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カルディでの立ち振る舞い

カルディの店頭では、店員さんがコーヒーの試飲を手渡してくれる。
これは、正直に言って「とても嬉しい」。

しかしながら、「コーヒーの試飲目当てでカルディに来ている」と思われてはならない。
あくまでも、たまたま買い物に立ち寄っただけだという体裁を保たねばならぬ。
「えっ、いただけるんですか?じゃあ、せっかくなので…」くらいの余裕が求められる。

これが、なかなか難しい。

店員さんのいる入り口を通るときは、決して立ち止まってはならない。
コーヒー目当てに見えぬよう、ゆっくり、しかし流れるように店内へと歩みを進める。

重要なのは、「コーヒーを手渡せるくらいの余裕あるスピード」だ。
決して店員さんの前に立ち、「渡してもらうのを待っている」風情ではならない。

成功率は3回に1回程度。意外と渡してもらえないものなのだ。
本当は、50%の動機が”コーヒーが飲みたくて寄っている”にも関わらずだ。
片手にコーヒーのないカルディは、まるで色を失った世界のようだ。

この一連の儀式めいた振る舞いを旦那に話してみた。
すると彼は、こう言った。

「俺も」

さすが、夫婦である。

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