2024年4月 ウィーン🇦🇹への旅 〜前編〜
このところ、旅行記ばかり書いている。何故かといえば春は連休が集中しているから。それだけ。
夫の会社は春が何かと忙しいので、仕事から解放され気分転換の春の小旅行を楽しみにしている。
これまでの数々の旅行の反省点を踏まえて、とにかくゆっくりできる時間の確保、犬に無理のない距離の移動を強調してきた。
「それじゃあどこにも行けないよ」という夫の言葉は聞こえないふり。
夫も私も一番好きな国イタリア🇮🇹には、いつでも行きたいし、なんなら暮らしたい。
距離があるので長い休みしか無理だ。暑さに耐えて夏行くか、寒い景色を眺めるか、どちらか。暑くても、やはり夏の光の中のヴェネツィアにいたい。
反省の上でも、イタリアへの距離の長さの問題に関しては例外としたい。ゆっくりめの移動と、途中の宿泊で、問題を有耶無耶にすることに。
お隣の国、オーストリアへの旅は近くて、その点の負担も軽い。歴史好き、シシィ(オーストリア皇妃愛称)好き、モーツァルト好き、王宮好きの私の趣味とも合致する、八方よしなのだ。
オーストリアの国境まではさほど遠くないが、そこから先、ウィーンまでは距離がある。おまけに連休の初日だ。アウトバーンが混むのは当然。
ナビの青で表示される道が、渋滞を示す黄色や赤の表示になると、途端に夫が呟き始める。
「渋滞だね。何かあったのかな?」
「事故か工事。四連休初日。この渋滞はおよそ10分で解消」
と即答する。運転中は特に夫のせっかち度が高まるから、私のナビの補足•解説•判断は必須だ。
夫は混んでいると見るや、車線の変更を頻繁にするのも常なので、
「ここで追越車線に変更しても、到着の差はほぼない」
私はナビのナビとして、冷静に告げる。
せっかちは先に進まないと負けだと思っているので、パーキングエリアにもなかなか入りたがらない。
「犬のトイレ!」私のこの一言で、やっと休憩にはなるものの、『運転手本人に休憩が必要』と私が言っている意味が伝わらないのも常である。
オーストリアはドイツに比べてパーキングエリアの数が多いので、大変ありがたい(一つやり過ごすと、次は何キロ先になるかわからないのがドイツ)。
ナビはパーキングエリアへの誘導はするが、エリア内の細かい誘導はしてくれない(当然だ)。ここでは私がせっかちの人の為のナビ本体となる。
「乗用車とトラックPは直進。給油は右大回り。トイレ、レストランはその回った先。」
『表示があるのに』と毎度思うが、オーストリアのパーキングエリア内は侵入路が間違いやすく、実際夫は過去何回も間違った。
給油しようとして入り、スタンドに向かうと思われた道が、そのまま本線に出てしまうとか。スタンドが横に見えているだけに、残酷な結果だ。
レストランの建物を見ながら進んで行ったのに、道が一本違っていたとか。逆走するわけにいかないから、やり直し不可の所もある。
日本のサービスエリアのようなシンプルな経路を何故考案しないのかといつも思う。
ただ、ほんのちょっと落ち着いて考えれば間違えないはずなのだ。私が見てわかるのだから。
夫は休憩が不服なので、表示を見るのも焦りがち。文句を言っても直らないのがよくよくわかったので、敷地内は私がナビをするようになった。
ここで大問題なのは、せっかちは私の正しい案内を信用せずに、間違った判断で、間違った道を進む。
後で必ず謝りはするが、実に学ばない人なのだ‥‥
ちなみに、やけに先を急いでいるので、この日の後の予定を気にしているのかと思いきや、この日はホテルにチェックインした後は、街をブラブラしながら夕飯を食べに日本食レストランに行くだけ! おまけにそこの予約はこれから!
何故急ぐ(~_~;) ? 家族だけの旅行なのに! と言いたい私。
旅の過ごし方、観光の考え方はそれぞれ違い、永遠の課題だ。
ウィーンのホテルに到着。今回は、歩くことに疲れている私に配慮したようで、駐車場完備、おまけにU-Bahnの駅の目の前のホテルで、シェーンブルンまでも乗ればすぐ近くだ。
宮殿がすぐそこに見えているのに、広すぎてなかなか辿りつかないシェーンブルン(T ^ T)、ご存じの方からすれば、駅からのあの程度の距離に文句を言うなと言われそうだけれど、辿り着いても中も広い。年々キツくなってきている。
昔は、宮殿の上の階を住まいとしている人たちに憧れたものだ。住所が宮殿! そして毎日窓辺に立てばあの庭園が眺められる。
王族にはなれない以上、ウィーンの市民(公務員)となり、あそこに住む権利を得たかった、と。実は一昨年くらいまでは思っていた。
しかし昨年、宮殿の見学&コンサートに行く為に、冬の強い風でとてもとても寒い思いをして以来、王族でもない限り、宮殿などには住むものではない、と憧れの気持ちすら失せた。
スーパーもドラッグストアも遠い、それだけでも暮らすには大変すぎる。
『現実』は夢も一瞬で奪い去る。

さて、夕方は食事の為にKarlsplatz駅へ。翌日は楽友協会の黄金ホールでのコンサートがある。この駅からすぐ近くなので、食事の前に眺めに行く。

この日の楽友協会のコンサートは、私が行く翌日と同じ演目だ。続々と人が建物の中に入っていく。連休中ということもあり、観光客が多い印象であるし、演目そのものも観光客向けのものだ。時間も2時間くらいと短い。
歴史ある美しい黄金ホールでのコンサートは観光名所の一つということだ。
コンサートを楽しみにワクワクしている人のざわめきを後にして、駅のすぐそばの日本食レストランへ。
▪️日本食レストラン『日本橋』
ドイツ国内でも、他の国でも、日本食レストランのネーミングは『外国人が知っている日本の言葉』系の名前が多い。
“Sakura”とか“Fuji”とか。
“Zen”とか“Nagomi”とか。
こうした名前の店は、スタッフが日本人ではないことも多い。
Udonはよくメニューにあるけれども、日本の『うどん』とはやはり少し違う味だったりする。でも食べる。
ベルギー🇧🇪ブリュッセルのお店は、スタッフ全員日本人の珍しいお店で、主人も奥さんも気っ風のいい親切な方々。どれを食べても美味しく、多くの日本人、また地元のドイツ人で大賑わいだった。まさしく日本の味✨✨
[予約必要]のところ、いきなり行った我々だったのだが、配慮して入れていただき、
「次は予約入れてね。そうすればもっとお刺身のいいところを用意できるから」とありがたい言葉をかけられたのだった。
“Yamayu Santatsu”
とてもとても美味しいお店だった。
命名者がイメージされた漢字はわからないけれど、粋な居酒屋風?
アウグスブルクの鉄板焼きの店もとても美味しい店で、店主の方が日本人。またスタッフも日本人が多く、陽気に鉄板で焼いてくれるスタッフはドイツ人のようだった。入口に日本的な大きなコート掛けのコーナーがあり珍しい。お絞りまで出てきて感動だった。
レストラン『万葉』“Manyo”
命名的には『外国人が知っている日本の言葉』系に入る気もするが(笑)、まさに日本の味の煮物の突き出しが出されて感動する。
人のお名前系は“Matsumi”とか“Yukie”とか、昭和の雰囲気の名前が多い。儚げで、尽くす妻っぽい。
また、“Kagaya”とか“Naniwaya”とか見ると、うんうん 正統派!と思う私。こうしたホテルとかチェーン店風の小慣れた名前の店は日本人スタッフがいる率高し。
さて、和風レストラン『日本橋』だ。



旅行中の日本人の疲れた胃を癒す為に、またこの街に暮らす日本人の会合用に、重宝がられる店として人気店だと一目でわかる。
左のテーブル席と廊下を挟んで右奥には畳の席もある。
各テーブルの間隔が広く落ち着いた印象があり、和の食器や置物が置かれている。
またスタッフはいずれも日本人で、きめ細かい日本的なサービスをしてくれて、テーブルには箸置きまである。嬉しい☺️
で、何を食べるかといえば、シンプルに一番食べたいもの、以下の通りである。
糖質多め、日本ではお馴染みのものばかり。
夫はいも焼酎を頼み、ガツガツとカツ丼を食べる。私はほうじ茶を選ぶ。




日本に住む人にとっては、『これがどうした?』『今日のランチはこれだった』というメニューだと思うけれど、ちゃんと日本の味がする日本食、というものになかなか出会えない身にとって、ありがたい食事なので、敢えて写真を載せてみた。お値段は日本の3倍。
家で毎日和食を作っていても、外で食べたい日本食ってやっぱりこうなる。
カツ丼に使う肉も、スーパーのシュニッツェル用の肉で作っても、こうはならない日常なのであるから。
【あとがきと予告】
1日目のこの記事は移動日である為に、ウィーンの香りはほぼしませんね(^◇^;)
次回中編は2日目、ウィーンで一番大きい蚤の市、シュテファン大聖堂⛪️等
2日目の夜の黄金ホールでのコンサートは別記事で公開中です。
その後、後編の3日目はシェーンブルン宮殿広場のイースターマーケットから、モーツァルトやベートーヴェンも訪れた歴史あるレストランへ。このレストランがまた素敵で💓お楽しみに♪
