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AIをしのぐ智慧の創造ー経過報告③:歴史的な転換点を迎えた日経平均株価

〇 まえおき 

・今週の市場情報を踏まえた、「AIバブルの崩壊状況」と「富の奇跡実現計画」の進捗状況の速報版です。
・毎週週末の公開予定でしたが、今回は、以下の理由で、週のなかばに公開します。

① 当初、「7月10日の金曜日に、日経平均株価の今後を決める重要な転換点がくる」と予想していました。
② しかし、7月10日の時点では、「転換点であった」という確証が得られませんでした。
③ 7月13日の月曜日に「転換点を迎えた」という確証を得たので、それを記事にします。

1 日経平均株価の重要な転換点とは

・「日経平均株価の重要な転換点」とはバブル相場の転換点、チャート上の崩壊の始まりです。
・その意味を説明します。

(1) 日経平均株価をつくっている三つのバブル

・現在の日経平均株価は、2020年のコロナショック以降の三つのバブルが重なったバブルの結果の価格です。

① コロナショック後の金融緩和バブル
・2020年のコロナショックが起きたとき、世界中で金融緩和が行われ、その結果、株価のバブルが起きました。

② 生成AIバブル
・2023年には、金融緩和により世界中にインフレがひろまり、中央銀行が金融引き締めに入ったために、株価はいったん調整局面に入りました。
・そこで、金融ネットワークは株価をつりあげるために、生成AIバブルをつくりました。
・その象徴がエヌビディアの株価です。
・エヌビディアの時価総額は一時4兆ドルを超えました。
(半導体メーカーの会社の時価総額が日本のGDPぐらいの額になっているのです。)

③ 日経平均バブル
・NYの生成AIバブルは2025年の11月に天上をつけ、その代わりにバブルを受け取ったのが、日本市場です。
・日経平均株価は、2025年4月から2026年6月の最高値まで、実に2.4倍に暴騰しています。
(キオクシアというNANDしか製品のない会社が、日本の主幹産業の自動車産業のトップのトヨタを抜いて、日本の時価総額1位の企業になりました。どう考えてもバブルです。)

(2) バブル終焉の判断材料

・私は、「2026年7月10日には、この三つのバブルが終焉を迎えると判断できる材料がででそろう」と考えていましたが、実際にでそろったのは7月13日でした。

・バブル終焉の判断材料は以下の通りです。

① 金融緩和の終了
・金融政策が金融引き締めに向かっています。
・FRBは2022年から2023年に利上げ、2024年~2026年に利下げに向かい、2026年6月のFRB議長交代を機に、利上げのスタンスになっています。

・日銀は2024年7月から利上げに入り、2026年6月にも利上げを行い、2026年7月現在の10年ものの国債金利は2.8%というハイレベルにあります。

② 生成AIバブルの終了
・生成AIバブルの象徴はデータセンターへの投資です。
・その投資資金の調達が難しくなり、それがAI関連株の下落につながっています。
・ハイパースケーラーは2025年11月の天上をつけ、そのあと下がったり上がったりしています。
・半導体株指数は、2026年6月22日に高値をつけ、現在は、25日線割れの中期下落トレンド入りをしています。
(キオクシアの株価も同じ値動きになっています。ピークの11万円台から下6万円台へと40%近く暴落しています。)

③ 日経平均株価のバブルの終了
・生成AIバブルの最終ランナーが韓国KOSPIと日経平均株価です。
・KOSPIも日経平均株価も半導体指数と同じような動きをしていて、6月23日が最高値です。
・その後、KOSPIは下落トレンド入りしていますが、日経平均株価だけは、7月9日の時点で下落トレンド入りが確定していませんでした。

2 7月10日、13日に起こったこと

・「7月10日に日経平均が下落トレンドが確定すると考えた理由」と「実際に起きたこと」は以下の通りです。

(1) レバレッジ取引

・AIバブルの主役は、レバレッジのかかった先物取引とオプション取引です。
(レバレッジとは借金で掛け金を数倍にしている取引です。内容は人気投票型のトレードです。みんなが勝つと思えばどんどん上がり、負けると思えばどんどん下がります。)

(2) オプション取引によるジャンプアップ

・日経平均は2026年4月から6月までに50000円から70000円まで40%も暴騰していますが、その間、次のようなジャンプアップをしています。

① 4月8日から4月16日
・54000円から62000円(10%以上)

② 5月21日から6月3日
・60000円から68000円(10%以上)

③ 6月11日~6月22日
・62000円から72000円(20%近く)

・詳しい説明は省きますが、このジャンプアップはオプション取引のガンマスクイーズが原因とされています。

(3) ガンマスクイーズの終焉

・6月22日に最高値をつけてから、72000円を超えることなく下落トレンドに入れば、ガンマスクイーズの終焉と判断できます。

(4) 日経平均暴落の3条件

・7月10日には、以下の日経平均株価下落の3条件がありました。

① SQ日
・SQ日とは先物取引の決済日です。つまり、7月限月のオプション取引が清算される日です。
・したがって、ガンマスクイーズが終焉しているとするならば、7月10日を境に日経平均は下落に向かうと予想することができました。

② ETFの換金売り
・7月10日はETFの換金売りがでるので日経平均が一定額下落することが決まっていました。

③ TSMの月次売上
・7月10日台湾半導体のTSMCの6月の月次売上が開示されることになっていました。

(5) 7月10日と7月13日に起きたこと

① キオクシアの株価
・7月10日と7月13日に何が起きたかはキオクシアの株価が明瞭に語ってくれています。
7月9日終値 77860円
7月10日始値 82080円(前日比5.5%上昇)
7月10日終値 77000円(前日比1%下落、当日始値比6.6%下落)
7月13日始値 75500円(前日比2%下落)
7月13日終値 66100円(前日比16%下落)

・7月10日には、前日比で一時上昇をし、最終的には1%の下落になりました。
・7月13日には、前日比で16%の大暴落でした。
(ちなみに経済の常識としては、企業や国家の収益やGDPが1年で5~10%上昇すれば、かなり順調な発展です。株価が10%以上、下落すれば大きな問題があることを意味しています。)

・ということで、7月10日にガンマスクイーズが終焉したことはあきらかになりましたが、日経平均株価の下落トレンド入りが確定したのは7月13日になりました。 

② ETFの換金売りとTSMCの月次報告
・なお、私は、「ETFの換金売りとTSMCの月次報告が日経平均の売りの材料になる」と考えていましたが、ETFの換金売りは前からわかっていたことなので、先物取引への影響はゼロでした。
・また、TSMCの月次報告は台風の影響で、7月13日に延期になりました。

③ 日経平均株価の25日移動平均線割れ
・日経平均株価の下落トレンド入りの判断のメルクマールは移動平均線です。
・日経平均株価が5日移動平均線よりも下にあり、5日移動平均線が25日移動平均線を下回ったら下落トレンド入りと判断します。
・7月10日の日経平均株価は5日移動平均線より高い価格でした。7月13日には、はっきりと5日移動平均線を下回りました。

・これで、6月22日の日経平均株価が当面の株価のピークであることは確定したと考えられます。
・つまり、ガンマスクイーズの終焉の確定と、下落トレンド入りが確定したと考えられます。


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