第1章:拘置所に収容される人へ(当事者目線)
本人もそして家族も不安しかない状態、でも大丈夫、まずは落ち着いて。
1. 収容者の心構え
・最初の数日で必ず戸惑うポイント
東京拘置所に未決で収容、判決を受けて収容される瞬間、ほとんどの人が同じ気持ちになる。
「これからどうなるんだろう」「どれくらいここにいるんだろう」「家族は大丈夫か」「何もわからない」「一人ぼっち」「彼女、奥さん、家族、子供に会いたい、でも会えない、触れられない」・・・
とにかく頭の中が不安だらけで埋め尽くされて、呼吸が浅くなる。誰だってそうだし、それは“弱さ”じゃなくごく普通の反応だ。
さらに警察署と違って拘置所の職員はとにかく口調が厳しく荒い、しかし相手も仕事をしているだけであり、決してあなただから、犯罪者だからという偏見からではない事も理解してほしい。大丈夫、普通にしていれば職員も普通に接してくれる、彼らも僕たちも同じ人間なのだから。
収容されると、まず誰もが 「ルールの多さ」 に圧倒される。
普段当たり前にできていたことが、一気に全部制限される。
時間の感覚がなくなる
何をしていいのかわからない
他の収容者との距離感がつかめない
職員の言葉が冷たく感じる
とにかく“自分の意思で選べるもの”が消える
ここで多くの人が混乱する。
でも、最初の数日で知っておくべきことは一つ。
👉「混乱して当たり前。だからこそ、無理に順応しようとしなくていい」
中には“最初から平気そうに見える人”もいる。
でも、それは“表に出さないだけ”。
どんな人でも、心の中では同じように揺れている。
だから焦らないでいい。
まずは 状況を受け止めることより「今日をやり過ごすこと」 を目標にする。それだけで十分だ。
・精神的に崩れないための基礎
未決は「先が見えない」。
これが精神的に最もキツい部分だ。
ただし、崩れないための“基本の型”がある。
① 一人で考え込まない(思考のループを止める)
中にいると、どうしても同じ考えが頭の中をぐるぐるする。
「なんでこんなことになったんだ」
「外はどうなっているんだろう」
「家族は…」
このループにハマると眠れなくなるし、心がどんどん削れていく。
👉 最初の数日は“考えない努力”が必要。
目の前の作業やルーティンに意識を向ける方が心が保ちやすい。
② 体を動かせるタイミングは必ず動く
収容者はとにかく運動が制限される。
でも、体を動かさないとメンタルは確実に落ちる。
できる範囲でいい。
ストレッチ
軽い屈伸
深呼吸
これだけでも心の安定が全く違う。
③ “外の情報”は焦らず待つ
弁護士、家族、差し入れ——
未決の序盤はとにかく「待つ時間」が多い。
でも焦っても何も変わらない。
呼ばれるときは必ず呼ばれる。
だから、自分でコントロールできない部分は 手放す のが一番楽になる。
④ 罪悪感・後悔・不安が押し寄せても、それは正常
ここがとても大事。
自分を責めてしまうのはほぼ全員同じ。
でもこれは “異常” ではなく、むしろ正常な反応。
その感情を否定せず、淡々と受け流すことが心を守るコツ。
⑤ 「絶対に終わりは来る」ことを忘れない
初日は地獄のように感じる。
でも、必ず慣れる。
そして必ず終わる。
どんなに重くても、日々は進むし、自分の精神も環境に順応していく。
その変化は確実に起こる。
■ まとめ:未決の数日は“生き抜く期間”
序盤は、人生の中でもっとも孤独で、もっとも時間の流れが遅く感じる期間かもしれない。
でもこれは 「気合で乗り切る場所」ではなく、「ペースを守って生き抜く場所」。
この章で書いたポイントを理解しておくだけで、心の崩れ方は全く違う。
どれも難しいことはない。
ただ知っておくことで、心が守れる。
家族目線で一言・・
上記はあくまでも当事者目線。
家族からしてみたら、怒り心頭、突然いなくなり、しかも犯罪しやがって、となる気持ちはよーくわかる。自分の家族もそうでした。もちろんですよね。無責任にもほどがある。
でも当事者を詰めるのはもう少し待ってあげてください、難しいかもしれないけれどまずは詰めるのではなく拘置所に収容されどうして良いかわからない当事者が落ち着くまで待ってあげてください。
むかつくのはわかります、でも当人も反省しているはずですし様々な事が不安に感じると思うので出来れば面会や手紙などで落ち着かせてあげてください。
