アタックを捨てる勇気が生んだ、贅沢なドライビング時間。
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サーキットで“タイムを計らない”という練習法
タイムを追わないことでしか見えない景色がある
今回は、サーキットでタイムを計らないという、少し逆張りに見える練習方法について話したいと思う。
サーキットは「速さ」で語られる場所だ。
誰よりも前に出る。ライバルを抜く。過去の自分を更新する。
高西も普段はその世界で生きていて、コンマ1秒の上下で一喜一憂している。
だが、常にタイムに囚われていると、副作用もある。
熱くなりすぎて操作が雑になったり、ブレーキングやステアの悪い癖が固まったり、視野が極端に狭くなる。
無意識に“記録に追われる走り方”しかできなくなる。
そこで先日、思い切ってタイム計測そのものを封印した走行をした。
結果、想像以上に大きな発見ばかりだった。
■タイムを“狙わない”じゃダメ。タイムを“測らない”が正解
ここが今回の本質だ。
「今日はタイム狙わずに走りま〜す」
これは誰でも言えるし、実際そう言って走る人は多い。
だが、計測機器がオンになっている時点で、人間の脳は絶対にタイムを気にしてしまう。
・良いタイム → 欲が出てアタックしたくなる
・悪いタイム → 焦りが生まれる
つまり“タイムが視界に入る”だけで、走りは乱れる。
だからこそ高西は今回、完全に計測オフにした。
計測ラインを通過しても一切表示されない。
タイムという“呪縛”が消えると、一気に視野が広がる。
操作が丁寧になる。余裕が生まれいろんな走りを試せる。
久しぶりに「走ることそのもの」に集中できた。
■課題に集中すると、走りの質が一段階上がる
タイムを捨てたぶん、今回は“走りの質”だけに集中した。
実際に取り組んだ課題はこんな感じだ。
●目線を“目の前”ではなく“先のコーナー”へ送る
目の前ばかり見ているとコースが狭く見えて、恐怖心が生まれ操作が遅れる。
だが遠くを見ると、コースが広く感じられ、車が自然と安定して挙動がつかみやすくなる。
●ステアリング操作に力を入れない
力で曲げようとすると操作が遅れる。
軽く、滑らかに。
手の力を抜くことで挙動が驚くほど掴みやすくなる。
●ストレートエンドやポイントのコーナーの車速を把握する
タイムではなく“スピード感覚”で走る練習。
余裕を生む練習と、これができると、ブレーキングタイミングや制動力のコントロール性につながる。
●クリップについた瞬間にドアミラーを見る余裕を持つ
余裕がなければ絶対できない動作。
だがこれができると、他車との位置感や自分のラインや姿勢が冷静に確認できる。
タイムが視界から消えるだけで、これほど多くの課題に取り組める。
高西自身も「こんなに落ち着いて走れるのか」と驚くレベルだった。
■“タイムなしサーキット”は初心者・非スポーツカーにも価値がある
サーキットと聞くと多くの人は
・車種が大したことないから
・運転が上手くないから
・ひとりは怖いから
こうした理由で遠慮する。
だが高西は逆に、そういう人こそタイムを測らない走行をやるべきだと思っている。
タイムが存在しないので周りの目を気にする必要がない。
プレッシャーは一気にゼロになる。
「速さ」ではなく「技術」に集中できる。
むしろサーキット経験の浅い人ほど、この練習の恩恵を最大限に受けられる。
■まとめ
速さを求めるほど、タイムがストレスになり、速さが伸びるほど、タイムに縛られて視野が狭くなる。
そんなときこそ一度、
“タイムを測らない”という贅沢な一日を作ってみてほしい。
走りの丁寧さ、余裕、視野の広さが劇的に変わる。
これは初心者でもベテランでも同じだ。
そして、もしひとりで行くのが不安なら高西にDMをくれれば良い。
予定が合えば一緒に走ろう。
タイムを忘れたとき、技術が一段階伸びる。
その不思議さを、ぜひ味わってほしい。
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