「フワフワした声」
ふんわりと
雪が積もる道を歩く
背後に
ナニかの気配を感じて
振り向く
昼過ぎの太陽光が眩しい
目を細めると
何もかも
雪で白い世界が
太陽光でキラキラ光り
その中を
真っ白い紙ヒコーキが
フワフワ飛んできて
光の筋を残して
遠くに飛んで行った
誰が飛ばした紙ヒコーキなんだろ?
周りを見渡すと
街路樹の横に
自分と同じぐらいの大きさの雪だるまがいた
手には紙ヒコーキが
でも
その紙ヒコーキは
雪で出来ている
それでも
たぶん
コイツが飛ばした紙ヒコーキなんだろーな
そう思って
「上手に飛ばせたね~」
雪だるまにそう言って
俺は雪だるまに背を向けた
「ありがとう〜」
背後から
やっぱりフワフワした
そんな声が聞こえた
おわり
