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エピソードトーク「○○の人」

よくエピソードトークなどで使われるのが、「○○の人を見た」という定型文だ。

たとえば、「本当にバナナの皮で滑った人」だったり「実際に鼻ちょうちんを出しながら寝ている人」なんかがあるだろう、実は私も「○○の人」のエピソードを一つ持っているので、ちょっと聞いてほしい。

あれは、まだ息子が三歳くらいの時だったとおもう。
私は、息子と二人でお風呂に入っていた。少し前までは歩くことも覚束なかった息子だったけれど、三歳半ばにもなれば、体を洗ってやったあとに浴槽に一人で入れておくこともできるようになっていた。

とはいえまだ小さい息子から目を離し続けることはできない。私は急いで自分の体を洗い、その合間にも横目で息子の姿を確認する。特に気を付けないといけないのは、髪を洗う時だ。一瞬とはいえ目を離してしまうので、その間は音に集中して様子をうかがっていた。

私がシャンプーを泡立てて流そうとした瞬間、息子の悲鳴が浴槽に響き渡った。

「ぎゃああああ!!」

私はびっくりして泡も流さずに息子のほうをみた。息子は浴槽の端っこに縮こまって何かから逃げようとパニックになっていた。浴槽の中央あたりに蛇のような形の何かがゆっくりと漂っているのが目に入った瞬間、私は動いた。

子に危険が迫った瞬間の親の動きというものは、すさまじい。普段は人一番動きが遅い私でも、その時ばかりは電光石火の速さで息子を抱き寄せていた。同時に、高速回転する思考を使って瞬時に敵の分析を行った。

うんこだ!!

息子は浴槽の真ん中で、うんこをしてしまったらしい。そしてその見慣れない相手に追い込まれてパニックになっていた。
たしかに、まだトイレで排便をしたことない息子にとっては、自分のうんこをしっかりと認識した事がないのかもしれないなと、変に冷静になった頭でそんなことを思った。

この事件で私が学んだことは二つ。

一つは、子供は時に、親の予想なんて吹っ飛ばすくらいのスーパークレイジーな行動をするということ。片時たりとも油断はできない。やつらは何をするのか全く予測不能だ。

もう一つは水洗トイレはかなりすごいということ。浴槽の真ん中付近に浮いていたヤツを処理する際に、とりあえず邪魔な水を抜いてしまおうと排水した…してしまった。ヤツの頭が少しだけ水面に出た瞬間から浴室は地獄と化した。水は匂いを封じ込めるためにかなり有効だ。

これが私の「自分が出したウンコに追い詰められる人」のエピソードトークである。

(1011文字)


こちらの企画に参加させていただきます。
初めての交流がうんこの話でごめんなさい。

#岩男を笑わせろ杯
#なんのはなしですか


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プライマー ここに投じられたお金は、カフェインに変換され私の体内を駆け巡ります。結果として創作物のテンションが少し上がってしまうことをご了承ください。