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自分を変えたい人ほど、今の自分を否定している

はじめに


「もっと変わらなければ。」
「今のままではダメだ。」
「もっと頑張らないと。」

そんなふうに思ったことはありませんか?
仕事でも、人生でも、自分を変えたいと思う瞬間があります。

もっと成長したい。
もっと自信を持ちたい。
もっと自由に生きたい。
もっと結果を出したい。

その気持ちは、とても大切なものです。

「変わりたい」と思えることは、前に進もうとしている証拠でもあります。

でも、今日は一つだけ、立ち止まって考えてみてほしいことがあります。

あなたが「変わりたい」と思っている理由は、何でしょうか?


「もっと変わらなければ」の裏側


「自分を変えたい」

この言葉だけを聞くと、前向きに感じます。

でも、その奥に、

・今の自分には価値がない
・今の自分では足りない
・こんな自分ではダメだ

という気持ちが隠れていることがあります。
もしそうだとしたら、少し注意が必要です。

なぜなら、

自分を否定することをエネルギーにして変わろうとすると、どこまで行っても満たされにくいからです。

一つ目標を達成しても、「もっとできるはず。」

次の結果を出しても、「まだ足りない。」

誰かに認められても、「もっと認められなければ。」

となってしまう。

そして、また「今の自分ではダメだ」と思ってしまう。

これでは、いつまで経ってもゴールがありません。


「成長」と「自己否定」は違う

ここは、とても大切なところです。

私は、「自分を変える必要はない」と言いたいわけではありません。

人は変わっていい。

成長していい。

新しいことに挑戦していい。

昨日の自分より、今日の自分が少し前に進んでいてもいい。

ただし、「今の自分はダメだから変わる」
のではなく、「今の自分を理解したうえで、もっと良い方向へ進む」
という考え方を持ってほしいのです。

この二つは、似ているようで全く違います。

前者は、自分を否定することから始まります。
後者は、自分を受け入れることから始まります。


今のあなたは、突然できたわけではない


少しだけ、これまでの自分を振り返ってみてください。
今のあなたは、今日突然できたわけではありません。

これまで経験してきたこと。

・失敗したこと。
・頑張ったこと。
・諦めたこと。
・誰かに助けてもらったこと。
・誰かを助けたこと。
・嬉しかったこと。
・悔しかったこと。

そうした一つひとつが積み重なって、今のあなたになっています。

もちろん、「あの頃の自分は未熟だったな」
と思うこともあるでしょう。

「あんなことをしなければよかった」
と後悔することもあるかもしれません。

でも、その経験も含めて、今の自分です。

だから、

過去の自分を全部否定して、未来の自分を作る必要はありません。


「今の自分」を敵にしない


自分を変えようとするとき、意外とやってしまうのが、
今の自分を敵にすることです。

・怠けている自分が悪い。
・行動できない自分が悪い。
・意志が弱い自分が悪い。
・もっと頑張れ。

そうやって、自分に厳しい言葉をかけ続ける。
もちろん、時には自分を奮い立たせることも必要です。
でも、ずっと自分を叱り続けていたら、疲れてしまいます。

子どもが何かに悩んでいたら、

「お前はダメだ」とは言わないはずです。

「どうしたの?」
「何があったの?」
「一緒に考えてみようか。」

そんなふうに声をかけるのではないでしょうか。

だったら、自分自身にも同じように接してみてもいいのではないでしょうか。


「なぜできない?」ではなく「なぜできなかった?」


例えば、何かを続けられなかったとします。
「自分は意志が弱い。」そう考えることもできます。
でも、少し問いを変えてみましょう。

「なぜ、自分は続けられなかったんだろう?」

もしかしたら、仕事が忙しかったのかもしれません。
睡眠不足だったのかもしれません。
目標が大きすぎたのかもしれません。
本当は、それほどやりたいことではなかったのかもしれません。
あるいは、失敗することが怖かったのかもしれません。

こうやって考えると、

「自分はダメだ」という結論から、
「自分には何か理由があったのかもしれない」
という見方に変わります。

この違いは、とても大きいものです。


自分を理解すると、変え方も変わる


自分を否定しているときは、「もっと頑張ろう」と考えます。

でも、自分を理解しようとすると、
「どうすれば無理なく続けられるだろう?」
と考えるようになります。

例えば、

毎日1時間勉強できない。

「自分はダメだ。」

ではなく、

「今の生活で1時間は無理なのかもしれない。」

「じゃあ10分ならどうだろう?」

こうやって、小さな一歩に変わります。

これが、

「自分を変える」のではなく、「自分との付き合い方を変える」

ということなのだと思います。


比べるほど、「今の自分」が嫌になる


もう一つ、自分を否定してしまう大きな原因があります。
それは、比較です。

SNSを開けば、

・成功している人。
・楽しそうに働いている人。
・副業で収入を得ている人。
・夢を叶えた人。

そんな人たちの姿が、次々に目に入ってきます。

すると、

・自分は何もできていない。
・自分は遅れている。
・もっと頑張らなければ。

と思ってしまいます。

でも、忘れてはいけません。
あなたが見ているのは、相手の人生の「一部分」です。
その人にも、

・悩んでいる時間があります。
・失敗した時間があります。
・迷った時間があります。
・見せていない苦労があります。

それなのに、自分の現実と相手の「見えている部分」だけを比べてしまう。
これでは、自分が不利になるのは当然です。


比べるなら、昨日の自分と


誰かと比べる代わりに、昨日の自分を見てみませんか?

・昨日より5分多く勉強できた。
・昨日より少し早く寝た。
・昨日は言えなかったことを、今日は言えた。
・昨日は何もできなかったけれど、今日は一つだけ行動できた。

それで十分です。

人生は、毎日大きく変わる必要はありません。

小さな変化を積み重ねていくことも、立派な成長です。


今日、少しだけ考えてみてください

ここで、3つの質問をしてみましょう。

① 私は、なぜ自分を変えたいと思っているのだろう?

「もっと成功したい」だけではなく、その奥にある気持ちまで考えてみてください。


② 今の自分に「よく頑張っている」と言えることは何だろう?

小さなことで構いません。

仕事を続けている。

家族を支えている。

毎日ちゃんと起きている。

悩みながらも前を向こうとしている。

それも立派なことです。


③ 今の自分に、一つだけ優しくするとしたら何をする?

早く寝る。

少し休む。

好きなものを食べる。

誰かに相談する。

やらなくていいことを一つやめる。

何でも構いません。


「変わる」の前に、「認める」


自分を変えたいと思ったとき、「何を変えよう?」と考える前に、

「今の自分には、どんなところがあるだろう?」と考えてみてください。

良いところも。
弱いところも。
迷っているところも。
まだできていないところも。

全部含めて、「これが今の自分なんだな。」と、一度認めてみる。

そこからでいいのです。自分を認めることは、諦めることではありません。
「このままでいい」と何もしないことでもありません。

むしろ、
今の自分を正しく知るからこそ、次の一歩を選べる。

私はそう考えています。


未来の自分は、今の自分の敵ではない


「もっと成長した自分」

「もっと自信のある自分」

「もっと自由に生きている自分」

そんな未来の自分を想像するとき、
今の自分を置いていくような感覚になることがあります。
でも、本当は違います。
未来の自分は、今の自分の延長線上にいます。

今日の経験も。
今日の失敗も。
今日の小さな一歩も。

全部、未来につながっています。

だから、
今の自分を否定して未来へ行くのではなく、今の自分を連れて未来へ進めばいい。


最後に


「自分を変えたい」

そう思えることは、素晴らしいことです。
その気持ちは、大切にしてください。
ただ、その出発点だけは、一度確認してみてほしいのです。
「今の自分ではダメだから変わりたい。」なのか。
それとも、「今の自分を理解したうえで、もう少し前に進みたい。」なのか。

同じ「変わりたい」でも、出発点が違えば、進み方も変わります。

自分を責めなくていい。
過去の自分を否定しなくていい。
誰かと比べなくていい。
今の自分を知る。
今の自分を認める。

そして、その先へ進む。
それでいいのだと思います。

変わることは、今の自分を捨てることではない。
今の自分を理解して、その先へ進むことです。

焦らなくていい。
急がなくていい。

あなたには、あなたのペースがあります。
今日できる小さな一歩を、一つだけ選んでみてください。
その一歩が、いつか振り返ったとき、

「ここから変わり始めたんだ」

と思える日につながるかもしれません。

今日も、一歩先の未来へ。


VISION STRIDE

VISION STRIDEは、
「このままでいいのだろうか」
「自分らしく生きたい」
「何かを変えたい」

そんな思いを持つ人と一緒に、人生について考えていく場所です。
人生に、誰にでも当てはまる正解はありません。
だからこそ、自分で考え、自分で選び、自分だけの答えをつくっていく。
そのための「考えるきっかけ」を、これからも届けていきます。



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