中欧の旅 番外編〜ハンガリーからの手紙🇭🇺 〜
旅から帰って2週間が経った頃、ハンガリーから郵便が来た。
勿論ラブレターの筈はない。中身は見なくてもわかる。どうせスピード違反の罰金請求書だ。それも分厚い。
一体何がありましたか? と思うほどの枚数で、7枚くらい説明書が入っている。支払い期限や不服申し立ての場合など、法令に関する内容がびっちり。
他の国からの通知は、せいぜい2枚くらいなのに。違反の内容と罰金のみチェックする。
旅をするとおまけのように、度々届く。
以前にも書いたことがあるけれど、ヨーロッパは罰金天国だ。警察の取り締まりを見かけることは滅多にないけれど、至る所にカメラがあって、容赦なく駐車違反、スピード違反の罰金のお手紙が届く。
スーパーの駐車場にもカメラはあって、指定の場所以外に置くとすぐ罰金。
ナビが時々「次の交差点、速度制限カメラがあります」と警告してくれるものの、その地点だけを注意すればいいというわけではなく、あちらこちらにカメラはあり、否応なしにチェックされている。
次々と変わる制限速度の標識を確認しながら気をつけるしかない。
まあ、運転とはそういうものだけれど。
✨✨🇦🇹✨🚙✨🇦🇹✨✨
以前の罰金で、印象的だったのは、オーストリアの丘陵地に点々と家がある、のんびりした村を抜けた時のスピード違反で、8kmオーバー。
たった8km?! 力が抜けた。その村の制限速度の殆どが70〜80km、その速度で走らせておいて?


広大な畑が広がるのんびりした風景の村。日本だったらせいぜい40km制限くらいだろう。しかし、実際は細く曲がりくねった道を結構飛ばすことになる。
景色が良いので、のんびり走ってもらいたいものだけれど、70km出さないと後ろの車に煽られるのだ。
もしかしたら、途中のどこかに50km制限くらいの場所があって、そこでうっかりしたのかもしれない‥‥しかし、全体的にそんなスピードで走らせておいて、8kmオーバーって何?! という気分になる。

いや、田舎の道だからこそ、「さっさと走れ」と。
そして今回初めて気がついた。ドイツ国内での運転に関して、罰金請求はこれまで一度もない。
ドイツのアウトバーンの制限速度の最高は130kmである。
しかし。アウトバーンで[制限速度130]という標識を、斜め二本の線で消してあると、それは《制限なし》の意味だ。
*ドイツのアウトバーンのみ。近隣の国の制限速度の最高は120km
「あとは自己判断で、常識の範囲で安全に走ってね。自己責任だからね!!!!」
という意味である。
ということで、この標識が現れると皆一気に加速して、流れは160キロくらいになるし、200キロくらいで走る車もある。
フェラーリが200km出したい気持ちはわかる、追い越されると、『うん、そうね』としか思わない。
このようなフリーな速度が許されるアウトバーンの中にも、曲がりくねった場所や合流箇所、工事中の場所など、制限速度50キロや80キロのところも当然あるわけで、そこでは勿論気をつけている。
上限なしのフリーで走ることが認められている区間がある一方で、制限がある場所でのオーバーは細かく罰金を取られる、とよく聞いていた。
で、気をつけていたわけだけれど、標識が小まめに変わる中で、8kmオーバー程度はよくありそうだ。郊外なら15kmオーバーくらいは普通にあったと思う。しかしドイツの罰金処理局からの請求書は一度も来たことはない。
容認? それはないはずだけれども、他国と比べて、スピードに関しては規制が緩い気がする。
これは、Oの運転に関してのみの実感であるけれど、せっかちのOは、ドイツ国内でも他の国でもせっかちなのだから。
スピード違反には少し対応が緩くても(*あくまでもVの推測)、駐車場では厳しいドイツ。身障者用のスペースは必ず確保され、どんなに他が混みあおうと、一般の車は絶対に駐車は認められない。
ドイツに来たばかりの頃、湖の横の広い砂利の駐車場に停めた時に、後から通知が来た。身障者用のスペースに駐車したという罰金であった。
広かったし、空きも沢山ある中で、ほどほどに湖に近い位置を選んで停めただけだったのに。
Vはよく覚えているけれど、砂利だったので白線もなく、そもそも[身障者用]の表示がなかったのだ。
その駐車場に慣れた地元の人とか、関係者にしかわからないんじゃない?!
OやVにもわかるようにしといてちょうだい‥‥
Oは初めての罰金に凹んで、その後どこに行っても、駐車スペースに過敏になっていた。
✨✨🇭🇺✨🚙✨🇭🇺✨✨
さて、そんなわけで、先週ハンガリーの行政庁事務所からお手紙が来たのだった。
間違いなく罰金。何だろう、スピード違反かな?進入禁止かな?
ブダペスト初日の夜に、川のそばを走っていたところ、そのまま橋に進入する流れになり、脇道もなく、後戻りできなかった。
「ここバスやタクシー専用かな?! 通っていいのかわからない!!」
とOが騒いだということがあった。夜だったせいなのか、通行制限があったのか、走り切る間、橋には一般車が見当たらなかった。
ナビが勧めた道だから大丈夫、とVは主張したものの、Vだって本当のところはわからない。でもナビを信じる以外、何を信じろというのだ。
その翌日、川のそばを散歩しながら、Oが愛犬に、
「ほら、あれはパパが渡っちゃった橋だよ」
と話していたので、余程やっちゃった感があったのだろう。旅の後の通知は、[通行禁止区域の走行]に決まりだと話していた。

✨✨🇭🇺✨🚙✨🇭🇺✨✨
で、結局、ハンガリーからの罰金のお知らせは、[ブダペスト15区の信号で、19kmオーバー]
であった。



橋じゃなかった。
19kmオーバーは結構罰金が高いはず。
ほら、せっかちがやらかした。
請求書の額は50000フォリント=130.1€
24000円とちょっと。
罰金慣れしたOに伝えると、
「19kmオーバー程度でそれは高くない?!」
ドイツで運転をしていると、こんな感覚になる。
わかるけど、突っ込むのはそこ?
—了—
