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第3回全国オーガニック給食フォーラムが栃木県小山市で開かれました


「こどもたちの未来を拓くオーガニック給食!」をキャッチフレーズに、自治体の長や市民らが話し合う「第3回全国オーガニック給食フォーラム」が7月末の2日間、栃木県小山市で開催されました。
全国から子育て世代の市民や農家、学校給食に関わる産官学の関係者など1350人が参加しました。

小山市の浅野市長を実行委員長に、全国から、亀岡市長、常陸大宮市長、豊岡市長、いすみ市長、
自治体の首長、課長級の職員が一堂に会し、子を持つ母親たちをはじめ市民と直接対話の場になっていたことに驚きました。


小山市の渡良瀬遊水地はコウノトリの繫殖地としても知られています。

浅野正富市長は、生きものと共生するまちづくりとして有機農業を推進し、100%有機米をはじめ、オーガニック給食を重要な柱に掲げていると挨拶しました。


フォーラムは2022年から始まり、実行委員を募った。今年は3回目。
オーガニック給食マップについての説明では、全国へ広がっているとの報告がありました。

また、韓国からは、給食全面無償化を実現している事例が報告されました。
その背景には、民間事業者による委託給食が増えていき、
2006年に46校で大規模集団食中毒が発生。
その以前より活動していた市民運動に火が付き、学校給食法の改正に至った経緯があります。以来、給食は直営、国産、無償を柱に、京畿道では100%有機無償化を達成しています。


基調講演は、有機農家でNPO法人民間稲作研究所の理事長を務める 舘野かえる農場 舘野廣幸さんです。
地元出身の政治家、活動家で、日本初の公害事件、足尾銅山鉱毒事件を社会に訴え、問題解決に奔走した田中正造について学ぶにつれ、自身の農業観が変わったと話し、正造の言葉を紹介しました。
「真の文明は、山を荒さず、川を荒さず、村を破らず、人を殺さざるべし」。


有機農業はなぜわかりにくいのか?
(多分、多くの人は、わかりにくいということも分かっていないような気がしますが…説明しだすと長くなるのでまた)

有機農業にはまだまだ誤解がある。


さな自身が
ほどあります おむすびお弁当~


いすみ市の鮫田さんは「文化的健忘症」という
アメリカの農家で小説家のウェンデル・ベリー(1934-)の言葉を引用。
これは、『食べる歓び』と いうエッセイの中で、「食べる人の心のなかで、食べ物が農業にも、土地にも結び付かな いとき、その人は間違った、危険な、文化的健忘症にかかっている」という話。

鮫田さん自身、以前は文化的健忘症だったが、学校給食有機米100%の取り組みの中で、
いまは治ったとおっしゃったのが印象的でした。

※いすみ市の広報に掲載 isumi_cmyk.indd


エディブルスクールヤードの取り組み報告
堀口博子さん
大切なのは「美しさ」。
まさに「センスオブワンダー」に通じる農や自然に美しさを見出す感性が大切なんんですね。


エディブルスクールヤード、小山市での取り組み


基調講演に続いて、2日目の現地見学会も舘野さんの「舘野かえる農場」へ。
舘野かえる農場: 農場紹介


15haの水田をすべて有機で営む舘野さんは、田植え後に除草はしません。
代わりに代掻きを3回して草を抑えます。
特徴は2回目の代掻きで、深水にして撹拌すると、土が細かく粉砕され、やがて沈殿してトロトロの層ができます。この時、重い雑草の種は下に沈むので、発芽が抑制されるのです。
それでも生えた草については3回目の代掻きをします。
舘野かえる農場: 農場紹介

これショート動画3分です。インスタで3万回再生でバズったのですが、YouTubeでは今のところ1600回。

舘野さんいわく、「人間がやる仕事って、田植えまでなんですよね。秋から冬、春にかけての田んぼづくりと苗づくり。植えた後は稲が自分で育っていきますから、
田植えは稲の卒業式です」。 

田に蒔くのは、稲わら、もみ殻、少量の米ぬか、畔の刈り草のみで購入肥料は使いません。

収量は慣行栽培より2、3割減りますが、資材コストはゼロです。
一昨年は一部カメムシ被害を受けましたが、去年は天敵のムシヒキアブが優勢となり、収量は回復しました。
虫を敵とみなさず、いかに味方につけるか。


屋号の「舘野かえる農場」には、
カエルが働いてくれる。
すべて循環して元にかえる。
人が農村にかえる。
誰でもお米がかえる。
そうして少しずつ世の中をかえる という思いが込められています。


舘野かえる農場


8つある分科会の1つでは、どう現場の意見を政策にいかすか、慣行と有機の対立緩和について話し合われ、
京都府亀岡市の桂川市長は、
「新規就農者には有機を希望する人が多い。市内の慣行農家には、若者の就農は地域農業の未来だと話すと、応援してくれるようになる」と、双方に生産意欲をもたらす秘訣を紹介しました。


フォーラムには鹿児島県大崎町の参加もありました。
町では2024年度からふるさと納税を活用し、学校給食を完全無償化しています。さらに、家庭の生ごみをリサイクルした完熟堆肥で地元産の有機野菜の提供も始めています。

有機の生産を増やすには安定した販路が求められますが、そのカギを握るのは自治体です。給食の有機化は、子ども達の食や健康、郷土や環境についての学びと、農業振興、環境保全、減災など、多面的な問題を包括的な解決へと導きます。コストの壁も、給食の献立は年間の受注と価格がわかるため市場に左右されません。農家にとっては大きな安心で、何百kg単位で納品でき、自治体が認めれば認証コストもかかりません。

意見交換では、週5回の有機米化を要望する声も上がりました。
今、また米価が危ぶまれ、生産と消費双方に不安や疑問が高まっています。


文科省によると、給食の米飯率は週3回が57%で、週5回の実施校はわずか5%です。地域農業と食育のためにも週5回を目標に、まずは有機米を、次に環境保全型の地元産の米を公共調達すれば、すべての農家の誇りと励みになります。
食は本来、商品である前に人の命と健康を担うものです。
給食は地域の未来を担う人づくりへの投資です。
ローカル循環経済の基盤となる地産地消と有機米を軸にした給食は、人をつくり、地域を活気づけます。





種取りを大切にする農家の話




オーガニック給食は「未来への投資」であるという言葉も飛び交った。
しかも、小中学生が大人になるのはわずか10年~15年先、近未来です。
全力を挙げてやるしか先はないと思うのだが、二の足を踏む理由は、慣行と有機の対立、有機は予算がかさむ、量や質がそろわない、これぜんぶ既成概念だということがわかった。
現場の工夫と乗り越え方が、アップデートされていない考え方だ。
そういう後ろ向きな考えをとっぱらって前に進む意義はあります。
予算は農業振興に限らない。教育、子育て支援、環境、健康福祉、社会福祉、雇用、移住政策ともつなげ、
先行地域では成果も出ている。
そしてみんな笑顔になっている。
子どもと親が笑顔になるまちづくり、やらないリーダーは、、、次の首長選挙で落とされます。(←これ実話)。

ともかく、時代は確実に進んでいます。
オーガニック給食フォーラム大盛況で実りありました。

次回は2年後、京都・亀岡市で。
広大なオーガニック農業公園を建設中~。
小山でお会いした皆さんありがとうございました。

べジアナあゆみ

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