて

こんにちは。北陸の自然や食文化を中心に発信している、おはぎです。
今回は富山県黒部市の黒部峡谷を訪ね、北アルプスの雄大な自然と黒部川の清流を間近で体験できる、トロッコ電車で峡谷をめぐる旅をご紹介します。
     
峡谷の深いV字形の渓谷、エメラルドグリーンに輝く川の流れ、四季折々の山の表情——これらを1時間20分で存分に味わえます。 

この記事では、黒部峡谷の自然と地形、黒部川の特徴、そしてトロッコ電車の魅力を紹介します。


出典:筆者撮影
秋の黒部峡谷と宇奈月温泉

第1章 黒部峡谷という長い物語の入口で


黒部ICから車を走らせること、約20分。                      トンネルを抜けると、一面を山々に囲まれた宇奈月温泉街に到着します。

左手には北アルプスの鷲羽岳から流れ出した黒部川が、そして標高差3000メートルを一気に駆け下りながらつくった黒部峡谷の切り立った深いV字の大峡谷が望めます。その長さは、なんと86km。数字以上に“積み重ねてきた時間”を思わせるものでした。

宇奈月のあたりから山を見上げると、季節が変わるたびに色も気配もがらりと変わります。
秋に訪れた日は、遠くの山がうっすら白く、紅葉の赤・黄・橙に黒部川のエメラルドグリーンが重なって、季節の境目に立つような澄んだ空気が漂っていました。


出典:筆者撮影
宇奈月温泉駅近くの写真スポットにて

第2章 トロッコ電車が走る“仕事の道”


宇奈月駅から奥へ、峡谷に沿って伸びる細いレールを進むトロッコ電車。
その軽やかな見た目とは少し違い、この軌道はもともと
“働くための鉄道” として生まれました。

始まりは20世紀初頭。
黒部川の豊かな水量を生かすため、現在の関西電力が水力発電の開発に
乗り出したことがきっかけです。
発電所の建設資材を運ぶためにつくられた、工事用の軌道でした。
特に1950〜60年代、黒部第四発電所(黒四ダム)の建設が進む時期には、
資材運搬のためにトンネルや軌道が次々と整備され、現在のトロッコ電車のルートが形づくられていきます。
こうして誕生した黒部峡谷をわたる道は、1953年から観光客を乗せるようになり、今日の黒部峡谷の風景へとつながっています。

宇奈月駅から欅平駅まで、20.1km。
約1時間20分の道のりは、大自然の素晴らしさと、この峡谷がつくられた年月を感じさせてくれます。

出典:筆者撮影
初夏のトロッコ列車車窓より
エメラルドグリーンの宇奈月湖と真紅の湖面橋



橋を渡ると一気に視界がひらけ、続くトンネルでは風の音が変わり、     オープン車両では川音と空気の温度が肌にそのまま届きます。
宇奈月湖にかかる真紅の湖面橋や、入山者がかつて安全祈願を願ったとされる赤い頭巾の仏石といったスポットも見逃せません。

そして、黒部峡谷は季節によって様々な表情をみせてくれます。
初夏は青々とした新緑のトンネルが続き、途中に咲く花々や鶯の声に癒やされます。
秋は、山の奥にうっすら雪を載せた峰が見え、紅葉の濃淡と黒部川の色が重なり合って、移りゆく季節の勢いを感じました。

トロッコの運行期間は4月中旬〜11月末。
冬になると豪雪で閉ざされてしまうため、春から秋だけに開かれる道なのです。


出典:筆者撮影
秋の黒部峡谷とトロッコ電車


第3章 黒部川の“水の巡り”をたどる前に

この黒部の谷を形づくったものは、ほかでもない黒部川の水でした。
深いV字谷、透明な流れ、そして豊かな温泉。
山から富山湾まで続くこの“水の道”は、黒部の生活や文化といった、人の営みにもつながっていきます。
次の記事では、宇奈月温泉と黒部川の水の巡りと人の営みを中心に、もう少しゆっくりと歩いていきます。


出典:筆者撮影
新山彦橋と秋の黒部峡谷

参考

黒部めぐり| 黒部・宇奈月温泉観光局 公式サイト
https://www.kurobe-unazuki.jp/

宇奈月温泉 | 黒部市観光協会
https://www.kurobe-unazuki.jp/kanko/spa/unazuki/

富山県公式観光サイト「とやま観光ナビ」黒部峡谷
https://www.info-toyama.com/attractions/51007




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