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走り去った時間と珈琲の香りと 「クリームブリュレとチーズナン」|中津・大分市 #36

春が待ち遠しい3月初旬。
天気予報を見ると、天気が良く気温もいつもより上がりそうだったので、小さなバイクで少し遠出をすることにした。

ジャケットの下に暖かいインナーを着こんで、厚手のグローブをつけて走り出したが、このバイクにはグリップヒーターをつけていないため、風が手に当たるとすぐ冷たくなってしまう。

購入する際、グリップヒーターをつけてもらおうか迷ったが、原付で冬場に遠出はしないだろうと見送ったのが、今となっては悔やまれる。

原付に乗って走るとき、広い国道で交通量が多いときは、車の流れに乗れるように気をつかう。
50ccのバイクと比べればある程度加速も良いが、どうしても発進してスピードに乗るまでに時間がかかってしまうので、車線が複数ある道では左をキープし、片側一車線の坂道は路肩に止まって早い車が追い越しやすいように気を付けながら走った。

自動販売機で暖をとる

交通量の少ない幹線道路から逸れた道は走りやすいが、途中で休憩できる場所が少ない。寒さに耐えかねて、農家の倉庫の横にある自動販売機で缶コーヒーを買って、指先と手のひらを温めた。

手がほどよい温度になったところでコーヒーを飲む。温かい液体が体の中を落ちていくのが分かる。気温が上がってくるのを願いつつ再び走り出した。

春を待つ田んぼを眺めながらのんびり走る。
単気筒のエンジンは調子良く、純正マフラーは思ったよりいい音を奏でて心地よい。
加速時はアクセルをしっかり開ける。全開にしてもスピードが出すぎる心配はないのが、このバイクの良いところ。

いつもの駐車場

中津市にある目的のカフェに到着した。
休憩しながら2時間ほど走ったが、このバイクでも問題なく目的地まで来ることができた。もっと長い距離を走っても大丈夫かもしれない。

暖かい店内に入り、いつもの窓側の席に座る。
マスターがメニューを持って来てくれた。いつもと違うバイクで来たので、興味深々で窓の外を眺めていた。

チョコレートクリームブリュレとブレンドコーヒー

まだ注文したことがないものがいいなと思い、チョコレートクリームブリュレと、深煎りのオリジナルブレンドコーヒーを頼んだ。

綺麗にカットされたフルーツが散りばめられたクリームブリュレをスプーンですくって口へ運ぶ。想像通り濃厚なチョコレートの風味が口いっぱいに広がる。舌触りもなめらかでとても美味しい。コーヒーはクリームブリュレに合わせて深煎りブレンドを選んだ。深い苦みがチョコレートによく合う。

このお店はコーヒーをマスターが、軽食やデザートを奥さんが担当しているが、どちらもクオリティが高くてとても気に入っている。

持ってきた本を読みながら、日差しが差し込んでぽかぽかする窓際の席で過ごした。
休日の午前中、落ち着いたジャズナンバーが耳に心地よい。今日は珍しくお客さんが少なくて、ほぼ貸し切りのような状態だった。窓から見える小さな愛車が、日差しを浴びて気持ちよさそうにしていた。

愛車のある風景



店舗前で

帰りも休憩を取りながら走った。どこかでランチをして帰ろうと思い、以前から気になっていたインドカレーのお店に立ち寄った。お店の見た目が、まさにインド。

チーズナンとバターチキンカレー

注文したのは、チーズナンとバターチキンカレー。
転勤してきてから、カレーを食べにいく機会が増えた。昔はオーソドックスな家カレーか、ココイチくらいしか食べなかったが、大人になって味の好みが変わったのか、本格的なスパイスたっぷりのインドカレーが美味しく感じるようになった。

今回のお店はチーズナンが美味しいと聞いて楽しみにしていたが、ふわふわで少し甘いナンに零れ落ちるほどたっぷりチーズが入っていて、カレーと一緒に食べると、とても美味しかった。お代わりできますよ、と言われたが十分なボリュームだったので丁寧にお断りした。

私はカレー好きではあるが、あまり辛すぎると食べられないというジレンマがある。なので、初めて入るお店は少し身構えてしまうが、今回のお店は店員さんがカレーについて細かく説明してくれて、辛さも調節して貰えてとても良かった。

日本語が堪能で笑顔が朗らかな店員さんに見送られて店を後にした。カレーのスパイスのおかげか、体がぽかぽかしている。身体が冷えないうちに帰ろう。

午後からは部屋を暖かくして、家でのんびり読みかけの本を読んだ。有意義な休日だった。



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