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​「ドット抜けは仕様です」で諦めていいの?液晶モニターの“不良品”を巡る、日本の現状への異議。

はじめに

​念願の新しいノートパソコンを購入し、ワクワクしながら箱を開ける。電源を入れ、美しい壁紙が表示されたその瞬間、私の目は一点に釘付けになりました。

画面のど真ん中に、決して消えることのない「輝点(常時点灯するドット抜け)」があったのです。

​これが、すべてのストレスの始まりでした。

​1. 「不良品」と認めてもらえない絶望(実体験)

​すぐに購入店に電話をしました。「画面の中央にドット抜けがある。初期不良だから交換してほしい」と。

しかし、店側の回答は冷淡そのものでした。

「当店では対応できません。メーカーの規定によりドット抜けは仕様となります。直接メーカーへお問い合わせください」

まさに門前払いです。

​言われた通りメーカーに問い合わせましたが、ここでも返ってくるのは「初期不良の規定では数個のドット抜けは対象外です」という定型文。

「新品で、しかも画面の中央で目立ちすぎて使い物にならない!」

必死にそう訴え続け、何度も懇願し、ようやく特例のような形で「修理」を受け付けてもらえることになりました。

​しかし、本当の地獄はここからです。

買ったばかりの新品がいきなり「修理品」扱い。データを移す間もなく、また箱に詰め直し、緩衝材を用意し、発送手配をする手間。そして、手元にパソコンがない空白の期間。

「高いお金を払って、なぜ自分がこんな苦労をしなければならないのか?」

その時に感じた想像を絶するストレスと徒労感は、今でも忘れられません。

2. なぜ日本だけがこうなのか?


​この体験を通じて痛感したのは、日本の消費者の圧倒的な立場の弱さです。

​液晶パネルには国際標準(ISO規格)があり、技術的にドット抜けをゼロにすることが難しいのは事実です。メーカーが「仕様」と言い張る根拠もそこにあります。
その言葉の裏にある本音は何でしょうか。
それは、「製造過程でどうしても出てしまう不良(歩留まりの悪さ)を、全て廃棄にするとコストがかさむ。だから一定数は『良品』として市場に流し、運悪くそれを引いた消費者にリスクを負担してもらおう」という、メーカー側の都合の押し付けに他なりません。

しかし、海外の事情は異なります。

アメリカやヨーロッパでは、「仕様かどうか」は二の次です。消費者が「満足できない」と感じれば、販売店が返品や返金に応じる文化と制度が確立されています。

​海外: 「気に入らないなら返品OK」→ メーカーや店がリスクを負う

​日本: 「仕様だから我慢しろ」→ 運悪く引いてしまった消費者が全リスクを負う

​日本では、販売店が「開封後は中古扱い」として返品を拒否し、メーカーの盾に隠れてしまうため、消費者の逃げ場が完全に塞がれてしまっているのです。また、メーカーの品質管理の甘さや歩留まりの悪さという「製造責任」を、何の落ち度もない消費者が「ハズレくじ」として引かされ、時間と労力を奪われる。これが日本の歪んだ現状なのです。

​3. この理不尽に対抗する「コストコ」という選択肢

​では、私たちはどうすればいいのでしょうか? 泣き寝入りせず、この構造から身を守るための最強の自衛策があります。

​それが、コストコ(Costco)での購入です。

​コストコには、日本の家電量販店にはない強力な「90日間返品保証(電化製品)」があります。

もし私が買ったあのノートパソコンがコストコの商品だったらどうなっていたか。

​「ドット抜けが気になる」→ カウンターに持っていくだけで全額返金。

​メーカーとの不毛な交渉も、修理の発送作業も、待ち時間も、一切不要。

​コストコは「会員が満足すること」を最優先しているため、メーカーが「仕様」と言おうが関係ありません。消費者がNOと言えば、それはNOなのです。

​さいごに:消費者が賢くなることでしか、現状は変わらない

​もちろん、コストコ以外にも、「ドット抜け交換保証」を有料でつけられるPCショップ(ツクモやパソコン工房など)や、ドット抜けゼロを保証するメーカー(Dellのプレミアムパネル保証など)を選ぶという手もあります。

​重要なのは、「リスクを消費者に押し付けるメーカーや、それを容認する店では買わない」ことです。

日本の「ドット抜けは仕様」という強気な態度は、それでも私たちが買ってしまうから続いています。

​「返品できる店で買う」「保証の手厚いメーカーを選ぶ」。

​私たちが賢くなり、消費者を守ってくれる場所にお金を落とすこと。

それこそが、品質管理を怠り責任を転嫁する悪質なメーカーや責任を放棄する販売店に対する、最も効果的で痛烈な「反撃」になると信じています。いつか日本のメーカーや販売店の対応を変える力になると信じています。

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