コクリコ、ひなげし、虞美人草

ああ皐月 仏蘭西(フランス)の野は 火の色す 君も雛罌粟(コクリコ)われも雛罌粟 
                                  与謝野晶子

 皐月(5月)と言えばまずこの歌が浮かぶ。
 が、そもそも、
「コクリコ」
 って、何なんでしょう。
 日本では
「ひなげし」
 と言う。
 それのフランス語。
 パリに発った鉄幹を追いかけて、彼の地で再会した晶子が詠んだ歌。
 二人で真っ赤に燃えたんですね。
 もちろん、
「ひなげし」
 と言えば
「虞美人草」
 項羽に付き従ったとされる、後に烈女の典型とされる虞美人(京劇「覇王別姫」他)の、斃れたその地に咲いたとされる深紅の花。
 晶子は自らを虞美人になぞらえ、項羽たる鉄幹と共に歩むと宣言したのだろう。
 実際、そうなった。

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