【乗車記録#14】呉線〜瀬戸内の絶景鉄道旅。
⚠️2024年7月27日の乗車記録です
久々の一人の休日。広島近辺でどこか気軽に乗り通せる路線はないかと探してみたところ、思いついたのが呉線(三原駅〜海田市駅)でした。
なんだかんだで呉線にはまだ一度も乗ったことがなかったので乗り通してみることにしました。

1.快速「安芸路ライナー」で軍港・呉へ
(広島駅→呉駅)
ということで広島駅(広島県広島市南区)にやってきました。

広島駅からは快速「安芸路ライナー」広行きに乗車します。
余談ですが、関西の快速列車は「大和路快速」、「丹波路快速」などの「○○路快速」といつネーミングが多いのに対し、中国地方の快速列車は「サンライナー」「シティライナー」など「○○ライナー」というネーミングが一般的です。
「安芸路ライナー」は関西と中国のハイブリッド的なネーミングですね。

10:30頃
広島駅を出発しました。
出発後はマツダスタジアムが目に入ります。
この日は高校野球広島県大会の決勝戦が行われているようでした。

さらに進むと広島の貨物ターミナルとJR大州寮が見えます。寮はGoogleストリートビューを見たところ普通の団地みたいな感じの建物のようですね。

10:38頃
海田市駅(安芸郡海田町)に到着。
「かいたし」ではなく「かいたいち」と読み、自治体も「海田市」ではなく「海田町」です。
昔は「海田市町」という自治体があったそうです。
海田市駅から先はいよいよ呉線に入っていきます。

10:40頃
矢野駅(広島市安芸区)に到着。
この写真ではどこの駅から分からないですね。
対向のホームに停車しているのは広島東洋カープのラッピングが施された車両です。
広島などの地方都市においてはプロスポーツチームのラッピングが施された車両をよく見かけるような気がします。

呉線はしばらく国道31号と並行して進みます。
海田大橋の入口の案内も見えます。

10:44頃
坂駅(安芸郡坂町)に到着。
単線のローカル線である呉線の駅の中でも、当駅は2面3線構造の大きな駅です。
当駅発着の列車も多く設定されています。

10:47頃
水尻駅(安芸郡坂町)付近を通過。
近くには「ベイサイドビーチ坂」という海水浴場があります。
海が近づいて車窓からの景色が良くなってきました。

10:55頃
列車は呉市に入りました。
引き続き景色の良い海の近くを走行。並行する国道31号にはドライブやツーリングを楽しむ人たちもいました。

10:58頃
吉浦駅(呉市)に到着。
坂駅以来の停車駅です。呉の市街地がだんだん近づいてきました。

11:00頃
川原石駅(呉市)付近を通過。
高台を走行しているため、市街地と港を俯瞰するような風景を見ることができました。

11:03頃
呉駅(呉市)に到着。
当駅で列車を降ります。
快速「安芸路ライナー」は引き続き広駅まで向かいます。


呉駅付近の商業ビルは、「レ"クレ"」や「"クレ"スト」など「クレ」の音にあやかった名称のものが多く存在します。


呉駅前には船のプロペラスクリューが置かれています。呉市は戦艦「大和」などを造船したことでも有名で、かつては軍港、現在も造船の町として栄えています。

呉は軍港で栄えたと言うことで、駅のすぐ近くには「てつのくじら館(海上自衛隊呉史料館)」や「大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)」などの博物館があります。
私はどちらも一度も行ったことがありません。
なお、「大和ミュージアム」は2025年2月17日から2026年3月末まではリニューアル工事のため休館中です。

呉港の近くには造船所があり、紅白のクレーンが多く建っています。まさに造船の町という雰囲気で良いですね。

昼食は「呉海自カレー」にしようかと思い、駅の近くの商業ビル内にある「呉ハイカラ食堂」というところに行きましたが、満員のため入ることができませんでした。


海自職員が船の上で曜日感覚を維持するために金曜日にカレーを食べるのは有名な話
予定を変更して「呉冷麺」をいただくことにしました。呉駅から15分くらい歩いたところにある呉冷麺の名店「呉龍」を訪れました。

店の前は行列ができており、炎天下で30分ほど並んでようやく食事ができました。並び始めてから飲み物を持っていないことに気づき、絶望しました。
飢えと渇きに耐えた末に頂く食事はたまらなく美味です。
呉冷麺は酸味のあるスープに平べったい麺、エビなどのトッピングが特徴のようです。

2.「瀬戸内さざなみ線」から見る海の絶景
(呉駅→広駅→三原駅)
呉駅に戻ってきました。旅を再開します。
次に乗る列車は快速「安芸路ライナー」広行きですが、呉駅から先は各駅停車のためか、電光案内板には「普通」と表示されています。

13:05頃
快速「安芸路ライナー」広行きに乗車します。
電光案内板とは異なり、列車の種別表示は「快速」でした。ちょっとややこしいですね。

13:11頃
列車は黒瀬川を渡ります。
東広島と呉の間を流れる二級河川で、山がちな東広島市も、この川の流域には市街地や集落が多い印象です。

13:15頃
終着、広駅(呉市)に到着。
すぐに三原行き普通列車に乗り換えます。
車内は思いのほか混んでいて、窓側の席には座れませんでした。
当駅から東は呉の郊外となり、列車の本数も減りますが、海の景色が美しく「瀬戸内さざなみ線」の愛称が付けられています。

13:23頃
安芸灘大橋が少しだけ見えました。
安芸灘大橋は、蒲刈や御手洗などを経由して岡村島(愛媛県今治市)に至る「安芸灘とびしま海道」の玄関口となっています。


13:38頃
安浦駅(呉市)に到着。
呉市の東端の駅で、周囲もすっかり田舎になりました。


とても良い眺め。
瀬戸内らしい長閑な風景に癒されながら列車に揺られます。制限速度は25km/hと、車よりも遅い、自転車と同じくらいのスピードで走ります。
なお、呉線と並行している道路は国道185号で、学生時代によくドライブした道路です。


13:48頃
風早駅(東広島市)に到着。
列車は東広島市安芸津町に入りました。
シャインマスカットの生まれた場所としても知られるのが安芸津です。

13:52頃
安芸津駅(東広島市)に到着。
東広島市の中心の位置する西条からは遠く離れていますが、安芸津も東広島市です。
同じ東広島市にある西条駅や八本松駅などから安芸津駅まで鉄道で2時間近くかかってしまうと言うのだから驚きです。
そのほか、北は福富や豊栄(鉄道路線はない)、東は河内と、東広島市は意外と範囲が広いのです。

14:00頃
吉名駅(竹原市)に到着。
列車は竹原市に入りました。

14:06頃
竹原駅(竹原市)に到着。
竹原は「安芸の小京都」として知られる町で、風光明媚な古い町並みが保存されています。


14:19頃
忠海駅(竹原市)に到着。
うさぎの島で有名な大久野島へは駅目の前の忠海港から船に乗って渡れます。
「うさぎ島へ行く方はこちらでお降りください」とのアナウンスが列車でも流れていました。

14:22頃
海面スレスレの場所を列車は通り抜けていきます。船から撮った写真と言われても違和感がないと思います。
私が今までに乗った鉄道路線の中では最も海に近かったように思います。
多島美が美しく、奥には生口島(広島県尾道市)と大三島(愛媛県今治市)を結ぶ「多々羅大橋」の姿も確認できます。

14:25頃
安芸幸崎駅(三原市)に到着。
列車は三原市に入りました。
駅の目の前には今治造船の広島工場があります。
「地域と共に世界の海へ」というキャッチフレーズはとてもロマンがあって素敵ですね。


呉線と国道185号は海岸線に沿って通っています。
須波〜忠海の間の区間は特に海が近く見応えがあります。
瀬戸内の海を眺めながら列車旅やドライブをするには最高の区間だと思います。


14:34頃
須波駅(三原市)に到着。
最後の途中駅となりました。
まもなく呉線の旅も終わりです。

列車はこれまで海沿いを走ってきましたが、最後は三原の市街地を目指して町中へと入っていきます。

最後に三原市内を主に流れる二級河川・沼田川を渡ります。
2018年(平成30年)の豪雨の際には沼田川が氾濫し、三原市本郷町などに甚大な被害をもたらしました。

14:43頃
終着、三原駅(三原市)に到着。
呉線を走破しました。
海の絶景が盛りだくさんで見応えがあり、それでいて気軽に乗り通すことのできる路線でした。


駅を出て少しだけ三原駅周辺を見てみたいと思います。
三原駅の駅舎は在来線・新幹線ともに高架駅です。
三原市の中心たる駅ということもあり、とても立派な駅舎です。(地理的に見れば広島県の中心とも言えそう。)

三原市はタコの名産地ということもあり、駅前にはタコの置物が置かれていますが錆びまくっていますね。
ちなみに関西出身の私からすると、タコといえば兵庫県明石市のイメージが強いです。ただ、駅のすぐ近くに城跡や港があったり、それぞれ似通った町ではあるかと思います。

三原駅のすぐそばに城跡があると言いましたが、三原城の天守台跡は駅直結です。
城と駅が近いというのはよく聞きますが、ここまで近いのはなかなか珍しいと思います。
もはや石垣が三原駅にめり込んでいます。


天守台跡からは新幹線のホームがよく見えます。
ホームには新大阪方面の500系こだまが停車していました。

広島駅方面へは新幹線で帰ることにしました。
三原駅には朝の数本の「ひかり」を除くと「こだま」が1時間に1本あるだけなので、時間帯や行先によっては新幹線を使わず在来線で帰った方がお得かとは思います。
山陽新幹線の700系はまだ引退の話は出ていませんが、そう遠くない将来に引退するでしょうから、乗れるうちに乗っておくのが得策かと思います。


これをもって呉線の旅は完結です。
更新履歴
2025.08.28 一部ルビを追加
