川を探す
今度の土曜日、芳垣安洋さんと即興演奏を行います。
即興演奏とは何か。
よく聞かれるのですが、実は僕にもよく分かりません。
ただ、一つ近い感覚があります。
それは山の中で川を探すことです。
山を歩いていると、どこかで微かなせせらぎの音がする。
その音を頼りに歩いていく。
すると小さな流れが見つかる。
流れを見つけたらしめたものです。
あとは筏を浮かべて、その流れに乗る。
即興演奏もよく似ています。
演奏を始めた瞬間には、まだ何もありません。
けれど耳を澄ませていると、どこかに小さな流れが現れる。
それは旋律かもしれないし、リズムかもしれない。
あるいは沈黙かもしれません。
流れを見つけたら、あとはその上を進んでいく。
ただし、筏の漕ぎ手は二人です。
相手の様子に気を配る。
相手の進みたい方向を感じる。
むやみに流れを塞がない。
けれど、自分の進みたい方向も大切にする。
即興アンサンブルの面白さは、そのあたりにあるような気がします。
芳垣さんとの演奏は、毎回まったく違う景色になります。
どこへ流れ着くのかは分かりません。
だから面白いのだと思います。
もしご都合が合いましたら、ぜひお越しください。
出演:喜多直毅(ヴァイオリン)
芳垣安洋(パーカッション)
内容:即興演奏
日時:2026年6月27日(土) 18:00開場/18:30開演
会場:松本弦楽器(代々木)
東京都渋谷区千駄ヶ谷5-28-10
ドルミ第二御苑804号室
03-3352-9892(場所の問い合わせのみ受け付け)
料金:予約のみ4,000円(フリードリンク)
ご予約・お問い合わせ:violin@nkita.net(喜多)
メールタイトルは「6/27予約」、メール本文に「代表者氏名、人数、連絡先電話番号」を必ずご記入の上、お申し込みください。
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Violin:喜多直毅
国立音楽大学卒業後、英国で作編曲、アルゼンチンでタンゴ奏法を学ぶ。タンゴ演奏家としての活動を経て、現在は即興演奏やオリジナル楽曲を中心に演奏を行う。自身のグループ“喜多直毅クアルテット”は、タンゴに即興演奏や現代音楽の要素を取り入れた独自の音楽スタイルで高く評価されている。黒田京子(ピアノ)とのデュオ活動は10年以上にわたり続いており、他にも翠川敬基(チェロ)、故・齋藤徹(コントラバス)など多くのアーティストと共演。邦楽や韓国伝統音楽、コンテンポラリーダンサー、朗読家とのコラボレーションも多い。海外での演奏も頻繁に行う。
Percussion:芳垣安洋
関西のジャズエリアでプロとしてのキャリアをスタートさせ、即興演奏や民族音楽に影響を受ける。90年代中期に東京に居を移し、渋さ知らズ、大友良英、菊地成孔、UA、友部正人を始め、ジャズからポップスまで様々なミュージシャンと共演。演劇、TVや映画の音楽制作、リズムに関したワークショップ、などにも携わる。メールス・ジャズ・フェスティバル、コペンハーゲン・ジャズ・フェスティバルを始めとする、欧米のフェスティバルに多数出演。来日ミュージシャンとの共演も多い。
