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サービサーから通知が来た。

サービサーから通知が来ると、多くの方はまず驚きます。

「これはもう競売なのか」
「すぐに家を出なければいけないのか」
「電話をした方がいいのか、それとも何も言わない方がいいのか」

通知書の言葉は硬く、金額や期限も書かれているため、読んだ瞬間に不安が大きくなりやすいです。ただ、最初に大切なのは、慌てて返事をすることではありません。まずは、通知書に書かれている内容を整理することです。

確認したいのは、主に5つです。

誰から来ているのか。
何の目的で来ているのか。
いくらの債権についてなのか。
いつまでに対応を求められているのか。
何をしてほしいと言われているのか。

この5つが分からないまま電話をしたり、売却の話を進めたりすると、あとで条件の整理が難しくなることがあります。特に任意売却を考える場合は、抵当権を抹消できる条件、任意売却が可能な期限、競売手続きがどこまで進んでいるかを早めに見ておく必要があります。

サービサーからの通知は、単なる連絡ではなく、状況を整理する入口です。
しかし、通知が来たからといって、すぐにすべてが終わるわけではありません。競売の申立てがあるのか、まだ任意売却の交渉余地があるのか、住み続けたい希望を条件として出せるのか。そこは個別の状況によって変わります。

大切なのは、「自分はどうしたいのか」を早めに言葉にすることです。

売却して整理したい。
できれば住み続けたい。
家族に知られる前に相談したい。
一棟マンションや収益物件なので、入居者や賃料の整理も必要。
競売だけは避けたい。

こうした希望は、そのまま伝えれば通るというものではありません。債権者、サービサー、買主が判断できる条件に変えていく必要があります。売却価格、残債、抹消条件、期限、物件状況、管理費や税金の滞納、買主候補の有無。こうした情報を並べて、交渉できる形にすることが重要です。

通知書が届いたときに見るべき点については、自社サイトのコラムでも整理しています。
https://www.japanrealtor.jp/saiken/column/servicer-first-check/

もし通知書が手元にあるなら、まずは封筒、通知書、金額、期限、連絡先を分けて確認してください。すぐに答えを出そうとせず、何を求められている通知なのかを見ます。

そのうえで、任意売却を検討するなら、次に見るのは「期限」です。

任意売却は、通常の売却と違い、債権者の同意や抵当権抹消の条件が関係します。競売手続きが進んでいる場合、時間が限られることもあります。そのため、売るかどうかを決める前に、いつまでに何を整理しなければいけないのかを確認する必要があります。

サービサーから通知が来たとき、一番避けたいのは、怖くなって放置することです。放置すると、選べたはずの選択肢が少なくなることがあります。反対に、早い段階で状況を整理できれば、売却、交渉、住み続ける可能性、専門家への相談など、検討できる幅が残る場合があります。

通知が来たら、まず確認する。
確認したら、条件を整理する。
条件を整理したら、自分の希望を交渉できる形にする。

この順番を崩さないことが大切です。

注意書き:
本記事は、任意売却、競売回避、サービサー対応に関する一般的な情報整理を目的としたものです。任意売却、競売回避、抵当権抹消、リースバック、居住継続の成立を保証するものではありません。個別の法律判断、登記判断、税務判断、金融機関判断については、弁護士、司法書士、税理士、金融機関等に確認してください。

■ この記事を書いた人 堤 誠之(つつみ まさゆき)
ジャパンリアルター株式会社 代表取締役

20歳で不動産業界に入り、不動産業界一筋21年目。累計成約数は1,000件を超える。自ら旅館法人の代表として再生・運営を手掛けた経験を持ち、現在は一棟収益不動産、旅館・ホテルの実務型売買と、サービサー対応を伴う任意売却の最前線に立つ。不動産実務、AIプロダクト設計、システム監査、合意形成支援を中心に、専門性をWeb上で整理する設計を行っています。代表者の実務経験が伝わる状態を作ることを目標しています。
公式サイト『AI×専門性』

公式サイト『ジャパンリアルター』

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