DiscordにAI会議室を作り、4つの役割で検討させた話
DiscordにAI会議室を作り、1つの議題を複数の役割で検討できるようにしました。
最初は、Botへ質問するとAIが回答するだけの構成でした。しかし、難しい設計相談では、最初の回答がそのまま正解とは限りません。
そこで、同じAIに一度で答えさせるのではなく、役割と順番を分けました。
4段階の会議
議題を投稿
↓
Planner:目的・前提・選択肢・推奨方針を整理
↓
Critic:見落とし、リスク、反対意見を指摘
↓
Dev:指摘を踏まえて実装方針を具体化
↓
Minutes:決定事項と保留事項を議事録化
各段階の結果はDiscordへ順番に投稿します。最後の結論だけでなく、途中でどんな懸念が出たかも残ります。
「複数AI」より「複数の役割」
重要だったのは、モデルの数ではありませんでした。
同じ問いに対し、計画する役、疑う役、実装へ落とす役を明示することです。Plannerだけでは前向きに進みすぎることがあります。Criticだけでは欠点の指摘で止まります。
順番を決めると、批判が次の改善材料になります。
Discordを入口にした理由
専用画面を新しく作るより、普段使っているDiscordへ置くほうが運用しやすいと考えました。
スラッシュコマンドだけでなく、指定した会議室で通常の文章からClaude Codeへ相談できるようにしています。ただし、Bot自身の投稿には反応させず、返信ループを防ぎます。
フォーラム形式では、親チャンネルIDも確認します。議題ごとにスレッドが分かれるため、あとから経緯を追いやすくなりました。
途中で失敗したら止める
各段階でAIを呼ぶため、会議には数分かかる場合があります。
途中の呼び出しが失敗したとき、残りを無理に続けると前提が欠けた議事録になります。そのため、エラーが起きた段階で停止し、Discordへ状態を返します。
自動化だから最後まで進めるのではなく、前提が壊れたら止まる設計です。
AI会議室を作って分かったのは、良い回答を得る鍵は長いプロンプトだけではないということでした。役割、順番、停止条件、記録場所まで含めて会話を設計すると、AIの回答を意思決定へつなげやすくなります。
