第2章:未決時の差し入れ・面会・弁護士を呼ぶには?
1. 差し入れについて(家族・関係者向け)
未決の初期生活は、もっとも不安定になりやすい時期です。
そのため、差し入れは生活の安定と精神的安心を支える大きな支援になります。そして差し入れは外の世界と当事者を繋ぐ大切な接点になります。
これだけで当事者は少しだけ心が楽になる時があります。
もちろんむかついている人(ご家族)からしてみれば知らないよ、って思うと思いますが・・・。
基本的な差し入れについては下記をご覧ください、詳細は後日もう少し深掘りして書こうと思っています。
■ 差し入れ可能な主な品目
(施設ごとに細かい違いがありますが、東京拘置所をもとに書きます)
現金(生活物品の購入・支払いに使用)
拘置所内では食料や日用品、郵券(切手や書籍、洋服などを郵送するため)の購入が大体週1度できます。*祝日やGW,年末年始などは曜日が変わるので気を付けて!弁護士への連絡も手紙が主になるので切手(速達用も併せて)は結構必要です。
下着・一部の衣類(指定範囲内)
衣類を持っていない人のために肌着、靴下、半袖、長袖の居室着上下、冬は防寒着やベストなども貸与してくれますし洗濯も週3回(色柄)1回(白色)実施されるので困る事はありません。ただやはり着回されているので下着などは外部から差し入れをしてもらう人が多いイメージです。あと気を付けたいのが所内で洗濯出来るのはT-シャツや貸与している半袖の肌着とパンツのみなので、長袖やセーターは宅下げをして面会時に持って帰る、または郵券購入時にゆうパックの箱を買い郵送宅下げという形で送ることになるので、自分はおすすめしません、面会に来てるのに汚い下着を面会後、窓口で並んで受け取って電車で持って帰り、洗ってまた届ける、送る?いやめんどくさいですよね。考えてください、ちなみに僕は全て借り物(官物)で生活していました。
歯ブラシ・石鹸などの生活必需品
歯ブラシや石鹸は拘置所の面会所入口にある売店で購入し差し入れる事が出来ます。歯ブラシは月1本、石鹸は中では購入出来ない「ホワイト」というなかなか良い匂いの石鹸が購入できます。
書籍・雑誌(内容審査あり)
収容者の書籍購入は週1回3冊まで可能です。書籍のタイトルと出版社がわかれば基本的には何でも手に入ります。(ジャンプやマガジンなどメジャーな書籍は出版社の記載さえいりません)また差し入れは一人3冊まで可能です。もちろん内容審査、検閲があるので届くまで数日かかります。郵送だともっと時間がかかるので、面会時に窓口で差し入れるか売店で購入して差し入れしてあげてください。雑誌は差し入れすると宅下げは出来ません、基本読み終わったら廃棄になります。文庫本などは読み終わった後宅下げ可能です。
初期段階では「現金1万円程度」の差し入れが特に有効とされています。
■ 差し入れ時の注意点
受付時間が決まっています
禁止物品は受領不可(施設判断)
本人に届くまで時間がかかる場合あり
差し入れは単なる物資ではなく、
“外の世界とつながっている”という安心材料でもあります。
2. 面会について
面会は、家族・関係者が 状況把握と精神的支え を両立させるための重要な機会です。
■ 面会の基本ルール
原則 1日1回
時間は 15〜20分程度
ガラス越しでの会話
職員が立ち会い、録音・監視される
■ 面会で望ましい対応
本人が安心できる簡潔な報告
今後の予定を必要な範囲で共有
不安を過度に伝えすぎない、収容者に怒りをぶつける事は避けてください
■ 話題に注意が必要な内容
録音・監視があるため、以下は避けるべきです。
事件内容の深い話
捜査・証拠に関する推測
他者への強い批判・感情的な発言
今自分が何階の何棟にいるか、内部の詳細事項(手紙にも書いたらダメ)
“必要情報”と“安心感”のバランスを取るのがポイントです。
3. 弁護士接見について
未決収容者は、
弁護士と制限なく接見できる権利(刑事訴訟法39条) を持っています。
警察署では弁護士へ電話をお願い出来ましたが、拘置所は無理です。
曜日によってはFAXを送れるので朝の「願い事」で職員に申し出る、または手紙を書いて弁護士と連絡を取る。
■ 家族・支援者の役割
弁護士への連絡・調整
必要書類の準備
手続きの進捗確認
費用管理
特に初期は、弁護士の動きが遅れる=手続きに直接影響するため、
遠慮せず進捗確認を行うことが大切です。
■ 本人への精神的効果
弁護士接見は、
事実確認
今後の方針決定
法的な見通しの獲得
につながり、精神的安定に大きく寄与します。
4. まとめ
未決期間は、本人が最も不安定になりやすい時期です。
家族・関係者は、以下3つを押さえることで、
「生活・心理・手続き」すべてを支えることができます。
差し入れをしてあげる(食料、日用品、郵券、書籍、売店で購入可能)
安定した面会と必要情報の共有(次はいつ来るなど)
弁護士との連携をしっかり取る(収容者は弁護士との連絡が取りにくいので、出来れば外にいる家族が弁護士と密に連絡を取り状況を把握しておく)弁護士、特に国選弁護士は細かい連絡を嫌がる方が多いですが、そこは気にせずバンバン連絡して仕事させてください。
これらは、本人にとって
「自分を支えてくれる人が確かにいる」
という何より大きな安心材料になります。
