デジタル機器も"演奏"する現代の打楽器奏者(参考動画あり)
前回↓↓↓は20世紀以降のオーケストラの打楽器編成は??というお話でした。
では、現代の打楽器奏者は…一言では説明できませんので、以下をどうぞ。
特殊効果の責任者
オーケストラに使われる打楽器のバリエーションが増えてきてからは、弦楽器でも管楽器でもなければ、打楽器奏者の担当(ピアノ等の鍵盤楽器は除く)、ということになりました。
ホイッスルやオルゴール、目覚まし時計、箒…打楽器でも打楽器でもないものまで扱います。
そして、そんな楽器じゃない楽器でも、打楽器奏者はちゃんと練習してますよ!!
タイミング、音量、音色、身振り等の視覚効果とか、余計な雑音を出さない扱い方とか、音楽として成立させるために、音作りのセンスが問われます。
その他、楽器の持ち替えの段どりや、長い休みの後に出番がある場合はいつ立ち上がるのか、移動が必要な場合はいつどこを通っていくのか、なるべく足音がしないように歩くには、など、色々シミュレーションしています。
現代の打楽器奏者の姿をお見せしましょう
現代では、電子音響と生楽器を組み合わせるなど、オーケストラの打楽器セクションは多様で自由なものになっています。
打楽器奏者がデジタル機器を操作する、現代のオーケストラ曲をご紹介します。
例えば、アメリカの作曲家メイソン・ベイツは、オーケストラにラップトップやiPadなどのデジタル機器を積極的に組み込む作曲家です。
どの曲も非常にカッコイイです。
メイソン・ベイツ:『マザーシップ』(2011)
Mason Bates: mothership
メイソン・ベイツの曲には「エレクトロニカ」(ラップトップ)というパートがあり、電子機器を操作する役目です。
単にキーを押すだけでなく、指揮に従ってオーケストラの他の楽器とタイミングを合わせ、ときにはエフェクト(音の加工)をリアルタイムでかけながら演奏します。
これは従来のシンバルや大太鼓を叩くのとまったく同じ、高度なリズム感とアンサンブル能力が必要なお仕事です。
ちなみにこちらの動画で演奏されているのは作曲者本人ですね。
演奏している姿はもはや楽器にしか見えません。
メイソン・ベイツ:『リキッド・インターフェース』(2007)
Mason Bates: Liquid Interface
この曲で打楽器奏者は、本物の水の音(氷河が崩れる音や激しい雨の音)や、デジタルで生成された重低音のビートを、iPadやパソコンのサンプラーを用いて再生します。
Youtubeで「Mason Bates Liquid Interface」と検索すると、University of Michigan Philharmonia Orchestraの演奏が出てきます。
リンクは省略します、念のため。でもぜひ見て!!
バイオリンの後ろにノートパソコンとタブレット(なのかな?)を演奏しているお姉さんがいます。カッコイイ!!
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