続「そうだ 文フリ京都、行こう」
今年1月、僕は文学フリマ(文フリ)に初めて出店側として参加した。
京都で開催された「文学フリマ京都10」だ。
実は僕はアンチ文フリだが、それは文フリが「袋小路の未来」だからだ。
商業出版で通用するレベルの著者でも居心地のよさから文フリに過度に依存し抜け出せなくなる状況を、「袋小路の未来」と言わずしてなんと言う。
そんな僕が、文フリに出店したのには理由がある。
それを今から話そう。
*
僕は〈へんいち文庫〉という私的な出版レーベルを主宰している。
編集者である僕が編集・校正・組版などを担当し、出版のお手伝いをした本の総称で、現在までに14作を上梓した。
〈へんいち文庫〉が成立するのは、出版形態が進化したから。
初期費用がほぼ不要な電子出版など、次々と新しい出版の形が生み出され、個人の出版が一気に身近になったのだ。
それは出版界隈において、革命的なことだった。
しかし、同時に出版を軽く見る傾向を生むことにもなった。
出すことが目的のエセ出版物が世に氾濫し、知の体系であった書物は玉石混淆のインターネットと同レベルに成り下がった。
拍子抜けするくらい簡単に出版できるから、そうなるのは当然ともいえる。
でも——〈へんいち文庫〉の著者には出版を軽んじてほしくない。
簡単に出せた! 終了! はい次!なんて思ってほしくない。
葛藤のすえ出版に踏み切った想い、一人でも多くの読者に届け!と思って推敲に費やした苦労を忘れてほしくないのだ。
そこで文フリの出番。
文学フリマは、作り手が「自らが〈文学〉と信じるもの」を自らの手で作品を販売する、文学作品展示即売会です。小説・短歌・俳句・詩・評論・エッセイ・ZINEなど、さまざまなジャンルの文学が集まります。
町の書店に置いてもらえるわけではない個人の創作を、文フリなら好きなように並べ、言葉を交わしながら手渡しで販売できる。
僕は1月、〈へんいち文庫〉として文フリに出店し文庫の作品を販売した。
当日都合がつく文庫員(著者)には各自、自分の本を紹介するPOPの作成をお願いし、売場にともに立って販売してもらった。
結果は上々だった。
もちろん文フリに出たからといって、本が飛ぶように売れるわけではない。
出品してくれた文庫員の中には1冊も売れなかった人もいる。
でも結果上々としたのは、文庫員には文フリを契機に自分の本と真剣に向き合ってもらえたからだ。
それこそが文フリに出店する決断をした僕の願いだから。
標榜していたアンチはもちろん今も変わらず。
制作時の熱い思いを読者に届ける入口として文フリは有効だが、次に考えるべきはうまいタイミングでの脱出だ。
文フリには毎年出ると決めたわけではない。
いや、むしろ1回きりで終わることを想定していた。
でも、今年新しく〈へんいち文庫〉に加わる予定の著者から、間に合えば参加したいと要望をいただいた。
ならもちろん出店する。
🔷「文学フリマ京都11」出店
文学フリマ京都11(略称:文フリ京都11)
日程◈2027/1/17(日)12:00~17:00
会場◈京都市勧業館 みやこめっせ
👉[文フリ公式ページ]
🔶販売対象の書籍
当日、販売対象とするのは〈へんいち文庫〉から出した紙媒体書籍。

すでに〈へんいち文庫〉から出した紙媒体書籍はもちろんのこと、今後年内に〈へんいち文庫〉から出す紙媒体書籍も対象。
これまで〈へんいち文庫〉と関わりのなかった方も、過去に〈へんいち文庫〉から出したけど電子媒体書籍だけだった方も、今から紙媒体書籍を作れば十分間に合う。
本を出してみたいと思いつつ、なかなか最初の一歩を踏み出せなかった方、ぜひこの機に自分の世界を開く扉を叩いてほしい。
〈へんいち文庫〉が、自ら売ってみるところまで伴走させていただく。
🔶出品
文フリ京都11に自分の本を出品(販売)される方は、原則として当日は会場に立って販売をしていただく。
(ただし都合のつかない方は、僕が預かり責任を持って販売する)
販売なんて初めて…という方は事前の準備から当日の販売までサポート。
会場に支払うブース出店料は〈へんいち文庫〉が負担する。
出品される方は、固定の出品費を申し受けるが、売上は全額お渡し。
ただし、書籍の制作費用ならびに送付経費等は著者負担となる。
そんな機会があるなら…
出して終わりじゃないなら…
ちょっとでも心が動いた方、ぜひ下のフォームからお問合せを。
文フリには出品しないが、本は出してみたいという方も歓迎だ。
(入力内容は他の方には見えないのでご安心ください)
※ここにフォームが表示されていない方は[こちら]から
多くの問合せをお待ちしている。
(2026/6/19記)
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