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ロンドン駐夫達がスペインバルに集まった話

「出会いは人生を豊かにし、別れは人生を深くする。」

海外在住者の集まりは出会いと別れの連続。ロンドンに住む駐夫の集まり、前回は9月に実施した。

今回はその4ヶ月後に開催。

駐夫、最近は増えてきているけど、まだまだマイノリティで横のつながりも弱い。

Xのフォロワーさんが教えてくれた、先輩駐夫である小西さんのFacebookグループに入り。始まった縁。

一番最初にロンドンの中にいる駐夫さんにコンタクトして、会いませんかと提案し、まずは2人でそしてそのことをSNSで共有したことで、次回は参加したいとの声をもらい、輪が広がった。

みんな違うから面白い

今回スペインバルに集まったメンバーは、参加者は前回からほぼ同じで、だけど、それぞれ全く異なるバックグラウンド。

おそらく、ロンドンに来る、駐夫になる、というカテゴリーがなければ出会えなかった人達だ。

正直、人の仕事の話を聞くのはとても面白い。
自分と違う業界の話をいろいろ聞けるのはXでも知っていた楽しさではあったが、同じ境遇の人と、対面でお酒を飲み、つまみを囲みなが話すのはこれがまた楽しい。

異業種の仕事の話を聞く楽しさは、仕事人として仕事をしてきた人達の共通の土台がある上で、自分が経験したことのない仕事の経験談の新鮮さが、良いバランスとして成り立っている。

業界が異なれば全く仕事は違うけど、仕事をする上でのお作法とか仕事人としての基盤はそんなに変わらないのかもなと感じた。

たとえば話題に上がったのが、資料や紙の書き方。皆さんどうやってますか、という問いに対して、資料の作り方、論文の書き方、記事の作り方、パターンは違っても大まかに型がありそこに流し込んでいくという共通項を感じた。

私の執筆していた書籍の話も話題になり、どうやって書いたのか?誰がターゲットなの?どんなふうに告知していくの?といろいろ聞いてもらえた。関心を持ってもらえるのはやはり嬉しい!

また一口に駐夫と言いつつ、仕事をかけ持つ人、完全に主夫の人、給料はほぼ発生しないながら取組むことを持つ人と多様だ。それぞれの立場、家庭での立ち振る舞いなどを聞いてみると、これがまた面白い。

日曜の昼から4時間近く過ごしていたけど、あっという間に終わってしまった。

面白かったトピック

Chat GPTの話になって、これがなかなか面白かった。皆それなりに使っているが、要は問いを立てる側の人間が賢くならないと、正しい答えをGPTにもらえても正しく受け止められないのだ。

狩野英孝さんのゲーム実況動画の中で、森羅万象が読めなくて「もりらばんぞう」でGPTにいろいろ聞いてみて、というのがバズっている話が話題に。

詳細は動画に譲るが、GPTと狩野さんとのトンチンカンなやり取り、アンジャッシュのすれ違いコントをAIとやってしまう狩野英孝さんがすごいよね、という話と、ガーベッジインガーべッジアウトだから、AIが賢くてもそこでやはり人間が知識を身につけ適切な問いを立て、出てきた答えを判断できる賢さが大切という話で盛り上がった。

こうした切り抜きやショート動画の功罪についても話題に上がった。
しんどい時はどうしてもショートを見てしまう、あっという間に時間が過ぎてしまうという話に納得。

メンバーの中にはショート動画だけでドラマのストーリーを追いかけて理解したり、名セリフや名シーンを体験することの楽しさを知った人もいて、若い人がこれに慣れているから、じっくり時間をかけて映画やドラマを見るのは退屈なのが理解できたという話も興味深かった。

疲れがちな駐夫の癒しになるかもしれないが、生産的な時間ではなく、いかに短くできるかも大切だねと。

家庭と育児に対する共感

このメンバーで集まった時に多くの駐夫がうんうんと共感したのが「家事や育児をメインでやることの大変さ」だった。

主夫になるまで、そこまで大変と思っていなかったり、あるいはそこまでコミットしていなかったけど、やり始めてその大変さに気づいたメンバーがほとんどだった。

お酒も入ってたので、仕事の方が楽だよ〜なんてセリフも出て頷く人も多かったけど、特に育児の難しさについては、皆それぞれ、悩みながら頑張っている。子どもの年齢も通う学校も異なりながら、なるほどそういう悩みがあるんですねと話を聞き合う。

家事分担に関しても、そっちのご家庭ではどうやってますか?という感じでそれぞれ興味を持って聞いていた。やっぱり家族の数だけ分担の仕方も大きく変わると感じる。

家事が結構大変でしんどいというメンバーが多かったが、逆に家事や料理がものすごく好き、という人もいて、そうなんだ!と学びになる事も。改めて家事や育児は最初から女性に専門性があるわけでなく、そこまでかけてきた時間と経験値が大切と感じる。

男性だって好きな人はいるし、見方を変えてうまく順応しようとする人もいるわけだ。

我が家の家事と育児は

私は駐在員の経験もあるので、双方の大変さを理解しているつもりだ。
それでも子育てのフェーズが違うと、大変さの質も異なる。前回の私の駐在では子ども1人、後から妻が妊娠、現地で出産して本帰国を迎えた。2歳児や0歳児のケアは基本的に肉体労働。夜中に起こされる、身の回りのお世話は全て親がやってあげなければ子ども達は生きることさえ難しい。

妻の妊娠も常にいろいろな体調変化もあり、大変だった。妊娠糖尿病や会陰切開の結果大きく縫わないといけず、産後のダメージも大きかった。

翻って今回の帯同では、娘はすでに6歳、下の子も春先に4歳を迎えた。まだまだ手はかかるけど、自分でできる事も増えた。一方で宿題が出てきたり、自転車の練習や縄跳びなど、親がサポートしながら子どもが自分でやってみるというチャレンジも増えた。

立場が入れ替わっても完璧に同じことになるわけではないけど、相手の大変さを理解したり、より具体的に想像することはできるようになる。

他の駐夫さんが頑張ったり、工夫している話を聞くと、なるほどなぁとか、やっぱりみんな大変だよねと学びになる。家族の形も、パートナーとの関係もそれぞれ。でもみんな家庭を守るために一生懸命頑張っている。

つながりがあることが心の支えに

こういう横のつながりがなければ、やはり孤独にこの育児や家事の問題と向き合うのはしんどいと思う。
特に駐夫はまだまだその数も少なく関係構築を女性ほど積極的に行わない人もいて孤立しがち。

別に毎日顔を合わせるわけではない、でも久々に出会った時に近況を聞いたり、相手のことを慮って会話したり、そういう相手がいるだけでも心の軽さは全然違う。

今回も開いて良かったなと思う。2回目にして、すでに連帯感というか一体感を感じ始めた(私だけかもしれないがw)

今回のお店、料理が最高
ロンドンでは珍しいタコ


私はこういう会を開くことや幹事を頼まれることが多いけど、縁から生まれる幸せを感じ取れるからだ。


多分このメンバーでの会話が面白いのは、ジャンルが異なるだけでなく、新しい挑戦や自分たちがやった事ないことにチャレンジしている人達が多いからだと思う。

そういう新鮮な体験をそれぞれ共有できるのは、やはりこうしたコミュニティの強みだろう。

これからも縁を大事に楽しんでいきたい。来年にはこの地からいなくなってしまうかもしれないメンバーもいる。人生は一期一会。


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