文系出身の私がカナダの公立カレッジでコンピューターサイエンスを専攻した話
「人生を変えたい」
ありきたりな言葉かもしれませんが、私がカナダ留学を決意した理由はまさにこれでした。
現在ではカナダでのカレッジ生活を振り返って記事を書いていますが、当時の私は英語もできず、プログラミング経験もゼロ。さらに言えば、パソコンや機械そのものが得意ではない人でした。
そんな私がなぜコンピューターサイエンス(CS)を専攻することになったのか。そして、その先でどのような現実が待っていたのか。
今回は入学前の話を中心に書いていきたいと思います。
なぜカナダへ行ったのか
留学前の私は日本で営業職として働いていました。
仕事で英語を使う機会はほとんどなく、海外との接点もありませんでした。パソコンを使う機会はあったものの、決して得意とは言えず、どちらかと言えば苦手意識を持っていました。
そんな私が留学を考え始めたのはコロナ禍がきっかけです。
世界中が大きく変化する中で、自分自身の将来について考える時間が増えました。
このまま日本で同じ生活を続けるのか。
それとも新しい環境に飛び込むのか。
悩んだ結果、私は後者を選びました。
どうせ挑戦するなら、自分が苦手だと思っているものをまとめて克服してみよう。
英語も学ぶ。
パソコンも学ぶ。
新しい環境にも飛び込む。
そんな考えで留学を決意しました。
また当時は、現在よりも「カナダは永住権(PR)が取得しやすい国」という情報をよく目にしていました。
将来的に海外で生活する可能性も考えていたため、留学先としてカナダを選びました。
なぜコンピューターサイエンスを選んだのか
カナダ留学を考え始めた頃、私は将来的にPRを取得したいと考えていました。そのためには、ただ英語を学ぶだけでは不十分だという話をよく耳にしました。
実際、語学学校のスタッフからも、
「何か専門的なスキルを身につけた方がいい」
「英語だけだと仕事の選択肢が限られる」
というアドバイスを受けていました。
当時の私は営業職の経験しかなく、特別な専門スキルを持っていたわけではありませんでした。
では何を学ぶべきか。
いろいろ調べる中で興味を持ったのがコンピューターサイエンスでした。
正直に言うと、「昔からパソコンが好きだったから」という理由ではありません。
むしろ逆です。
パソコンは得意ではありませんでしたし、どちらかというと苦手意識の方が強かったと思います。
それでも、
「これからの時代に需要がありそう」
「専門スキルとして強そう」
「せっかくなら苦手なことに挑戦してみたい」
そんな気持ちからCSを選びました。
今思えば、かなり無謀な挑戦だったかもしれません。
当時の英語力
今だから言えますが、当時の英語力はかなり低かったと思います。
英検やIELTSなどの試験を受けた経験もなく、自分の英語レベルを正確に把握していたわけではありません。
感覚としては中学から高校レベル程度です。
簡単な英文を読むことはできても、英語で会話をするとなるとかなり苦戦していました。
私が留学準備を始めた時期はコロナ禍だったため、まずは現地の語学学校へオンラインで入学しました。
クラス分けテストの結果は下から二番目あたり。
正直、「本当にカレッジへ進学できるのだろうか」と思うレベルでした。
そこから語学学校で勉強を続け、公立カレッジへの入学条件を満たすまでに一年以上かかりました。
おそらく1年2か月ほど通ったと思います。
周囲には数か月で条件をクリアしていく人もいたため、自分の英語力の低さに焦りを感じることもありました。
それでも少しずつ前進し、最終的には2022年9月スタートのコンピューターサイエンスプログラムへ進学することになります。
当時のプログラミング経験
そして英語以上に問題だったのがプログラミングです。
経験は完全にゼロでした。
「プログラミング言語って何?」
「エディターって何?」
「HTMLとJavaの違いって何?」
そんなレベルです。
今でこそ、理解できますが、当時は専門用語を聞いても全く意味が分かりませんでした。
そもそもパソコン自体が好きではありません。
タイピングも速いわけではなく、機械に詳しい友人がいると頼ってしまうタイプでした。
そんな人間がコンピューターサイエンスに進学しようとしていたのです。
今振り返ると、よく挑戦しようと思ったなと自分でも驚きます。
入学前に抱いていた期待
2022年8月、お盆明け頃に私はカナダへ渡航しました。
当時の心境を一言で表すなら、
「不安半分、やる気半分」です。
初めての海外生活。
初めての長期留学。
そして人生を変えるための挑戦。
不安がなかったと言えば嘘になります。
しかし、それ以上に期待の方が大きかったのを覚えています。
一方で、現実はそう甘くありませんでした。
9月からカレッジが始まるにもかかわらず、到着後は住む場所を探さなければなりませんでした。
当時はコロナ禍が明けたばかりで、カレッジのホームステイ手配も十分に再開しておらず、自力で部屋探しを行う必要がありました。
留学エージェントにも相談しましたが、家探しサイトを紹介される程度で、最終的には自分で探すことになります。
そのため、プログラミングの事前学習をする余裕はほとんどありませんでした。
とはいえ当時の私は楽観的でした。
「カレッジなんだから入ってから勉強すれば大丈夫でしょ。」
「みんな未経験からスタートするんじゃないの?」
「プログラミング経験者ばかりなわけがない。」
そんな風に考えていました。
新しい人生が始まる。
そんな期待に胸を膨らませながら、9月の授業開始を待っていました。
その後、自分が想像していた何倍も厳しい現実が待っているとは、この時はまだ知る由もありませんでした、、、。
次回は、実際に入学してから直面した授業、ラボ、課題の現実について書いていきたいと思います。
