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オンライン展覧会をしますー4つのりんごと4つの私

微熱と絵をたのしむ、ささやかな時間へようこそ。

3回目のオンライン展覧会を始めたいと思います。


まずは、ありがとうございます


絵を描く私にとって、誰かが絵を見てくれるということはとても大きな意味を持ちます。


ここでは絵の販売もしますが、単なる販売の場ではなく、私の表現だけの場でもなく、皆さんが自由に感じてもらえる場になればいいと思っています。

絵に人生かけて描いてます。ちらっと覗いていくだけで構いません。
お時間を少しでもいただければうれしいです。


どこにでもあるようなものを描く


りんごを、描きました。4枚だけ描きました。

毎日、同じりんごをテーブルに置いて。少しだけ角度や向きをかえながら、それでも同じりんごを4枚描いてみたのです。


ただのりんご。どこにでもあるような、赤くて丸い果物です。
特別なものではありません。けれどじっと見ていると、りんごの表面に映り込む光や、かすかな色のにじみが、ふしぎと心に残りました。
なんでもないものを描くことは、私にとってはきっと自分自身と向き合う時間でもあるのだと思います。


今回のオンライン展覧会では、そのりんごをモチーフにした絵を展示しています。
青いりんご、緑のりんご、赤いりんご、そして紫のりんご。
同じりんごなのにさまざまな模様や色が見えるのは不思議で仕方ありません。ぜひ、あなたも覗き込んで、様々な色あいを見つけてください。


個展『つまらないモノ』vol.3

作家:微熱


『パレット』
約39.0×26.0㎝/ソフトパステル、水彩紙(粗目)
価格:6000円(税込)Sold out 

青、黄緑、ピンク、黄色、オレンジ、赤と様々な色がパレットの上に絞り出された絵の具のように並ぶりんごになりました。
向きはさかさまです。なので、りんごらしいヘタの部分が見えない分、果実は果実でもなんの果実だろう、とみる人を考えさせる要素があり面白いな、と思っています。


りんごの影の部分にくらいピンク色が見えたというのは大きな収穫でした。この色がないと、このりんごは完成しなかっただろうなと思います。


『朝』
約39.0×26.0㎝/ソフトパステル、水彩紙(粗目)
価格:6000円(税込)

影の部分にうっすらと鮮やかなパープルがはいるりんごを始めて見ました。その鮮やかさの中にもりんごのもつ緩やかな曲線が現れていて、私の中で大好きな一枚になりました。

朝の光を浴びた黄色い肌、そこから徐々に雰囲気を変えて、丸みのピークが見え光をはじいています。そして現れる闇の中にも個性を発揮するこの果実は、描いていて本当に飽きないと実感させられた一枚です。

『光』
約39.0×26.0㎝/ソフトパステル、水彩紙(粗目)
価格:6000円(税込)

このりんごはたまたま、ある面の半分から下が黄色く光っていました。それを光とは反対方向の影部分に置いて描いてみたらどういう作品になるんだろう。そう思って意図的に置いた配置です。

結果、影のなかにもその黄色い光は見えました。不思議です。影の中に光が写り込んでいるのですから。

『木』
約39.0×26.0㎝/ソフトパステル、水彩紙(粗目)
価格:6000円(税込)Sold out

赤色に見えますが、実は茶色を多用して描いています。赤を使ったのはほんの一部分だけなのです。

りんごはそれほど、樹木からの色を取り込んでいるんだなあと実感しました。ここに単体で置かれてありますが、私たちが親から血を引いているように、もともとつながっていた母体部分の色を受け継いで、いまでもこうして持ちつづけていることが神秘的でした。



同じりんごなのに、まるで違う果物のように見えるかもしれません。
描いたのは、どれも同じ時間帯。光の加減も、天気も、できるだけ同じ条件に揃えましたから、大きく変わることはなかったはずです。
なのに、こんなにも色合いや影が異なっているのは、なぜだろうと自分でも不思議でした。


この2か月、りんごやレモンを描き続けて思ったこと。
これは私の内面が、果物に写り込んでいるということ。

私たちは、同じ景色を見ていても、同じ対象を見ていても、それが同じであることはないんだな、と思い知らされます。違う人間なら、なおさら。

だって、私一人だとしてもこれだけ違うりんごがあらわれるのです。人や生き方、生まれ育ちが異なれば、もちろん違うものが見えるに決まっています。


自分ひとりでも、その時の気分や、胸の奥にある感情によって、見え方が変わる世界。
嬉しいとき、悲しいとき、静かなとき、ざわざわしているとき。
何も変わらないはずの外の世界が、実は内側の自分によって、少しずつ違って見えてくる。

私が描いたりんごも、きっとそうだったんだと思います。
外にあるりんごを描いていたつもりが、気づけば内側にある私の感情を塗っていた。


色の選び方、影のつけ方、粉の勢い。
何気ないそれらが、知らず知らずのうちに、心の在りようを映していたんだと思います。

この4枚のりんごは、ひとつの果物を通して、それぞれちがう私が現れた記録でもあります。
そして、それはもしかすると、誰にでもある心のゆらぎや、日々の小さな違和感や、光のような希望を映しているかもしれません。


今回のオンライン個展は、以上です。
なにか好きな絵はみつかりましたか。


ここにある絵はすべて一点ものです。コピー品やグッズ販売はありません。絵を見て「この子、好きかも」と思ったら、ぜひ迎えてください。
私にとっても、ものすごく励みになります。


販売について


購入方法
・表示価格+送料(住所と配送方法により変動します)
・購入方法:こちらにDMをください
・支払い方法:銀行振込または3月のイベントにて直接お支払い
・配送方法:ゆうパック、書き留めを利用していますが、その他のオプションも受け付けますのでご相談ください。

その他
・発送は4月上旬です。
・絵の正しい管理方法など知りたいことがあればいつでも気軽にご質問ください。



海外在住の方へ

配送料が非常に高くなってしまうことがあります。①ご実家に送る②帰国に合わせて発送する③航空便を利用する など工夫いたします。ご相談ください。


ご検討をどうぞよろしくお願いいたします!



これから


そして、次のステップに進もうと思います。果物はもちろん描き続けますが、ほかの新たなモチーフを試すことになると思います。
ひとつのモチーフにじっくり向き合ったことで、私の中で何か一区切りがついた気がしています。


それでも私の絵の旅は続きます。
私の中にある「描きたいテーマ」が変わったわけではないからです。


ずっと描きたかったのは、目には見えていない“なにか”――言葉にしづらい感情や気配、そこに確かにあるけれど形のないもの。
今回のりんごでいえばりんごのなかに移り込む私です。

その思いは、これからも変わらず、私の中にあり続けると思います。

ただ、その“なにか”を描くための「対象」は、これから少しずつ変えていこうと思います。画家にマンネリは大敵なのです。3回やったら替える、というのはわたしの中の一つのルールになっています。


静かに机に置かれた果実から、外の世界へ――。
私は今、長野県の風景に惹かれています。さみしい冬を乗り越えて、蕾がとびだし花が咲く春。花が散ったあと、緑が濃くなっていく季節。
その風景の中に、自分自身を見出してみたい。


そして、自分以外にも、もし見えるとするならば、何だろう。
それが知りたいのです。


りんごという小さな世界に心を映してきた私が、これからは広がる風景の中に、自分を溶け込ませることができたなら楽しそうです。
また新しいなにかが見えてくるような、そんな気がしています。


これまでりんごを描き続けてきた時間に、ひとまず静かなお別れを告げて、
私は次の絵へと移っていこうと思います。


2月から3月のあいだ、りんごとレモンの絵を一緒に楽しんでくださりありがとうございました。
次の展覧会もぜひ楽しみにしていてください。私も、楽しみにしています。


ご興味ある方は、1回目と2回目も見にいってみてください。
また、別のりんごが見れて新しい発見があるかもしれません。


1回目のオンライン展覧会

2回目のオンライン展覧会


最後までお読みいただきありがとうございました。
これからも微熱のアート活動を一緒に見届けてください。よろしくお願いします!


微熱




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微熱 自分を許して、大好きな釜揚げうどんを食べに行きます。ありがとう!